同志社大学大学院教授・浜矩子は、12日のTBS・時事放談に出演した。
同番組は終了間際に、これだけは言っておきたい一言を出演者に聞くが、妖艶なエコノミヅト・浜矩子は5月29日の出演時、政治家に言っておきたい3か条として、
『1に目覚めよ、2に遊びじゃない、3に仕事しろ』と叱責した。
そして、今日の一言は、
『政治家はドン・キホーテを読め』との諫言である。
~・~ おはようございます。竹内香苗です。
皆さんはどうお考えになるのでしょうか?
あの大地震から3カ月、なおも行方不明者は8千人。
そして福島原子力発電所からは放射能漏れが続いて、しかもここに来て、次々と判ってきた新事実。
そんな時に、「辞める」と言った総理大臣が、それでも、長く総理の座に居ようとしたり、民主党内では「小沢だ」「反小沢だ」との喧嘩は終わらず、自民党も民主党との駆け引きを終わらせない。
今日は、そんな様子に「アゴが外れる」と言って怒っている浜さん、そして次の総理に取りざたされている野田財務大臣を最もよく知る藤井裕久さんに駆けつけてもらいました。~・~
そして、お茶受け。石巻市で創業99年の老舗・白謙蒲鉾店の極上笹かまぼこが供された。
・竹内香苗「浜さん、おつまみに最適ですよね?」
・浜矩子「最適ですね・・・・」
・御厨貴「お茶しか出てないですね。おちゃけがあった方が良かったですね・」
以下、Qは御厨貴、Aは妖艶なエコノミスト・浜矩子の語録
●日本人宇宙飛行士・古川聡氏、ISSへ
Q~・~ ロシアの宇宙船・ソユーズで飛び、ISS(国際宇宙ステーション)に入った古川さんに何を期待?
A~・~ ちなみに私は土星に行こうとしているので、その道を開いて頂くことに期待をかけたいですね。
●福島原発
Q~・~ 福島原発、次から次に新事実。今言われると「へえ~」という感じですが?
A~・~ 『正確性』と言う事では藤井さんが仰る通りではありますけれども、今言われるのと、その時言ってもらうのとでは全然印象が違いますよね?
あの時言っといて、実はそうでもなかったですというのであれば、それはそれで良いわけですけれども、今、手のひらを返したように正直者になったような雰囲気を出されても?
同じことでも受け止め方がこれだけ違うという国民の心理を、きちんと見据えるところがなかった結果ではないでしょうか。
同じ事でも重みが変わってしまう事を認識すべきところではないでしょうか。
Q~・~ IAEAなどにも、放射能予測図・スピーディの非公開などで、国民に返って不安を与えたと言われました。
A~・~ 「このチャンスに全部言ってしまえ」と言うように、開き直った様に感じるところもあります。
「外部から指摘されたことは、言い易いきっかけを与えられた、これを上手く利用して挽回を図らんか」との下心が感じられます。
●民主党内のごたごた
Q~・~ 世論調査で、国民はみんな政府を信じていません。
A~・~ この方(菅直人首相)がお辞めになることによって信頼を回復できるか?という問題はあります。
藤井さんも言われた通り、過去の経緯の結果としてこういう状況になった。現野党の自民党の皆さんも、その間のことについては自分の責任だと、はっきり言うべきだし、現政権側もいきなり政府になったから全部取り繕いをしなければいけない、というような姿が見えると「あれ~?」となるわけですよね。
(肝心なのは)与野党がいつでもまともに政治をしている姿が見えるということでしょうね。
政治という言葉を辞書で引いて、定義を、彼らに確認して欲しいところです。
Q~・~ 退陣表明後の、迷える菅さんをどうご覧に?
A~・~ 揺れ動く、地震があったからと言って揺れ動かなくてもいいだろう!ってところです。
そもそも、菅さんが辞めれば全てが軌道に乗って動いて行くのか?と言う事を国民も感じています。この人がいつ辞めるのかということで右往左往していますけれども、その事にどれほどの意味があるのか?を本質論的に考えるべきです。
菅さん自身、自分としての納得が行ってないから右往左往するのでしょう。
正直と言えば正直ですけれども、菅さんが揺れ動かなくなったら物事は、それこそ「雨降って地固まるって風になるの?」というところが腑に落ちないところです。
Q~・~ 鳩山前総理が「菅さんはペテン師」と言ったことを釈明しました。
A~・~ 「謝ればいいんかい?」ってことにもなりますけれども、物事を言う前に少し考えた方がいいという事でしょうか。
「ペテン師」と言う言葉がさっと出るのは、パニックしている感じですよね。
民主党の方々はいずれも色んな形でパニック状態に陥っている、その心理が出てくる感じがして「おやおや!」と思うわけです。
●次期総理
Q~・~ 次期総理に取りざたされている野田財務相をどう見る?また、総理大臣に求められる資質は?
A~・~ 資質という事から申し上げれば、今、総理大臣になるには決め手の条件があると思っています。
それはすなわち“ドン・キホーテである”と。
ドン・キホーテについては3つ特徴付けられますけれども、それは、
1にピュアであること、2に下心がないこと、3に失いたくないものが何もないこと、この3つですね。
これに照らして野田さんはどうか?
良く存じ上げているわけではないし、野田さんに絞られてくることが分かりにくいので、いずれにしてもドン・キホーテであって欲しい、と思うばかりです。
Q~・~ 次期総理として取りざたされる人には、
反小沢:野田佳彦、仙石由人、前原誠司
中間派:鹿野道彦、小沢鋭仁、樽床伸二
親小沢:海江田万里、原口一博氏
と、小沢氏を中心に振り分けられますが?
A~・~ この顔触れを見ると、物凄くドン・キホーテチックではないですね。
何をか言わんや!という感じですけれども、それと無関係ではないのでしょうね、小沢という人で仕切らなければいけないということは。
もう、いい加減に、小沢という言葉を一度たりとも出さずに考える流れにならなければいけません。
Q~・~ 顔ぶれから、むかし総理候補と言われた人たちと何か違いはありますか?
A~・~ 端的にレベルが低いですね。
知的な高みを求めるという志、そういう精神性を持っているということと政治家であるということは定義矛盾であるという様に宣伝して歩いているようです。
それを何とかしない限り、小沢だの反小沢だの言っている事に意味がないと思います。
今日はなるべく(私の)顎が外れないように頑張っているのですけれども外れかかっておりまして、喋れなくなったらどうしよう、と。
●菅内閣当面の課題
A~・~ 二次補正予算案、特別公債法案、社会保障と税の一体化
Q~・~ 一連の課題を見ていると、この辺、収集がつかなくなれば国家破綻するということになりかねない訳です。
すでにして、日本の国債格下げが展望されているわけですから、乗るか反るかという所だと思います。
ですから、菅さんが、どうせ辞められるのであれば、国家破綻となった時にどう後始末するかいう別の危機管理のシナリオを考えておいた方がいいのではないかという気がします。
Q~・~ 政治家にこれだけは言っておきたい?
A~・~ 政治家はドン・キホーテを読め
ドン・キホーテの辞書に『想定外』という言葉はない。
ちなみに、ドン・キホーテの辞書には『小沢』という言葉もない。
(了)
闇夜に鉄砲です、だから正しいことは一つしかないが、其れが沢山あると思っています。
彼等にとっては正義は金を得ることであるからです。ドンギ-ホ-ティも結構ですが、お釈迦様の説法や西郷遺訓でも読んだら良いと思います。
正論のない政治は食傷しました、近日中に私の本が出版されたら、必ず日本は変わります。其れまでお待ちください。