音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Dig Out Your Soul

2008年10月13日 | CDの感想
  
○オアシス「ディグ・アウト・ユア・ソウル」(CD+DVD)(2008)
オアシスを語る時、「今のオアシスに期待なんてしてないけど、どうしても新譜が出ると聴いちゃうんだよねー」といったような、過去の自分に自虐的になりつつも「そんなオアシスが今でも好きな『自分』が好き」みたいな匂いを漂わせる言い方に、いい加減うんざりしてきた今日この頃ですが、もちろん私もそのひとりです。 -「nettyu」2008年10月10日分より引用
 
 ははははは。思わず笑ってしまいましたが、俺も間違いなくそのひとりです。

 ついでにいうと、「スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ」(2000)以降のアルバムはさっぱり頭の中に残っていなくて、新譜が出るたびに「あれ?前のアルバムとか前の前のアルバムってどんなんだったっけ」と聞きなおすのが儀式のようになっております。リリース当時はそれなりに誉めたりしてたくせに。責任とれよ俺。

 さて、今回の作品、アキウさんもおっしゃるとおり、3曲目まではものすごくいいんですよ。日本盤帯に「作りたかったのは『聴く』音楽ではなくて、『体感』できる音楽だった」というノエルのコメントが掲載されていますが、なるほどこういうことかと納得しそうになりました。

 しかし先行シングルである4曲目になると、急にグルーヴが薄くなっちゃってあれれ、次のリアム作のバラードで少し持ち直すものの、そのあとは一進一退。終わりの方でまとめてやってくる、ゲムおよびアンディ・ベルが各々書いた曲にとどめをさされます。

 ゲムの曲なんて、ベースのリフが「タックスマン」で、シタールがびよんびよんなってますが、かっこだけ「リボルバー」してもしょうがなかろう、と思ってしまうのでした。アンディ・ベルの曲もどこがよくて収録したのかさっぱりわからない。リアムの歌い方だけでなんとかもっているような曲で。印税配分の関係ですか?

 なお、おまけDVDに収録されたアルバムのメイキング映像はくせものです。
 収録曲について、曲順どおりにメンバーが解説してゆくのですが、チラリと流れる各曲のさわりが、なぜかアルバム本編で聴くよりずっとかっこよく、魅力的に聞こえるのです。これだけ聴く(見る)と、思わず名盤誕生!と勘違いしそうになります。(いやむしろそう勘違いできたらどれほど幸せだったか…)

 収録曲から1曲といわれればこれ↓かな。ラストのリフは「ディア・プルーデンス」だよね?
 ▼OASIS - The Turning