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黛信彦の時事ブログ

小沢民主の企望を絶った 日中首脳会談不失敗

2008年05月09日 | 政治・政局
五輪開会式出席について福田首相が「まあ、前向きに検討するということ、事情が許せば」と明確にせず、“その瞬間、胡主席の顔をこわばらせた(朝日新聞5/8)”言い回しは、中国を深く傷つけることなく、国益を図る、絶妙な言い回しであった。
と同時に、小沢民主の企望が絶たれた瞬間であった。

●議決せぬ党派・議員の不要論
民主党の国会対応は、参院では“自ら議決せず”又、実力行使で衆院に“議決させず”というもので、参院の不要論の前に、“議決せぬ党派・議員の不要論”が沸きあがっている。

そんな中、道路特定財源については方針転換し、9日に参院で採決し否決することにした。これは両院の義務である。国民は“みなし否決”の連発という醜態を国会に見たくない。更に、首相問責決議も先延ばしするらしい。

●民主党方針転換は、日中首脳会談が失敗でなかったこと
理由はいろいろ取りざたされているが、最大の理由は、“日中首脳会談が失敗でなかった”ということだ。

首脳会談について、与党保守派には不満を漏らす者いるが、現実問題として懸案3点セット(ガス田、毒ギョーザ、チベット)のどれ一つとっても、解決は期待するが、解決するはずがないというのが、国会議員や知識人も含めて100%の日本国民の予測であった。
全く、そのとおりとなった。

●首脳会談で、民主党が期待し、国民が恐れていたこと
これは、福田首相が「北京五輪の開会式に行く!」と表明することだった。
しかし、共同会見で記者に問われた福田首相が「まあ、前向きに検討するということ、事情が許せば」と明確にせず、“その瞬間、胡主席の顔がこわばった(5/8、朝日新聞)”ことで、懸念は払拭された。

この言い回しは、中国を深く傷つけることなく、国益を図る、絶妙な言い回しであった。
首脳会談が失敗しなかったと言える根拠である。

民主党の期待は、首脳会談が失敗に終わることであった。
即ち、福田首相がパンダ話に騙されて、「開会式に行く」と表明してしまえば、内閣支持率は一気に11%前後まで急落し、更に13日に道路特定財源の再可決に及べば、9%前後の、救いがたいところまで落ち込んだであろう。
しかし、福田内閣は堪えた外交で支持率を回復したはずである。

そういう環境で民主党が度重なる“みなし否決”をするようであれば、働かない民主党への国民の非難が高まり、相対的に内閣支持率が上がり、30%台に回復したことであろう。福田首相 のこった!のこった!と言える。
又、首相の問責もタイミングが悪くなった

そこで民主党は、福田・胡両首脳の共同会見直後に、方針転換を公にしたのである。

自民が狙う小沢「首狩り攻撃」(ファクタ) - goo ニュース

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