いとうな日々

MLB、プロ野球他野球全般、ニュースなどについて、勝手にコメントさせて頂いてます!

MLBが付けた日本人選手の値段

2005-12-04 | WEBLOG
鈴村 裕輔【著】:講談社+α新書

先日城島のマリナーズ入団が決定した。日本人の可能性が最も乏しいといわれたポジション、日本人初の大リーグ捕手の誕生であった。

そんな中、本書で最も興味深く読んだのが、第5章 城島健司に見る日本人捕手の評価であった。
谷繁が通用しなかった理由
MLB捕手の供給源は中南米
MLB日本人捕手の誕生の条件
捕球技術は日本が上
城島のケガはどう査定される
城島に立ちはだかる言葉の壁
不安が残る城島の守備データ
打撃に活路を見いだせ
城島を獲得するMLB球団
と分析し、『マリナーズやメッツが獲得に乗り出さなければ、資金面からも選手層の面からも、城島のMLB入りは多難と言わざるを得ない』と結論付けているあたりかなりの説得力を持った著書である。果たしてその通りとなった。メジャー志向の選手たちについても科学的な分析が行われておりなかなか面白い

鈴村裕輔[スズムラユウスケ]氏略歴
1976年山口県に生まれる。
野球史研究家、法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程および同国際日本学インスティテュート社会科学研究科政治学専攻修士課程修了。2003年には大リーグ公式ライセンスサイト「MAJOR.JP」にコラム「いま話題の選手たち」を連載し、2004年にはスカイパーフェクTV!の大リーグ中継解説者を務めた。『月刊ホームラン』(日本スポーツ出版社)などの野球雑誌に、定期的に寄稿記事を執筆している。アメリカ野球愛好会代表補佐、Society for American Baseball Research、野球文化学会各会員。
共著書には『熱闘!大リーグ観戦辞典』(宝島社新書)、共訳書には『大リーグ・スカウティングノート<2000>』(ザ・マサダ)がある。


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