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むさしの連歌会

雅な和歌の言葉で連歌を楽しむ会、一度、のぞいてみませんか?

賦何木連歌(巻114、令和7年5月10日満尾)

2025年05月10日 | 作品集

初折表    
発句 春深くほのと匂ふや宿の藤 和雄  
音をこめてなけ枝の鶯  梅豊  
第三 やよひ山夏をとなりの風越えて 南天  
第四 流るゝ雲ぞはや暮れにける 直人  
第五 汐もよしいさゝ舟追ふ沖つ波 路光  
第六 しぐれの雨に水脈はかそけし  和雄  
第七 冬の月見えみ見えずみ軒もれて 梅豊  
第八 わたる秋沙の列ぞまさしき 南天 つら
初折裏    
第一 はるばると歩みし道の中空に 直人  
第二 日数かぞへて休ふひととき 路光  
第三 なつかしき青葉の風に袖ふれて 和雄  
第四 胸にいだきぬ君のおもかげ 梅豊  
第五 見てしより無き名立つらし恋瀬川 南天  
第六 返りはいつや水茎の跡 直人  
第七 ふるほどに人まつ虫の音ぞつらき 路光  
第八 来ぬは亡きこと露のはかなさ 正純  
第九 山里は吹きし野分にいかならむ  
第十 瓦の色も照らす月影 深峰  
第十一 真砂地の紋ゆるらかに法の庭 香織  
第十二 こゑは仏か鐘のかすめる  
第十三 しら雲のたなびきたるや花盛り 南枝  
第十四 つなぐ人なき野辺の若駒 千恵子  
名残折表    
第一 いさむるも親のこころを子は知らず 純一  
第二 風さへつらきゆくさかへるさ  和雄  
第三 恋路にはかつ降る雪も払はずて  梅豊  
第四 訪ふもうらめし憚りの関  南天  
第五 しのぶれど日毎にまさる世の聞こえ 路光  
第六 夜な夜な夢ぞ枕並ぶる 賢盛  
第七 波立たぬ心を神に祈るのみ 正純  
第八 うつ柏手やもろびとのさち   
第九 五月闇ながめせし間の時鳥 深峰  
第十 宿はしげれる楢の下陰 香織  
第十一 うすけぶり出で湯の里のしるべして  
第十二 山路は雲の帰るをぞ見る  宗砌  
第十三 有明は影をさやかにのこしつゝ  千恵子  
第十四 いづくに咲くやつゆの白菊 純一  
名残折裏    
第一 四つの緒の律の調べの舞の袖 和雄  
第二 挿頭ぞ衣ぞ秋を彩る 梅豊 かざし、きぬ
第三 池みづに夕くれなゐの映ろひて 南天  
第四 行く方知らぬ峰の浮雲  直人  
第五 うち見れば雁の名残も霞むらむ 路光  
第六 風あたたかく通ふほそ道  南枝  
第七 千里みなむらごに花は染めあげて 草芳  
挙句 歌につきせぬ武蔵野の春 正純  
 (注)メールによる文音(膝送り)で巻いている時、急用等で付句が難しくなった場合は、連歌七賢のいずれかの句をもって代えることにしている。  


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