先日お伝えしたザッパ新作「Joe's Menage」ですが、ザッパ情報サイト「Kill Ugly Radio」が伝えるところによれば、内容に関する情報をほとんど出さないまま通販のオーダー受付を開始する、というあこぎさにファンがそっぽを向いてしまったことにあわてたのか、Zappa Family Trustは、9/29付けでプレスリリースを出したようです。
それによると、このCDに収録されている音源は、デモやスタジオリハーサル音源ではなく、1975年11月1日に米国ヴァージニア州ウィリアムズバーグにあるウィリアム&メリー大学というところで行われたコンサートを収録したものであるとのこと。
その時のバンドメンバーについても記載があります。以下の通りです。
○Frank Zappa(guitar,vocals)
○Norma Jean Bell(alto saxophone,vocals)
○Napoleon Murphy Brock(tenor saxophone,vocals)
○Andre Lewis(keyboards,vocals)
○Roy Estrada(bass,vocals)
○Terry Bozzio(drums)
ごく短期間しか在籍しなかったノーマ・ベル女史以外は、1976年2月に行われた来日公演と同じメンバーですね。
また、トラックリストも判明しました。
1. Honey, Don't You Want a Man Like Me?
2. The Illinois Enema Bandit
3. Carolina Hard-Core Ecstacy
4. Lonely Little Girl
5. Take Your Clothes Off When You Dance
6. What's The Ugliest Part of Your Body?
7. Chunga's Revenge
8. Zoot Allures
75年11月1日のコンサートというのは、ザッパライヴのデータベース「FZShows」にも記載がないのでよくわかりませんが、たったの8曲では、フルコンサート収録ではないと思われます。ザッパ自身がOle Lysgaardというファンに渡したカセットテープ音源が元になっているそうなので、そのテープに、もともとそれだけしか収録されていなかったということなのかもしれません。そして、カセット音源ということで音質も気になるところですね。
と、ようやく「Joe's Menage」のかたちが見えてきました。
とりあえず退屈なスタジオリハーサルとかではなくライヴ音源なので、注文してみようかなという気にはなっております。ZFTの思うつぼですかね。
では「Zoot Allures」を。同名アルバムに収録されたヴァージョン。
※追加情報
Zappa.comのJoe's Menage紹介ページが知らぬ間にアップデートされてました。
「Carolina Hard-Core Ecstacy」のギターソロ(今回のCDに収録された音源と思われる)をバックに、ザッパとノーマ・ベルのツーショット写真などが次々と表示されます。
これを聴く限りでは、音質は悪くないようですね。