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「どうする日本!」

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黛信彦の時事ブログ

日本と米国民主党の相性?②

2008年02月15日 | 外交
  米国大統領選挙に関する日本での報道は、激しく競り合う民主党でも、スーパー・チューズデー以後、勢いを増すオバマ候補が中心でクリントン候補や共和党マケイン候補は「おまけ」のようになってきており、すでに次期大統領はオバマ氏に決したかのような騒ぎになっているが・・・・・・、
米国民主党との相性
  弊ブログでは、日本と米国民主党大統領との相性は悪く、わが国の国益に適わないと考えている。これは感情論ではなく歴史的事実である。
  1953年、ピアース大統領(民主党)は、ペリー提督率いる黒船を浦賀に横付けさせ通商を迫り、3年後に修好通商条約締結に成功する。
続くクリーンランド大統領(民主党)の1886年、ノルマントン号事件が起こるが、締結済み修好条約が米英等に領事裁判を認めている不平等条約だったために、日本は苦渋を飲んだ。
1905年、トルーマン大統領(民主党)がポーツマス条約を仲介し、日露戦争の戦勝国日本は対露「戦争賠償金」を放棄させられ、国民は塗炭の苦しみを味わった。
1921年ウィルソン大統領(民主党)はワシントン会議で日英同盟破棄のシナリオをつくり、日本は太平洋権益の大幅縮小を余儀なくされ、1933年ルーズベルト大統領(民主党)が中国の注進を聞き入れて満州に国際連盟調査団を満州に送り込み、1937年、盧溝橋事件をきっかけに、日本は不幸な大戦にのめり込む。
1945年トルーマン大統領(民主党)は長崎・広島に原爆を投下して日本を降伏させ、1951年旧・日米安保条約を締結させた。

  対して、アイゼンハワー大統領(共和党)は1956年、日本の国際連合加盟に寄与し、1960年日米安保条約を改定した。1972年、ニクソン大統領(共和党)は沖縄返還を決意する。

●マケイン頑張れ
このように日本史を眺めれば、日本を戦争に巻き込んだのは米国民主党の大統領であり、戦後の復興に前向きだったのは共和党の大統領だったことになる。
となれば、日本の現状から、米国大統領は最低もう一期、共和党から選出されて欲しい。マケイン頑張れ!が弊ブログの意見である。

●米国大統領候補の日本観
杏林大学客員教授・田久保忠衛氏は2月15日産経新聞「正論」で、
『クリントン、オバマ両候補のこれまでの言動から外交・防衛の新しい哲学は伝わってこない。イラク戦争に対するマケイン候補の態度は不変だが、オバマ候補は最初の攻撃から反対だ。クリントン候補は最初は賛成、あとは撤兵論に変わっている。「世界大国」としての日本に期待するマケイン候補と対照的に、クリントン候補は中国を「今世紀における最も重要な二国間関係だ」と断言し、オバマ候補は「力をつけつつある大国(中国)として責任を果たせるよう勇気付ける」とエールを送った。自分の署名入りの文章に関するかぎりは両者とも日本に無関心であるといっていい。』と言い切っている。

このように、日本の国益からすれば、米国民主党は「疫病神だ」といえる。
ロムニー氏がマケイン氏支持表明 米大統領選共和党(朝日新聞) - goo ニュース
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