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黛信彦の時事ブログ

高速1000円「なぜETCだけ?」に菅氏、片手落ちの政府批判

2008年11月04日 | 政治・政局
高速1000円「なぜETCだけ?」との民主党・菅代表代行の批判は一理ある。
ただし、ここにも政策比べに過ぎない民主党の幼稚性が見える。

何故、政策比べに終わってしまうのか?
理由は簡単だ。民主党の政策立案自体が経世済民の立場に立っていないからである。

高速1000円「なぜETCだけ?」を批判するのであれば次のようでなければなるまい。

ETCカードはクレジット機能付カードだが、その使用を嫌う者は別として、金融機関の審査結果でクレジットカードを持てない境遇の人もいる。
よって、例えば「現金支払の場合には1200円とする」というように、そのような弱者であっても公平に法令の恩恵を受ける機会が与えられるようにすべきではないか


この言葉に続いて「なぜETC(自動料金収受システム)がついている車だけが千円で乗り放題になるのか。ETCを推進している機構には、国土交通省のお役人がどどっと天下りをしているからだ」と批判するなら大いに感服するが、片手落ちの批判に終わってしまっているのだ。

だから、小欄がこの記事の最終節を読むと、
~・~・~ 菅氏は「民主党はあらゆる法案が国民、国のためよりも、自分たちの政権取りを優先してしまっている」と暴露し、民主党が公約に掲げる高速道路無料化もそのためだと強調した。~・~・~ と、読めるのだ。

高速1000円「なぜETCだけ?」 菅氏、政府批判(朝日新聞) - goo ニュース

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1 コメント

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Unknown (isogen2002)
2008-11-05 07:24:30
初めまして。
『高速1000円』案に対して、「ETC限定の割引は、ETCを設置していない人やしたくても設置できない人は恩恵を受けられないから不公平だ」という批判の仕方もあるでしょう。
しかし菅氏が批判したいのは(おそらく)「『高速1000円』案は、景気対策の仮面をかぶった露骨なETC誘導策です。1000円につられてETCを設置しても2年間たったら大幅割引はなくなるのです。(←2年間限定というのは金子国交相が明言しています)それで一番得をするのは誰でしょう?ETCを推進している機構(=国交省の天下り先)とETCメーカーです。」ということではないでしょうか?

黛さんが「弱者も公平に恩恵を受ける機会」を与えるように求めるべきだともしお思いならば、
民主党が提案している、地方高速道路無料化こそがそれに合致すると思います。
ですから私には菅氏の批判は片手落ちには見えません。
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