音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

The Zappa Supplement One詳細

2008年10月15日 | ザッパ関連
 以前に発売情報を書いた「THE ZAPPA SUPPLEMENT ONE : A BOX OF HISTORY AND THE MUD SHARK SAGA」を入手しました。米国コネチカット州在住のザッパ研究家スコット・パーカー氏による自費出版本。
 今回の本は、彼が執筆中である年代順ザッパ音源研究本シリーズ"Recordings Of Frank Zappa"の補遺編という位置づけのもののようです。

 内容は二つのパートに分かれていて、まず第一部は「A BOX OF HISTORY」と題された「The History And Collected Improvisations Of The Mothers Of Invention」(1969年にリリースされるはずだった12枚組LPボックス)についての解説。後にオフィシャルリリースされたものや、関連流出音源について紹介されています。

 続く第二部は、「THE MUD SHARK SAGA」。伝説のザッパ専門海賊盤レーベル「Mud Shark」について、中心人物Studebacher Hochの回想をまじえながら詳述したもの。Mud Sharkレーベルがリリースしたブートレグのディスコグラフィーも掲載されています。

 正直、まだぱらぱらと拾い読みしただけなので(だってエーゴぎっしりだし)、内容についての感想が書けなくて申し訳ないんですが、写真を載せときます。どんな感じの本かはわかってもらえるかと。


 表紙です。版型は「Hungry Freaks, Daddy」初版と同じ。中身は全部で134ページ。「Hungry-」の約半分弱です。本文の印刷はあいかわらずインクジェットぽいですが、前よりはレベルがあがっているように感じました。



 第一部「A BOX OF HISTORY」より。もともと「The History And Collected-」の一部だったといわれているアルバム「バーント・ウィーニー・サンドウィッチ」と「いたち野郎」の解説。ご覧のように、ジャケットはカラーで掲載されています。



 「いたち野郎」のアルバムジャケットを描いたネオン・パークの遺品の中から見つかったというアセテート盤「The Weasel Music」の紹介ページ。これも「The History And Collected-」の一部だといわれています。この本の表紙にあしらわれているのは、このアセテート盤のレーベルですね。
 右下に記載のある「The Artisan Acetate」というのは、今年の1月にLAのRockaway Recordsというところから12,000ドル(!)で売りに出されたアセテート盤だそう。ハーブ・コーエン(ザッパの元マネージャー)が所有していたものとのふれこみですが…。



 第2部「THE MUD SHARK SAGA」冒頭部分。字がぎっしり。
 Studebacher HochさんはEnema Cityというところで生まれたそうです。はは。



 Mud Sharkレーベルのディスコグラフィーページ。1979年12月にリリースされたアナログブート「NECESSITY IS...」が紹介されています。



 同じくMud Sharkディスコグラフィーより。1980年12月にリリースされたその名も「FRED ZAPPELIN」というブート。ジャケ写がかっこいいです。 


 この本、オーダーは著者サイトでできます。本体の値段が20ドルで、送料が日本からだと18ドルかかりますが。(クレジットカード使用可)
 ちなみに、注文してから手元に届くまで約3週間かかりました。

 なお、僕が入手したものには、「For ○○(僕の名前)- Thank you very much my friend!」という著者のサインが入ってました。「LIMITED EDITION 3/100」とも書いてあったので、初版100部ということでしょう。自費出版だなあ。