財源論で冷や汗 岡田幹事長

１９日、自民・細田博之、公明・北側一雄、民主・岡田克也、共産・市田忠義、社民・重野安正、国民新党・亀井久興の幹事長や書記長は、フジＴＶ・新報道２００１、ＮＨＫ・日曜討論、ＴＶ朝日・サンデープロジェクトを梯子出演した。

各局で故人献金問題や新テロ特措法によるインド洋での補給活動継続問題などが語られたが、サンプロでは特に民主党の財源論が焦点となった。
財部誠一（経済ジャーナリスト）氏が「自民党は役人に対するばら撒き、対して民主党のばら撒きは直接給付という点で筋が良いと思っていた。しかし、『民主党が政権取ったら、所得が２割も上がる』というのは、あまりにも言い過ぎだろう」と呆れた。
岡田幹事長は頑張ったが、民主党の財源論の虚無感を埋めることはできなかった。
危ないぞ、日本。

■公務員給与
●田原総一郎：民主党が政権とったらどうなるか？　民主党は、自公政権が続けば大増税になり、民主党が政権を取れば国民の使える金が２割増える、と言っている。大丈夫か？
●岡田：大丈夫だ。９兆円くらいの予算の組み替えができると考えている
●田原：与党の０９年度予算総額は１０２兆円、うち税収が４６兆円のみで、あとは公債金４４兆円、その他１２兆円となっている、無茶苦茶ですね？　民主党が政権取るといくら省けるのか？
●岡田：この中にはずいぶん無駄がある？　だいたい９兆円だ、全体で１７～１８兆円の無駄がある
●細田：民主党の言うことには空疎な面がたくさんある。例えば２１年度予算の公共事業費は７・９兆円だが民主党は１・３兆円減額すると言っている・
●田原：さらに民主党は公務員人件費も５・３兆円から１．１兆円減らすと言っている。どうやって減らすのか？
●岡田：数を減らしたり、地方に移すものもある。
●細田：地方が大変になりますね？
●田原：首を切るのですか？
●岡田：生首を切ることはしません。地方だって人が欲しいところはあるわけです。財源に余裕があるところはあるわけです。
●田原：民主党はそう言うが？
●北側：そりゃ無理ですね。公務員の数は何人ですか？　５０万人で１・１兆円減らすとしたら、一人いくら減らすんですか？
●岡田：給料も、手当も減らします。
●田原：２割減らすということは、人間減らすか給料減らすかですね？
●細田：（年収）５００万円の人が２割減らされたら１００万円減ですよ。
●市田：そういうやり方には反対ですね。無駄削るのだったら、外郭環状道路は１メートル１億円かかる、そういう巨大な道路とかダムや又軍事費を減らすべきだ。
●重野：算出根拠はまだ知らされていないが、民主党の言っている財源論は難しいのではないかと思ところはありますよね。（公務員の）人件費の問題だって、一くくりでポストを２割３割（減らす）というような薄っぺらいものではないです。さまざまな仕事があって、全部点検しなければならない。簡単に１割２割という話は、私はできない！
●田原：連携する社民党が「問題あり」と言っているが？
●岡田：官僚の上に乗っかっていると「できない、できない」になる。我々が政権取れば鳩山総理のもと、外部の人も入れて行政刷新会議をつくり、ひとつひとつの組織をゼロベースで点検してゆく。

■子供手当
●田原：子供手当についても、子供が２人以上いる世帯は全体の２０％しかなく、そこだけ減税になって、８割の世帯は増税になる案だが？
●岡田：何を根拠にそんな事を言うのか？
●細田：配偶者控除を廃止すると言っているからですよ！
●北側：配偶者控除をね！
●市田：配偶者控除を廃止したら、そうなりませんか？
●岡田：配偶者控除は見直すべき、と我々は言っている。
●田原：だから、配偶者控除をなくしたら増税になると言っているんですよ。
●田原：亀井さんどうですか？
●亀井：削ることばかり議論しないで、入りを計らなけりゃなりません。
●岡田：何を根拠に、どういうモデルの過程の話をしているのか？
●北側：配偶者控除でしょう、そして、扶養控除でしょう、こういう人がいない世帯は増税になるんでしょう？
●岡田：全くいない人はそうですよ
●細田：詰めが甘いんですよ。詰めが甘い！
●田原：細かい数字はともかくとして、いったい民主党が政権を取ると生活が楽になるのか？自民党のままがいいのか？　視聴者は目を皿にして観ていますよ。

民主の子ども手当は増税前提 目玉政策を与党批判(共同通信) - goo ニュース