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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録④ 日本市場は浦島太郎(BSディベート)

2008年03月28日 | 浜矩子語録
浜矩子は紙にメモらない。彼女が、一休さんのように、軽く握った両手を合わせたところに、何気に視線を移す時、或いは、両手指を組み合わせながら、やや上目遣いになるしぐさをする時が、彼女の頭脳のメモリーに記録する瞬間である。

▼2月24日、NHK、新BSディベート
Q----日本の格差社会が問題にされているが----
A----日本の構造改革は、全くと言える程、成果がなかった。
デフレからの脱却ということで、病院から出て(病み上がりの状態で)グローバルな大競争に足を踏み入れ、その結果企業が非常に厳しく人材を選別し、その中で格差が生まれて、それに(国が)対処できない。

(今までと違って、アメリカが膨らみすぎることの効果的)要因がなくなって、みんな一緒に風を引くという状況になってくると、格差を抱えた日本経済の弱みが一挙に出てくる恐れがある。

Q----日本の個人投資家が株式から手を引いたこと?----
A----充分に成長しきっていない金融市場で、「貯蓄より、株を買え」というのは宣伝のし過ぎだ。そういう意味では世界金融市場で、日本は『浦島太郎』だ。
世界的デフレで、日本が長期入院している間、グローバル金融が『超行き過ぎ』で問題が出て危くなってきた。まさにそのときに、『金融は自由化であり、貯蓄から投資にシフトしなければいけない』と言うのは、すごくタイミングがずれている(だから、浦島太郎だ)。

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