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黛信彦の時事ブログ

鼎の軽重を問う民主

2007年08月17日 | 政治・政局
今日の朝刊は面白かった。

●産経第1面の概略は以下のとおり、
『民主党は各省庁あてに「民主党党内会議には与党と同等以上の官僚を出席させるよう」との松本剛明政調会長名の要請文書を送付した。
ただ小沢一郎代表は官僚支配政治の打破を掲げているのに政策立案過程で中央省庁への依存度を高めることは、政官の距離の置き方に腐心することになる』と小沢民主の看板架け替えを揶揄している。

●読売第1面はさかいや・たいち氏へのインタビューで堺谷氏が『安倍内閣は「ベルサイユ化」が原因で地方政策を失敗したことが、さきの選挙の大敗に繫がったなどと語ったことを掲載している。
小沢党首とすれば、これも大きな敵失で、「敵の綻びを討て」との兵法で参院選を戦ったのだ。流石。

●戻って、産経第5面には
「民主マニュフェスト 再検証」という記事で、民主党が目指している主な政策課題を表にしながら『いいことづくめ?』と、財源・具体像がないことを憂慮している。

●そして、毎日第5面「逆転考」のコーナー
次の国会にどう臨むか?という問いに、藤井裕久氏が
『奇策を弄することなく王道を歩むことを考えている』と答えていた。

ところで、二枚舌で、実現できないマニュフェストを掲げて、それでも民主党は王道を歩むという。
私には王道とは思えず、百歩譲っても極道と感じる。
そして単独過半数でない参院でコバンザメを寄せ集め、自民・公明与党に対して「自分は覇者になるのだから政権を渡せ!」と、約束したマニュフェストはそっちのけ(民主党のマニュフェストは、単なる選挙ツールだったようです)で、政局にしか考えの及ばない小沢一郎民主党首はあたかも古の楚の荘王のようだ。
三年鳴かず飛ばずだった点も良く似ているが、晋との戦いに勝った楚の荘王が有頂天になって周の国境に迫り『鼎の大小?軽重は?』と問うのと、参院選に勝って、与党に「政権の大小は?重さは?」と問い、与党の返答によっては衆院を解散に追い込んで『私が首相になるぞ!とすごむ小沢党首は相似している。

さて、読・毎・産・経などは民主党の政権担当能力に?の記事を掲載しているが、まだまだ荘王と対峙した周の臣・王孫萬に及ばない。

『鼎の大小・軽重はそれを持つ人の徳によって決まります。・・・・民主党にとって、まだ鼎の軽重を問うときではありません。』
このように王孫萬に言われておとなしく帰国した荘王という人物の大きさを思うとき、小沢民主党首はどうするのだろう。
やはり、おしりかじりむし止まりか?

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