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Osler nodes & Janeway lesions

2010-07-17 | 感染症内科 各論
Osler nodes
小さな有痛性の結節で足の指先や、時に手の母指球に認める
大きさは2-15mm程度でだいたい多発性で、数時間から数日の間に徐々に消退する
急性期の感染性心内膜炎(IE)では稀であるが、IE全体の10-25%に認める
IEに特異的ではなく、SLEや衰弱性心内膜炎、溶血性貧血、淋菌・腸チフス感染症、橈骨動脈にカニューレを挿入された上肢等で起こる
おそらく局所的な血管炎による微小塞栓による血管の閉塞の結果生じるとされる

Janeway lesions
手掌や足底に多くみられる出血性で無痛性の紅斑
血栓が原因と考えられ、数日間は残存する
組織学的には末梢血管に好中球浸潤のある微小膿瘍を認める
ブドウ球菌性のIEに多く認める
IE全体での頻度は10%以下

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