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黛信彦の時事ブログ

鳩山首相に、イグ・ノーベル政治学賞

2009年10月08日 | 政治・政局
鳩山首相は、「鳩首を門にかけて、鴉肉を内に売る」
幽霊献金で渦中の鳩山由紀夫首相は今まで、政治とカネをめぐる問題で秘書に責任を押し付ける議員たちを痛烈に批判してきたが、自身の疑惑については、翌日には明白になるような言い訳を繰り返し、東京地検の捜査が始まると貝のように口を閉じた。
その言動について小欄は昨日、「牛頭馬肉」はいけないが「羊頭狗肉」は構わないという態度であり「鳩山首相は詐欺の肉屋か」と嘆いた。
まさに、「鳩首で客引きして、カラスの肉を売る」食品偽装だ。

2日続けて鳩山首相の話題になるのだが、8日付の毎日新聞が余禄欄に「鳩山献金」というタイトルの稿末で次のように書いている。
~・~・~ そう聞けば、もしや初の(イグノーブル=不名誉な)政治学賞に選ばれはせぬかと心配になってくる鳩山由紀夫首相の資金団体の「故人」献金問題だ ~・~・~ 

以下に、全文を転載させていただいた。
8日付毎日新聞、余録:「鳩山献金」
プラボ・ヤズディーはアイルランドの交通警察には天敵といえる名前だった。何しろスピード違反や駐車違反を懲りもせず繰り返す。違反の記録は50件以上にのぼった。警察が追及に乗り出すと、その意外な正体が判明した▲「プラボ・ヤズディー」とはポーランド語で「運転免許証」を意味したのだ。交通警官はポーランドの免許証に書かれたこの言葉を人の名前と勘違いしてせっせと違反切符を切っていたのである。先週発表されたイグ・ノーベル賞で文学賞に選ばれたアイルランド警察の“業績”だ▲今年はパンダのフンの菌の研究で田口文章北里大名誉教授も受賞したイグ・ノーベル賞だ。そんな人を笑わせ、考えさせる研究に与えられる一方、アイルランド警察のようなおかしくも「イグノーブル=不名誉な」業績にも授与されてきた▲アイスランド金融危機をもたらした銀行経営陣の経済学賞選出もイグノーブル系だ。過去の経済学賞授賞例には資金操作にまつわる怪しい発明発見もあった。そう聞けば、もしや初の政治学賞に選ばれはせぬかと心配になってくる鳩山由紀夫首相の資金団体の「故人」献金問題だ▲何しろ亡くなった人の献金が報告されていたり、それら虚偽報告を削除したら中に実際の寄付者がいたりというこの間のドタバタだ。しかも虚偽報告の理由説明は何とも不可解である。だが告発を受け地検が参考人聴取を始めると、首相は捜査を理由に説明の口を閉じてしまった▲こと政治とカネをめぐる問題ではかつて秘書に責任を押しつける政治家を批判した首相である。国民の抱く不審には自らの言葉で答えるところに、一国の指導者の名誉はあろう。

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