音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Lumpy Money

2008年10月23日 | ザッパ関連
 Billboard.comにこんな記事が掲載されていました。

 なんでもザッパ作品の40周年記念プロジェクトが来月から始まるんだとか。まずは「ランピー・グレイヴィ」「俺たちは金のためだけにやってる」セッションからの音源をまとめた3枚組がリリースされるとのこと。「ランピー」は"幻の"キャピトルVer.も収録されるそう。発売は11/25を予定。
 Billboard.comに記事が載るということは、Barfko-Swillでの通販じゃなく、amazonとかで一般流通させるつもりなんでしょうか。

 そのほかにも、「ルーベン&ザ・ジェッツ」の新ヴァージョンだとかロキシーライヴだとかのリリース予定が書いてありますが、このあたりについては、まゆにつばをつけながら聞いておくことにします。ごめんねゲイル。

 で、「エーゴ読むのめんどくせえよ」という方のために、記事を訳してみました。短時間で訳したので、意訳・誤訳・へんな日本語についてはご勘弁を。おかしな箇所があったらびしびしご指摘ください。
 それにしても、ゲイルさんの発言は訳しにくい。特に最後の部分。リリースが遅れても我慢しろって言ってるの?

初期ザッパ作品の拡張版がリリース
Zappa Family Trustは、来月から故フランク・ザッパ作品の40周年記念キャンペーンを開始する。
11月25日発売予定の"オーディオドキュメンタリー"CD3枚組「Lumpy Money」が最初のリリースとなる。ザッパの未亡人ゲイルによれば、これはシリーズ中で最もユニークなものになるとのことである。

「このふたつのアルバムは、偶然の傑作です。」とゲイル・ザッパはBillboard.comに語った。「そしてこれは、(40周年記念)プロジェクトの中で最も野心的なものになります。『Lumpy Gravy』『We're Only in It for the Money』とはいったいどんなアルバムなのか、そしてどういうものの一部であるのかを、いかに学んでもらうかということに挑戦したのですから。」

「今回私たちが主眼としたのは、多くのアウトテイクを放出することよりも、アルバムの制作過程を示すことでした。ここで聴けるのは、単なるアウトテイクや特定の曲の別テイクなどではなく、フランクがいかに努力したか、作品がどのように発展していったかということです。最終形に到達するまでの過程が聴けるでしょう。」

「Lumpy Money」は、フランク・ザッパ自身によって作成された二種類の異なるミックスをフィーチュアしており、また、イゴール・ストラヴィンスキーの影響下に作られた「Lumpy Gravy」オーケストラ"バレエ"ヴァージョンも、初めて公式に収録される。これは、ザッパが1967年にCapitol Recordsからリリースするために録音したもので、最終的に、ロックミュージシャンによる演奏を付け加えた改訂版が、「We're Only in It for the Money」発表の4か月後にMGM/Verveからリリースされた。
ゲイル・ザッパによれば、「Lumpy Money」発売後すぐに、これらのセッションからのさらなる音源を収録した姉妹プロジェクト作品がリリースされる予定とのことである。 
 
このシリーズは今後、個々のアルバムについてリリースが行われる予定であり、ザッパ家の地下倉庫から探し出された音源が使われる。
ザッパが1968年に発表したアルバムのうち三枚目にあたる「Cruising with Ruben and the Jets」のニューヴァージョンも準備されている。またZappa Family Trustは、それ以外にもRoxyでの演奏を収めたライヴアルバムや、フランス人作曲家エドガー・ヴァレーズ作品のザッパ流解釈を集めた全集のプロジェクトも進めている。

「40周年記念プロジェクトにおいては、『発売日を決められるだろうか?』ということよりも、『完成できるだろうか?そのために利用できる秘蔵音源があるだろうか?』ということの方が重要なのです。」とゲイル・ザッパは説明する。
「人々にとって価値あるものが生まれるのならば、それこそ私たちがやるべきことなのです。」 


 では「ランピー・グレイヴィ」のパート1をどうぞ。


※追記
 アサヒ・コムで同じ記事が翻訳されているのを発見
 俺の訳もテキトーだけど、この訳もそれなりにテキトー。だいたい全訳じゃねえし。でも日本語としては俺のよりずっと上等。一部事実誤認はあるにしても。
 「These two records happen to be Frank's masterworks」ってとこは、こういうふう(「(この二つのアルバムは)FRANKのアルバムの中でも特に優れた作品でした」)に訳した方がよかったのかな?