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黛信彦の時事ブログ

無能な100議員を内閣に送る民主の計画

2009年08月03日 | 政治・政局
毎日新聞が、3か月に1回くらい正気に戻ることがあるが、3日付朝刊がそうだった。
オバマ大統領を批判し、韓国核武装論を好意的にとらえ、中国の風船は数年で破裂すると報告し、民主党が「政権をとったら内閣に100人の議員を送る」と言うことの愚かさを書いている。

●エノラ・ゲイの乗員だったモリス・ジェプソン氏のインタビュー記事が凛然と第1面に輝き、そのジェプソン氏が、オバマ大統領の「道義的責任」発言について「核兵器を使用した米国に罪をかぶせ、あまりにも世間知らず(ナイーブ)な発言で間違っている。こうした発言は間違っている。彼は我々の世代が死んでいくのを待っている」と述べた、と第6面に書いた。

●同じく第6面に、北米総局・斉藤信宏氏の報告(フロム・ワシントン)で≪「中国に聖火」は方便≫が掲載された。
~・~・~ 米国務省に勤める友人は、4月のG20ロンドン金融サミットの直前、同会議の意義を「(リレーの)聖火を中国に渡す会議」と話した。~・~・~
と、書き初め、米中の駆け引きを興味深く報告していた。

●第4面には、「原発大国の韓国、核武装論じわり」が載せられた。

●更に、第2面の風知草欄に山田孝男・専門編集委員の「人事の質と量について」が掲載され驚かされた。次のように書いてある。

~・~・~ 民主党は、政権を取ったら内閣に国会議員を100人送り込むと言っている。これが腑(ふ)に落ちない。船頭多くして船、山に上る。内閣に限らないが、無能な管理職を何百人入れても混乱するだけだろう。
 民主党に人材がいないとは言わないが、官僚集団を的確に仕切れる議員が100人もいるだろうか。人事はあくまで人物だ。官僚主導を打ち破ろうと焦るあまり、人事は量、と勘違いしたかと心配になる。(中略)

 それにしても、民主党の公共事業削減論は与党が言うほど非現実的か。そこを見極めるためには、どの公共事業の、どの費目を、どういう理由で削る(または削れない)という判断がなければならない。
 だが、難しい。そもそも予算情報は複雑を極め、しかも霞が関が独占している。役人でも担当が異なれば細目は分からないという世界である。そこへ切り込むには、実務の知識と経験を備えた政治家のリーダーシップが必要だろう。
 
民主党は官僚批判の世論に乗り、行政改革を公約して政権に王手をかけた。狙いはいいが、問題は進め方だ。時勢にあおられての暴走は困る。民主、自公、どちらの政権になろうとも、最良の人材を的確に配置してもらいたい。~・~・~

「民主の新人は当選しても役に立たない」愛知・豊橋市長(朝日新聞) - goo ニュース

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