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黛信彦の時事ブログ

伊首相・ベルルスコーニの凄み

2008年06月22日 | 国際
R25(↓記事)には、伊首相・ベルルスコーニの柔らかい武勇伝が書いてある。しかし、彼に限らず、イタリア政界には、凄みがある。

●ベルルスコーニの凄み
ベルルスコーニ首相は、4月の総選挙で大勝利を収めたが、この選挙で一番働いた「北部同盟」の幹部、カルデローリ氏を“法制度簡素化相”に任命した。

カルデローリ氏の入閣について、5月12日付JETRO(日本貿易振興会)の通商弘報」に、次のように書いてある。

<問題行動の大臣就任が国際問題に>
 一方、北部同盟に所属するカルデローリ法制度簡素化相の大臣就任は国際問題に発展しかけた。リビアから「同氏を大臣に就任させるのであれば、今後2国間の協力関係に悪影響を及ぼす可能性がある」との声明が出されたためだ。同氏には、06年2月、テレビ出演中に自らが着ていたイスラム教を侮辱する内容のTシャツを誇示したことから、在リビア・イタリア大使館が襲撃され、警官による発砲で11人の犠牲者を出し、改革相を辞任させられた前歴がある。

このような人物をも入閣させてしまうのが、ベルルスコーニ首相の凄みである。

●野党重鎮・ダレーマ氏も凄い
カルデローリ氏の入閣に、リビアで反応したのは、カダフィ大佐の息子であるが、
さて、イタリア野党はこういうときにどう出るのか?
5月11日付、産経新聞コラムイタリア便り 「国益」を読むと、

民主党の重鎮ダレーマ氏(選挙で大敗した前外相)は、「閣僚の任命は憲法に定められたものであり、国内問題だ。カダフィ氏の発言は内政干渉である」と抗議したという。

日本には、国益を党利党略に優先する野党は皆無だ。

●カルデローリ氏はつわもの
R25は、ベルルスコーニ首相の「投票日までセックスをしない」や対立候補の支持者たちに対して「キ●タマ野郎がこんなにいるなんて考えられない!」などを伝えているが、カルデローリ氏もつわものだ。古い話だが、02年にミラノで起きた連続レイプ事件の犯人について、「強姦魔を去勢しろ」と発言している。このとき、ダレーマ氏は上院副議長という公職にあった。

【コラム】 伊首相ベルルスコーニの人気を支える“武勇伝”とは?(R25) - goo ニュース

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