シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

つめきり女

2007-04-11 | Weblog
今日も春爛漫、ご機嫌で電車に乗っていたら、パッチンパッチンと前の座席から聞こえてくるので音の方を見ると、なんと爪を切っている女がいるではありませんか。化粧をする人は見たことあるけど、爪切るか~? 公共の場ですよ。すごくすごく不快に感じました。

まず最初に出てきた心の声「きったない、やめてくれますか」とかなりきつい調子。それから、ふと「これってこの人にそれを伝えるのかどうか試されているんやろなあ~」と「でも、何が正しいかっていうのは、わからない。自分の正しさを押し付けるほど悪いことないし、それが戦争の始まりだ」と終点まで頭がぐるぐる。

でも、私が不快な気分を味わったことは確かだし、ず~っと前に「自分を表現しないことは、相手の気づきのチャンスさえ奪っているかも」と言われたことを思い出したら、自然に降りるときに「爪は家で切られたらどうですか。音聞いて不快な思いしたので」と言うと、相手も「すみません」と言ってました。

こういう状況に限らず、どこまで人に伝えるかって本当に難しい。以前は私が正しいという正義感によって言おうと思っていたけど、それはほんとに恐ろしいこと。正義はいいけど、正義感はとんでもない。だからと言って何かを感じているのにそれを表現しないでいるというのも体によくない。

以前そんな話をしていたときに、「言わないといけない」がんばって「これを言おう」じゃなくて「ハートから出るものを言ったらいいんだよ」とアドバイスされたことがあります。今日もそれを思い出して、「うん、すごく不快な思いをしたからこれは伝えよう」と思いました。

こんなことに正解はないけれど、これって宇宙・神様からの試験だなっていつも思う。「さあて、あなたならどうする?」て。

さすがに携帯OFF車両で平然と携帯を使っている人には、どこでペースメーカーの人が居るかわからないから注意するけど、でもそれもすごく疲れていてしないときもある。以前はまたそんな自分を責めたりしていたけど、今はそれはそれでいいかって感じ。ただ正義感からモラルの無い人にイライラしたりすることは自分にとって損。イライラは幸せを阻むものですからね。

爪きり女を見たときは、「なんじゃ、こいつ~」て思ったけど、彼女も宇宙からのプレゼント。すみませんって言った彼女に対して、愛しさがでてきたもん。愛おくっとこ。