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Jarisch-Herxheimer reactions (JHR)

2010-07-17 | 感染症内科 各論
スピロヘータや細菌感染に対して抗菌薬治療の開始後に起こり、この反応の過程ではproinflammatory cytokines、特にTNF-α、IL-6、IL-8等が関連していることが示唆されている
ペニシリンやテトラサイクリンがJHRを誘発し、特にペニシリン治療では反応がより遷延する
症状は突然の悪寒、発熱、軽度の血圧低下、筋肉痛、頭痛、頻脈、多呼吸、紅潮を伴った血管拡張、知覚鈍麻等
回帰熱の治療後に起きるのが典型的(louse-borne relapsing fever で80%, tick-borne relapsing feverで54%)
2期梅毒の治療時にも70-90%でみられる(梅毒のどの病期でも10-25%に認める)
抗菌薬開始後2時間以内に起きて、12-24時間程度続く
症状の程度は様々で重篤であれば抗炎症薬(アスピリン)で4時間毎24-48時間後まで治療
ステロイド(プレドニン)60mgは補助療法として反応を停止させるのに有効

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