シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

最後の初恋

2008-10-10 | 映画、本、劇など
この間、映画「最後の初恋」を見ました。リチャードギアとダイアンレインのコンビがNHK「英語でしゃべらないと」のインタビューにちょこっと出ていたのを見て、映画を見たくなりました。

この映画、あま~いロマンスもんだろうと思っていたら、意外とよくってぼろぼろ涙ながしました。

しかし、リチャードギアってむちゃくちゃ素敵。「愛と青春の旅立ち」の若いときより今の方がぜったい素敵って思うし、こっちも歳を重ねてこの人の素敵さがよく分かる・・いい関係。って向こうは知らんのですけどね、私のこと。ま、時々夢にでてくれます。

ま、そんなことはどうでもいいのですが、この映画の中で私が一番感動したところ。


ダイアンレインが娘に愛するリチャードギアのことを話すところ。そして、「あなたにもきっとこういう人が現れるからね。そういう人を選ぶのよ。」というのですが・・


「その人と居ると自分の可能性が無限だと思えるような人。
自分を成長させてくれる人。」


これは日本語の字幕なんだけど、英語では
"less than you are"にさせない人・・となっていたと思うのです。時間が経ってしまったのでちゃんと覚えていないけれど・・書いておけばよかった。

これを「成長させる人」と訳していたけれど、私はこの英語が気にいりました。

その人と居ると"less than you are"自分以下にならない、自分自身を高めてくれる・・というのできっと「成長させる人」になったのでしょうが、確かに居ますよね、"less than you are"にさせる人。その人と居ると自分自身でいられなくなる人。私を私以下にしようとする人。

今ならそんな人は普段周りに居ないけれど、若い頃は結構そういう人が周りに居ました。結局は私の自信の無さがその人達の自信の無さと引き合ってただけなんだけど。

相手を下に下げることによって自分の価値を高める・・その時受けた傷は癒えるのに時間がかかりました。だから、そういう人と一緒に居てはいけないって分かるのです。自分を守ることはとても大事なことだから。

最近、ちょっとその気のある人に出会いました。簡単にその場から去ればいいという状況でもなかたし、とりあえず何事も自分の内のことなんで「どうしてその人のことを私は嫌に思うのか」洞察して癒えてない浮上してきた傷も癒し、それでも私の嫌な感じは消えなくて、時間はちょっとかかりましたが関係を切りました。

私はすぐ「逃げたらあかん」とか頑張ろうとするけど、その人から、状況から学ばせてもらったらもう切ってもいいんだな、自分を守ることも大事だなって思いました。全ての人を受け容れて愛することができるのが理想だけど、でも私人間だし、そんなことはできないし、別にできなくてもいいんだなって。

私達は競争社会の中で育ってきて、すぐに誰かと比較すること、優劣をつけることになれてしまっています。大事なパートナーの関係でさえ、自分が上に立とうとします。無意識に色んな手段を使ってコントロール権を握ろうとしたり。(そういったものが浮上してくるから一番学ばせてくれる大事な相手であり関係なのですが)

自分を高めてくれるというのは、何もほめちぎっていい気分にさせてくれることではありません。勿論、褒めることも大事です。でももっと大事なのは、自分自身がしっかりと自分の価値を認めていれば、他人をless than(それ以下)にして自分を上げる必要もなく、自分自身が無限の可能性を信じていれば、相手の可能性も無限だと当たり前のように思えるのでしょう。そうすれば自然と相手を褒める行動にでるのでしょうね。

ダイアン扮する母はいい事言うなあああって感心したのでありました。