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黛信彦の時事ブログ

言ったもん勝ち? 脆弱な民主党政策集

2009年08月16日 | 政治・政局
民主党の政策集は非常に脆弱にできている。
よって、総選挙のマニフェストは5か所も変更され、今度は政策集の書き換えが表面化した。
その内容が、「政権交代を見据えて、憲法解釈を変える」というのだから、不安定な政権・政策構想が垣間見える。
書き換えの理由は党内の反対論者の口を塞ぐためだけれども、そうすれば、社民党などから不満が出ることになる。
脆弱な民主党の政策は、「言ったもん勝ち」状態に陥っている。

16日付朝日新聞が次のように報じた。
~・~・~ 首相の靖国神社参拝について、『参拝に反対する民主党が、その理由に掲げてきた「憲法の政教分離原則への抵触」を、鳩山代表ら執行部の判断で09年版政策集から削除していたことがわかった。総選挙後の政権交代を見据え、公式参拝を条件付きで認める従来の政府の立場との整合性などをめぐる混乱を避けるためとみられる。

民主党は01年8月、小泉首相(当時)の参拝直前、鳩山代表(同)の「次の内閣」で(1)A級戦犯合祀(ごうし)の場で過去の戦争への反省をないがしろにする(2)公式参拝は政教分離などを定める憲法20条に反する――との見解を決定。毎年作る政策集でも踏襲し、08年版では「政教分離に抵触する可能性がある」と明記した。

しかし、先月まとめた09年版は「A級戦犯が合祀されていることから総理や閣僚の公式参拝には問題がある」にとどめ、憲法問題への言及が消えた。複数の党幹部によると、この削除は担当の内閣部門会議では議論されず、鳩山氏を含む執行部で決めたという。

党執行部には、民主党政権で首相が参拝しない理由として政教分離の原則論を強調し続ければ、国会やメディアでの憲法論議が政権運営の重荷になるとの判断があったという。
党内には、戦没者追悼の場として靖国神社を尊重し、参拝を続ける幹部らもいる。民主党政権で首相参拝の違憲性まで指摘し続けることに不満の声も強く、「党内合意があるA級戦犯合祀に絞り、反対の理由を押し出すことにした」(幹部)という。~・~・~

靖国参拝の憲法解釈を削除、民主政策集 政権交代にらみ(朝日新聞) - goo ニュース

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