■掲示板: Smile for You 河合奈保子 Fan Site からどうぞ
にほんブログ村
いつも、閲覧・クリックありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
-------------
「編曲 鷺巣詩郎・萩田光雄」
先日は、若草恵さん、大村雅朗さんのアレンジ比較について書きましたが、今回は鷺巣詩郎さんと萩田光雄さんです。
おふた方は河合奈保子さんの中期の楽曲提供の中でアレンジャーとしてシングルやアルバムの中に名前を見ることが出来ます。ただ奈保子さんの楽曲での活動は鷺洲詩郎さんの方が長いため当然提供楽曲数に違いがあります。そのため単純比較は難しいのですが、シングルは両者の作品を競わせるような形の戦略とも思える時期がありますので、あえて取り上げて見ました。
前回と同じように、両者の対比をしてみると
鷺巣詩郎・編曲
(1)コントロール(売野雅勇/八神純子)
(2)唇のプライバシー(売野雅勇/筒美京平)
(3)永遠のシネマハウス(売野雅勇/筒美京平)
(4)太陽の下のストレンジャー(売野雅勇/八神純子)
(5)デビュー Fly Me To Love(売野雅勇/林哲司)
萩田光雄・編曲
(1)ジェラストレイン(売野雅勇/筒美京平)
(2)北駅のソリチュード(売野雅勇/筒美京平)
(3)スターダスト・ガーデン(売野雅勇/筒美京平)
(4)海流の島(売野雅勇/筒美京平)
(5)ラヴェンダー・リップス(売野雅勇/林哲司)
曲名の後の()内は作詞/作曲者です。
この時期の奈保子さんに提供される音楽性については、挑戦的時期でもあり、様々な試みが行われてきた時期でもあると思います。
若草恵さん、大村雅朗さんの編曲では、奈保子さんの内面を引き出すようなアレンジがなされていたのではないかと書きました。
鷺巣詩郎さん、萩田光雄さんのアレンジでは、音楽的挑戦、奈保子さんの表現力の成長という背景もあり、メロディと奈保子さんの歌声の魅力を引き出すアレンジで取り組まれているように思います。
(1)ビートを効かせたリズムと緊迫感
(2)心の中にあるはかなさ、脆さ、狂おしさ
(3)幻想的、ノスタルジックな風景、遠い記憶
(4)内側からわき起こときめき、独特のリズムラインとキャッチーなサウンド
(5)緩やかに、爽やかに吹き抜ける風のような心情の裏側にある切なさ
萩田光雄さんのアレンジでは、もう1曲「涙のハリウッド」があるのですが、この曲については鷺巣詩郎さんとの対比はちょっと難しいように思います。
それは以前にも書いたことがあるのですが、この曲はE.L.O(Electric Light Orchestra)サウンドに少なからず影響を受けているように思います。
「涙のハリウッドの」を聴くと、ビートの効いたロックのリズムとコーラス、ストリングスアレンジはE.L.Oサウンドを意識しているのではないかと感じてしまいます。
余談になりますが、最近中古CD店でずっと以前から探していた XANADU(E.L.O & Olivia Newton-John)のサウンドトラック盤CDを見つけて購入しました。
このアルバムのタイトル曲XANADUを聴いたこともあり、特にそのように感じます。
余談の余談ですが、パフィーの「アジアの純真」を初めて聴いた時もE.L.O風のサウンドだと感じてました。先日、どこかのサイトで見かけた記事で、この曲の作曲・編曲の奥田民生氏はE.L.O好きだったというのを見て納得しました。