いとうな日々

MLB、プロ野球他野球全般、ニュースなどについて、勝手にコメントさせて頂いてます!

パ・リーグが開幕 「世界一」で順風満帆

2006-03-25 | プロ野球
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝で盛り上がったプロ野球は25日、パ・リーグのペナントレースが開幕した。各球場では趣向を凝らしたセレモニーが行われた。福岡ヤフードームでは王監督がWBCの優勝報告を行った。インボイス西武ドームではトリノ冬季五輪フィギュアスケート女子で金メダルの荒川静香(プリンスホテル)が始球式をおこなった。札幌ドームでは奇人?新庄がハーレイに乗って登場し観衆の拍手を受けた。

WBC効果のため各球場ともファンの出足は好調だったようである。札幌ドーム、日本ハム-楽 天 42393人、インボイス西武、西 武-オリックス 30028人、ヤフードーム、ソフトバンク-ロッテ 34271人と3球場で昨年の開幕よりも約2万5000人多い10万6692人のファンが詰め掛けた。各球場とも内容のある白熱したゲームが展開されうまくWBCの盛り上がりが引き継げたようだ。テレビ中継もテレビ朝日が初めて3元生中継を行い、その内容も非常によかった。

◆WBC効果熱パ到来、一躍全国区で空前の盛り上がり
▼日本ハム-楽 天 
 楽   天  000 100 000 = 1
 日本ハム  100 200 00x = 3

【投手】
(楽)一場、青山-藤井
(日)金村、トーマス、武田久、マイケル中村-高橋

【責任投手】
(勝)金村1試合1勝
(S)マイケル中村1試合1S
(敗)一場1試合1敗

【本塁打】
(楽)
(日)小笠原1号ソロ(1回、一場)

【戦評】
日本ハムは、金村の好投で3季ぶり開幕戦勝利。緩い球を効果的に使い、7回を4安打1失点。打線は一回に小笠原が先制ソロ。同点の四回には稲葉、高橋の適時打で2点を奪った。楽天の一場は6回3失点ながら援護がなかった

▼西 武-オリックス
 オリックス  000 103 010 = 5
 西   武  100 100 000 = 2

【投手】
(オ)川越、菊地原、加藤、大久保-日高
(西)西口、三井、星野、石井貴、田崎-炭谷

【責任投手】
(勝)川越1試合1勝
(S)大久保1試合1S
(敗)西口1試合1敗

【本塁打】
(オ)
(西)

【戦評】
 オリックスは1-2の六回、中村と清原の連打を足場に二死満塁とし、日高の2点左前打で逆転。さらに塩崎の二塁打で加点した。川越は要所を締めて7回2失点。西武は3点を追う八回一死満塁で中村、和田が凡退した。

▼ソフトバンク-ロッテ
 千葉 ロッテ  000 000 020 = 2
 ソフトバンク  040 010 20x = 7

【投手】
(ロ)久保、内、黒木-橋本
(ソ)斉藤、馬原-的場

【責任投手】
(勝)斉藤1試合1勝
(敗)久保1試合1敗

【本塁打】
(ロ)
(ソ)カブレラ1号ソロ(5回、久保)

【戦評】
 ソフトバンクは斉藤の8回2失点の力投で好発進した。角度のある直球に緩いカーブを絡め、七回まで無失点だった。打線は二回二死満塁から大村、本間の連打などで4点を挙げ主導権を握った。ロッテの久保は四球で傷口を広げた。


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WBC世界一で日本人大リーガー増加?

2006-03-25 | WEBLOG


WBC・世界一、パリーグペナントレース開幕。ふと一冊の本の存在を思い出した。『MLB(メジャーリーグ)が付けた日本人選手の値段:講談社+α新書:鈴村裕輔著』である。果たしてWBCで活躍した選手がどのように書かれていたのであろうか?あらためて読み返してみた。⇒◆◆過去のBlog

まずは松坂大輔である。日本人スカウトないし、日本野球をよく知っている外国人スカウトは松坂を絶賛する傾向にあると述べている。最大の魅力は球速が試合の終盤でも150㌔を超えることであろう。加えて多彩な変化球も身につけている。WBCでのMVPで『インフレを引き起こすか松坂』という表題は的中するだろう。すでにヤンキースが最有力といわれている。

