長野の裏側（６）鶴翼で、魚鱗を封じ込める

以下、便宜的に、中国人グループは“ＣＧ”と、チベット及びウイグル（トルキステン）人グループは“ＴＴＧ”と、ベトナム難民グループは“ＶＧ”と、　記載します。
●産経新聞は、長野市での聖火リレーで、沿道を埋め尽くした中国人による日本人らへの暴行事件が起きていたことが分かった、と報じた（以下、証言１～３）。

証言（１）東京都西東京市、男性５７歳
中国国旗のポールで殴られ、後頭部に大きなコブ、頚椎捻挫で全治３週間の怪我。７０歳すぎの知人も若い中国人女性に腹をけられ、「フリーチベット」のプラカードは破られた。

警察官が３人ほど駆けつた。彼らも旗竿で殴られていたが、私たちとＣＧを引き離して「あっちに行かないでくれ」と叫ぶばかり。目の前に犯人がいるのに取り押さえようとしなかった。

証言（２）静岡一区前民主党議員
チベット支援団体「セーフ・チベット・ネットワーク」の呼びかけ人として善光寺から約３０人のＴＴＧとともにチベット旗を持って行進の途中、行く先々でずいぶんと中国国旗のポールでたたかれたり突かれたりした。幸い仲間にも大きなけがはなかった。

証言（３）長野市の主婦３４歳
リレーコースは、畳ほどもある中国国旗ばかりで圧倒され、至る所で怒鳴り声が響いており、怖くなって、娘に日の丸を振るのをあきらめさせた。

長野聖火リレー　その裏で起きていた出来事　中国人による事件が多発(産経新聞)


●弊ブログが見た中国人達（以下は、長野の裏側（１）～（５）の再掲となります。）
▲ウイグルにも雨が降る
長野駅前を聖火リレーが走り過ぎる頃、天は驟雨で洗礼した。
それぞれの集団は、次の目的地に向かって移動する。

私は、偶然手に入れた新疆ウイグルの旗を持って、雨宿りをしようとした。そこには１０数人のＣＧ。
ピアスの美女が周囲のＣＧ仲間に『変な奴らがいる』というように訴えて、こちらを睨む。
「ウイグルにも雨が降る！」と念じると、彼らは去った。私は勝った。

▲在日ベトナム難民も訴え
黄地に赤い３本のストライプの旗の集団も「フリーチベット」を叫んでいた。
フランス人と思われるカメラマンが「あれはどこの旗？」と聞いてきたが、私も初めて目にする。
あとで聞いてみると「ベトナム難民の旗だ」という。

ＶＧは、彼らの旗を振りながら、国境なき記者団の”手錠五輪”に英語と共にベトナム語で、”Tu` Do Cho Tibet！（フリー・チベット）”と添え書きした大パネルを立て、ベトナム固有の領土である、西砂・南砂諸島への中国の侵略を非難していた。

又「中国は、ベトナムに負けた！　ベトナムは中国に勝った」とも声を張り上げた。
即座に、ＣＧが取り囲み、一触即発となったところ、JR長野駅職員５名が急行した。

●聖火リレー終了後、善光寺には多くの中国人が現れた。
彼らのポケットから、隠しきれなかった五星紅旗が“ちょろっ”と見えたのが印象的だ。
“中国人学生は、会費２０００円でバスツアー”との報道もあったが、手弁当は少ないようである。

「アルバイトは終わった」と言った中国人青年５人は、善光寺本堂に向かったが、仁王門の阿形・吽形（あぎょう・うんぎょう）仁王に、鋭く睨まれていたような気がした。

彼らにその気はないだろうが、真っ暗闇の“お戒壇巡り”はできないだろう。

●“妨害”行動の真実
ＴＴＧ支援者の前にわざと、或いはさりげなく立ちはだかるなど、“妨害”ともとれる行動が見えた。沿道ではＴＴＧ支援者の前をふさぎ、振り向きざまに「中国はひとつだ」と吐き捨てる中国人留学生の姿も見られた。

●五星紅旗集団は、もはや傭兵の軍団。
雪山獅子旗の小集団が、田町西交差点で信号待ち。
背後から、五星紅旗の大集団が迫る。
小集団の後ろは赤信号。まさに背水の陣だ。
突破力を活かす魚燐の陣形を組まざるを得ない。

しかし大集団は、大鶴が舞って地上に降り立つときのように、小集団を飲み込むべく両翼を閉じる。鶴翼の陣だ。

このように、注意深く観察しなければ判別できないような兵法で、五星紅旗集団は雪山獅子旗集団を飲み込んでゆく。
中国人学生達は最早、軍団と呼ぶに相応しく、正に傭兵にも見えた。

哀れなり、雪山獅子旗の集団は、局所の戦いは全て五星紅旗集団に押さえ込められた。

彼らが安堵したのは若里公園で、ようやく日本人支援者や「国境なき記者団」が加勢し、数百人規模で「チべットに自由を」と訴えたときだった。