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カンピロバクター感染の原因

2010-08-29 | 感染症内科 各論
静岡県で2008年5月におきた51人の集団感染の統計
(IASR: Vol. 31 p. 7-9: 2010年1月号)
発生年月日:2008年3月29日
患者数:17グループ51人(男性32人、女性19人)
摂食者数:169人
発病率:30.2%
原因施設:飲食店営業(食堂)
原因物質:Campylobacter jejuni
平均潜伏時間:50.4時間
主要症状:下痢(98.0%)、腹痛(84.3%)、発熱(70.6%)、頭痛(52.9%)、悪寒(52.9%)
原因食品:鶏レバー刺し、牛ユッケ、牛のたたきの3品がχ2 検定にて1%危険率で有意差あり、オッズ比5以上で危険・信頼性高
施設に対する措置:4月5~10日(6日間)の営業禁止処分


218人のカンピロバクター感染者の調査
Am J Epidemiol 1993 Jan 1;137(1):108-14.
鶏肉の摂取 48%
途上国への旅行 9%
煮沸していない水, 表流水(surface water)の飲水 8%
下痢症状のある動物への暴露 6%
殺菌していない牛乳 5%
不明 24%

厚生労働省による牛・馬肉の汚染の調査
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001gr34-att/2r9852000001gr9y.pdf

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