上原浩治。1998年、ニューヨークメッツと読売ジャイアンツが激しい争奪戦を繰り広げたことがまず指摘されている。速球が140㌔台前半と決して速くはないが、鋭く落ちるフォークボール、キレのあるスライダー、群を抜く制球力と狙った場所に狙った球を投げる能力、そして常に冷静さを失わない態度は、大りーグでも通用すると結論している。今回の韓国戦では上原の持っている長所が全て発揮できた。先発でも抑えでも十分通用するということから、むしろオファーしてくる球団数は多いのではないだろうか。本書では佐々木のマリナーズとの契約金額を上回ると予想している。

松坂世代最後の大物と表されているのが和田毅である。今回のWBCでは登板機会はわずか一回しかなかったが、東京六大学時代には奪三振王をとるなど、日本球界を代表する左腕であることは間違いない。問題は、ストレートのスピードである。平均が130㌔台後半ではメジャーが見向きもしない可能性もある。しかし、速球とスライダーを織り交ぜながら緻密な制球力で打者を翻弄するその技巧は、投手不足に悩むMLBからはオファーが十分に期待できるのではないか。渡米を望むなら、最多勝、防御率、奪三振のいずれかのタイトルを獲得しておく必要があると指摘されている。

一方打者の方に目を移すと、まずは松中信彦である。本人からは「大リーグに行きたい」という言葉は漏れないが、日本球界関係者の一致した見たかは「彼の打撃なら大リーグでも通用する」というものだ。過去アメリカに渡った日本人打者の実績で本塁打数が半減しても三振率と打点数は日本時代と大差はない。今回の大会でも強打を狙わずシュアーな打撃スタイルはむしろメジャーを意識しているのではないとさえ思えた。ネックは年齢、走力そして肩である。そして一塁手といえば大リーグでは強打者が座るポジションである。松中の大リーグ参加は厳しいと思われるし、本人も望まないであろうというのが結論である。

小笠原道大はどうだろうか。今日の開幕戦でも楽天・一場投手から初球カーブを先制ホームランしたフルスィングの男だ。ファイターズ監督のヒルマンは「小笠原こそ真に自己犠牲の精神を持つ選手。彼はチームにとって欠かすことの出来ない存在」と絶賛している。しかし、身体全体を使った大きな構えは大リーグに指導者には「振りまわすだけ」と移る可能性が高く、評価が低いのではないか。ヒルマン監督が大リーグの監督にでもなれば、小笠原を招聘する可能性もあるということだ。

打撃好調であったが本塁突入の際のケガで途中リタイャーした岩村明憲はどうだろう。大リーグ挑戦に失敗した中村紀洋と相似形であり「フルスィングが信条」という打撃姿勢を改善しない限り、食指を動かす球団はないと見られている。本人がマイナーや控え選手でもやるということになれば、興味を示す球団があるかもしれないという程度である。

今も目の裏に焼きついている韓国戦、代打2ランの福留孝介はどのような評価を受けているのであろうか。2002年に首位打者を獲得し松井の三冠王を阻止したという実績は、日本人外野手が重要な戦力として認識されている大リーグで高い評価を得ることは間違いないということである。正確無比な送球と強肩を誇るイチローはMLBでも別格であるが、福留の肩の強さと送球の正確さは、松井や田口よりも優れた守備力を持つと評価されているようだ。多数の大リーグ球団が手を挙げる選手であることは間違いないようだ。

今大会で最も大リーグに近づいた男として、川崎宗則を挙げたい。身長179㌢、体重71㌔と現在大リーグで主流の大型遊撃手には程遠いが、「長打力はないが、機動力で活きる」典型的な日本型遊撃手である。決勝のキューバ戦では、天然芝に不慣れな点が出て2失策をおかしてしまったが、守備はその環境になれさえすれば問題はないが、松井稼頭央の例もありその対応はアメリカに行く前にしておいた方がよいことは言うまでもないだろう。川崎には、能力の面から見ても、成長の余地がまだまだあり、2~3年のうちに伝統的な堅守、俊足巧打の遊撃手へと進化すれば、少なからぬ大リーグ球団が獲得に動くことは間違いない。

おさらいの意味で本書に取り上げられ、WBCに出場した日本人選手について見直してみたが、WBC世界一によって日本人選手の評価が上がり、アメリカに渡る選手が増えることは間違いない。日本プロ野球と大リーグの間に選手のスムースな往来を確保するための制度改革が急務であることを付け加えておきたい。同時に指導者として監督やコーチとして大リーグに参加する者が増えることを期待したい。

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