自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

選手を主役に~川崎フロンターレvsジェフユナイテッド千葉~

2007年04月29日 21時00分58秒 | サッカー(ライター時代の記事)
事件は後半20分
昨日各地で行われたJ1リーグ戦の主役は、レフェリーだった。
横浜で、新潟で、神戸で、疑惑の判定が相次いだ。
そして、この日もそれは変わらなかった。

事件が起こったのはハーフウェイライン付近だった。
激しい競り合いの末、水本がジュニーニョからボールを奪い、味方にパスを出した。
その直後、水本が足を抑えて倒れた。

しかし、レフェリーの笛はならない。
当然、奪い返したフロンターレはジェフゴールに迫る。
結局、ボールがタッチを割るまで試合は続いた。

いったい何があったのか。
すれ違いざまに、ジュニーニョが水本を蹴ったのだ。
少なくとも、記者席にいた筆者の目にはそう見えた。

試合が止まるやいなや、ジェフイレブンはレフェリーに詰め寄った。
ボールのないところでのラフプレイ、しかも報復行為である。
本来ならジュニーニョは退場処分になってもおかしくない。
抗議は当然だ。

だが、レフェリーは聞く耳を持たなかった。
そのまま試合を続行し、次のプレーでフロンターレの先制点が生まれた。


疑問残る主審の対応
佐藤勇人の話。
「副審に確認してくれと言ったのに、聞いてもらえなかった。主審は『見てるから』とそれしか言わない」

これが本当ならば(おそらくその通りなのだろう)、由々しき事態である。
審判も人間、ミスはある。
とはいえ、やれることをやっての判定とそうでない判定では、雲泥の差がある。

正しい判定ができなかったこと以上に、とるべき手順を取れなった。
それが問題なのである。
審判団には、同じ過ちは絶対に犯してはならないと肝に銘じてもらいたい。

当事者である水本は試合後もらした。
「もっとレフェリーも試合をコントロールして欲しかった」
これは正直な感想だろう。

それでも腐らずに
しかし、水本はそれ以上うらみつらみを言うことはなかった。
「レフェリーのミスも起こりうるということを頭に入れてプレーしたい。それよりもうちも含めてもっとフェアープレーを心がけなきゃ」

ジェフのほかの選手もそれは同様だ。
立石も工藤も「10人(交代枠を使い切ったあと、ストヤノフが負傷退場)で守れたのは評価していい。チームの状態は上向き」と口をそろえる。
ジャッジ次第ではなかった失点で喫したドローを引きずる様子は皆無であった。

納得のいかない判定に加え、試合中に巻、ストヤノフ、練習中にジョルジェビッチが負傷したジェフ。
まさに踏んだり蹴ったりである。
それでも選手は一様に前向きだった。

そんなひたむきな姿勢が、後味の悪いゲームのすこしばかりの口直しとなった。

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