音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

New Moon

2008年10月04日 | CDの感想
  
○Sambassadeur「Sambassadeur」(2005)
 ちょっと前に感想を書いたスウェーデンのギターポップバンド、Sambassadeurのファーストアルバムを入手したのでご報告。

 セカンドアルバムほどの濃密さはないし、同工異曲的印象を受ける部分もあるのだけど、総体的にはかなり楽しめる作品だった。
 著名バンドのデビューアルバムを回顧して評するときに、「原石の輝き」とかいう表現がよく使われるけれど、臆面もなくそんなクリシェをあてはめてみたくなる、そんな感じ。

 ただ、気になった点が。リードヴォーカルが男女半々なのだ。

 このバンドの魅力の半分はAnna Persson嬢のヴォーカルにあると思っている人間にとっては、これは少々不満。男性ヴォーカル君がリードをとる曲を聴いていると、ああこれを彼女の声で聴きたかったなあ、と思ってしまう。

 セカンドアルバムでは男女比1:9くらいになっていたところを見ると、本人達も、その点をファーストアルバムの反省点としたのかもしれない。

 それにしても、1曲目「New Moon」は鮮烈だね。サウンド、メロディ、ヴォーカル、すべての要素がいちいちこちらの琴線に触れてくる。
 この曲を聴きたいがために、今日もこのディスクをCDプレーヤにつっこむのであった。

▼Sambassadeur - New Moon


(追記)
 セカンドではスプリングをカヴァーしていたが、こちらにはセルジュ・ゲンズブール「la chanson de prevert」のカヴァーが収録されている。これもなかなか。
 ちなみにSambassadeurというバンド名自体も、ゲンズブールからの引用だそうだ