警視庁は、日本国内で起きた一連の拉致事件で、協力者を特定して初めての強制捜査に踏み切り、大阪の中華料理店ほか数ヶ所を家宅捜索した。これまで、国内の拉致事件には協力者がいるといわれてきた。それら協力者は、土台人と呼ばれ、北朝鮮諜報機関（対南工作機関）が使用する呼び名である。在日のうち北朝鮮の出身か、肉親が北朝鮮に現存している者を指し、その親族らの身の安全と引き換えに工作任務を強要するのである。今回捜索の対象となった人物がまさにそうなのである。
昨年12月、拉致被害者の地村保志さん夫妻は、４人の男に拉致されたが、そのうちの一人だ辛光洙であったことを公表した。２月には、辛容疑者ほか１名を国際手配すると当局が発表している。今回の家宅捜索はそのための証拠固めである可能性がたかい。今回の捜査対象である、原敕晁さん拉致事件についてはすでに辛容疑者始め３人の在日朝鮮人が関わっていることがソウル地裁の判決文で明らかになっていた。
◆地村・蓮池両氏 実行犯（シンガンスら）を証言 （過去のBlog）
「朴」と名乗る北工作員が小熊和也さん（結核で死亡）、小住健蔵さん（失踪）になりすまし国内で暗躍していた西新井事件関連でも、それに関与した人物が藤田進さんほか数名の拉致に関与したことをすでに公にしている。ここにきて、個別の事件としてとらえられていたなぞの失踪事件（拉致）が数本の線上に収斂されてきた。これだけの切り札が手中にある今こそ日本政府は一挙に解決に向け、強力な政治力を発揮すべきである。
◆原さん拉致事件：「身寄りなし」狙い 中華料理店主が紹介（毎日新聞）
◆原さん拉致に協力した１６人判明、一斉聴取へ（読売新聞）
◆拉致事件の辛容疑者、国内に十数人の協力者網（朝日新聞）
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昨年12月、拉致被害者の地村保志さん夫妻は、４人の男に拉致されたが、そのうちの一人だ辛光洙であったことを公表した。２月には、辛容疑者ほか１名を国際手配すると当局が発表している。今回の家宅捜索はそのための証拠固めである可能性がたかい。今回の捜査対象である、原敕晁さん拉致事件についてはすでに辛容疑者始め３人の在日朝鮮人が関わっていることがソウル地裁の判決文で明らかになっていた。
◆地村・蓮池両氏 実行犯（シンガンスら）を証言 （過去のBlog）
同月下旬（1980年4月）日未詳１２：００頃、大阪市北区梅田の飲食店「明月館」で朝総連大阪商工会会長の李吉炳（イ・キルビョン）と会い、同人の北送された息子、李ソクヘン、李チャンヘンが送ってきた写真と手紙を見せながら、今後対南工作事業に協力してくれるよう依頼し、同人を現地資金調達および連絡拠点責任者として包摂２月に行われた日朝協議の席上、北朝鮮側は、よど号ハイジャック事件メンバーが帰国の条件として日本政府に求めている「協議」に応じるよう要請していたことが分かった。また、元ＮＨＫの手嶋龍一氏がこのほど上梓した小説「ウルトラ・ダラー」で北朝鮮の偽札作りが日本から拉致された人たちの手で行われている可能性を示唆した。⇒新事実 「拉致問題」 。よど号犯についてはその妻たちが今年帰国することがすでに報じられている。⇒欧州拉致を追及、よど号妻２人帰国へ 。
「明月館」で同人と再度会い、彼から「私が直接に探すことができるような所がないので、私の下で働いている者のなかでもっとも信頼している朝総連大阪商工会理事長の李三俊（イ・サムジュン）に、祖国で日本人１名を連れて行けと言っているので、年令が４５歳から５０歳くらいの独身で、前科がなく、日本からいなくなっても捜す人がいない人物を一人物色してみてくれと頼んだところ、李三俊が昨夜私のところへ来て言うには、物色するのもたいへんだし、またこんなことを誰にでも頼むわけにもいかず、考えあぐねたすえ、自分が経営している中華料理店「宝海楼」の従業員のなかに日本人の原敕晁（はら・ただあき）という人物がいるが、祖国で要求している条件に適合しているので、この人物を送るのがどうだろうかと話しました。それで、私は祖国から来られた同志に相談して返事をもらうと言ったのですが、どうでしょうか」という報告を聞き、その場で彼に李三俊を電話で呼び出させ、その場所にやって来た李三俊から、対象者である原敕晁の住民基本台帳１通と履歴書１通の提供を受け、これを検討した後、李三俊に「この人物に前科はありませんか」と質問し、彼から「私の知るところでは、前科もなく、独身で身寄りもないようです。それに、外国旅行も一度もしたことがなく、誰かに借金したことも、つけで酒を飲むこともなく、所得税を申告したことも、健康保険の申請や年金加入の事実もなく、銀行に口座を開設したこともないようです」という返答を聞き、その「原敕晁」が適合した対象であると判断、彼を身分盗用対象人物に選定することを決心し、李三俊に、「原敕晁」を祖国に送るまで身辺の面倒をよくみてやり、彼の戸籍を入手して本当に家族や親戚がいないかもう一度正確に確認するように依頼した
（ソウル地裁の判決文より）・・・⇒電脳補完録
※包摂・・・在日韓国人および韓国内韓国人から「在韓地下党要員」を選び、当該人物に目的を偽装したまま接触、接待、金品提供、就職等の世話などにより人間関係の醸成をはかり、当該人物を北朝鮮支持に転向させる一連の工作活動。
「朴」と名乗る北工作員が小熊和也さん（結核で死亡）、小住健蔵さん（失踪）になりすまし国内で暗躍していた西新井事件関連でも、それに関与した人物が藤田進さんほか数名の拉致に関与したことをすでに公にしている。ここにきて、個別の事件としてとらえられていたなぞの失踪事件（拉致）が数本の線上に収斂されてきた。これだけの切り札が手中にある今こそ日本政府は一挙に解決に向け、強力な政治力を発揮すべきである。
◆原さん拉致事件：「身寄りなし」狙い 中華料理店主が紹介（毎日新聞）
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