国際医療について考える

国際協力という分野に興味を持つ人たちとの情報共有、かつ国際協力に関する自分としてのより良いありかたについて考える場所。

9価 HPVワクチン(Gardasil 9)がFDAにより承認

2014-12-11 | Vaccine トピックス

FDA News Release
FDA approves Gardasil 9 for prevention of certain cancers caused by five additional types of HPV

米国FDAがMerk社による9価のHPVワクチン(Gardasil 9)を承認した。

FDAによると、子宮頸がん、外陰部、膣、肛門がんの9割を予防できる可能性がある。
承認された接種年齢は女性で9-26歳、男性で9-15歳。

4つのがんの予防を目的としたHPV 16, 18、尖圭コンジローマの予防を目的としたHPV 6, 11に加えて、4つのがんの予防を目的としたHPV 31, 33, 45, 52, 58の5つの遺伝子型が含まれる。5つの遺伝子型は、HPV 16, 18でカバーされない子宮頸がんの20%がカバーされる。 

16-26歳の14,000人を対象に実施した無作為化比較試験において、これまでの4つの遺伝子型に同等の効果がみられたことに加え、製剤に追加された5つの遺伝子型による4つのがんの97%に効果がみられた。

追加された5つの遺伝子型による肛門がんの頻度は低いため、効果は78%の効果がみられる4価製剤が基本となる。

安全性については、男女13,000人に評価が行われ、最も頻度が高いのは接種部位の疼痛、主張、発赤、頭痛となっている。

接種回数はこれまで同様に3回で、初回からそれぞれ2, 6月の間隔を置いて接種を行う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国際的な定期接種の接種率(2... | トップ | World Malaria Report 2014 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Vaccine トピックス」カテゴリの最新記事