蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

搬入開始!

2014年08月20日 23時36分23秒 | 日記
今日から搬入開始!

3隊に分かれ、3つの倉庫から公演会場である
小布施ハイウェイオアシスへ資材・機材を運搬する。

朝8:30、私は川中島倉庫へ。

他の2隊は、小布施に集合し
テントやパイプ椅子などのレンタル物を
お借りしに回っている。

倉庫にて、リストを見ながら
搬出資材をチェックしていく。

 え?
 む…な、ないっ!
 なぜ、ないの??
 昨年のバラシの時、あったはずなのに…

どうしても必要だと思っていた人工芝が
探せど探せど見つからない。

大道具担当に電話したが、わからない様子。

 うーむ…
 他の倉庫に紛れている可能性もあるよね…

と、ひとまず楽観的に考えることにして
必要資材をチェックして、若いキャスト陣に
次々と運び出してもらった。

私は、3年前から、重いものに手を出すのをやめた。
3年前の劇団本公演の時、バラシでリノリウムを運んだ結果
腕を痛め、そのまま五十肩を発症して
一年間、酷い痛みに苦しむことになったから。

私が動けなくなるとみんなが困ることになる。

心苦しいけど、年齢も考慮して

 搬出入は手を出さない

と決めたのでした。

会場入り後の、演出家の仕事は

 ①舞台仕込みの指示
 ②舞台美術仕込みの指示
 ③照明合わせ
 ④サウンドチェック
 ⑤照明・音響・全体のバランス&きっかけチェック
 ⑥キャスト陣の配置チェックと最後のダメ出し

特に照明合わせは、深夜数時間に及ぶ。
野外の場合、夜しか照明合わせが出来ないので(汗)
まさに体力と気力が勝負。
集中力が切れたらアウトです。。。

つまり、私しかできない重要な仕事が山積みなのだ。

だから心苦しくても、肉体を酷使する仕事に手は出さない。

怠けていると思う人もいるだろう。
実際「青木さんも運んだら?」と言われたことがあり
結構ショックを受けた(T_T)

が、大切なのは、より良い舞台を提出すること。

さて…

人工芝の件のその後です。

他の倉庫で見つかったと聞き喜んだのも束の間
現場で確認したら、ほんの少ししかなくてビックリ!
大量にあったはずなのに、なぜ???

買うしかないか…
けど、普通に買うと高いよね…
ネットで買っておけば良かった…

と言っても後の祭り。

私はネットで安価な資材類を探すのが得意なんです。
衣装の小物などの掘り出し物をゲット。
パンチカーペットは、お盆前までに注文できず
若干高価なものを購入せざるを得なくなったが…

 そうか…ネット注文のおかげで時間が不足したんだ…

メイク道具もネットで注文したのでした。

人工芝はホームセンターか…
すぐに電話でいくつかの店舗に聞いてみたが
やはりかなり高価である。

うーむ…

そうだ!
こういう時に強い味方は
地方にしかないホームセンター「コ○リ」

早速電話で確認したところ、他の店舗の半額で見つかった!

 良かった…

手のあいている牧さんとダンサーにお願いして
すぐに買いに行ってもらった。

ふぅ…いつも首の皮一枚でつながってる感じだわ(汗)

次回公演時には、搬入一週間前に必ずチェックします(>_<)

私は川中島倉庫から運び出す資材のチェックだけをして
あとは劇団員&準劇団員と研修生&一般参加の有志に任せ
ダンサーの稽古場へ向かう。

ダンサーの送迎は牧さんにお願いしてあり
既に3人は稽古に入っているだろうと思いながら
稽古場に到着すると…

ダンサーはメイクの真っ最中。

そうだよね。
今回のメイクは白塗り。
つまり特殊メイクなのです。
ドーランメイクじゃなく水化粧。
ダンサーが通常行うメイクとは異なるので
事前練習が必要なのでした。

私が水化粧を覚えたのは日本舞踊。
日舞のメイク方法を時々芝居でも使っています。

今年の作品に登場する天の使いの4人は
白塗りメイクにすることになっており
私が施そうと思っていたが
いつも本番前に時間が不足して
メイクが疎かになりがち。
ならば、ダンサー二人に覚えてもらって
他のキャストのメイクもしていただこうか…と
都合の良い考えが浮かんできて…

メイクのセンスがいいんだよね、二人とも。
NちゃんもJ君も、プロとして舞台経験数が多く
色々なキャラクターメイクの経験がある。

そして、本番ではすっかり二人に甘えてしまう結果に…
ごめんなさいm(__)m
けど、とっても助かりました!
ありがとうございました!!

18:00少し前、搬入作業を終えたキャスト陣が稽古場に到着。

お疲れ様でした!

早速通し稽古の準備開始。
今日は、稽古場での最後の通し稽古。

演奏隊、声楽隊も大勢参加してくれて
本番さながらの通し稽古となりました。

三光スタッフさんは、先週末の稽古を見学し
今頃、明日の仕込み準備…かな?

さあ、明日はいよいよ舞台仕込み!
無事故で仕込みを終えられますように…

集中して頑張ろう(^^)

ダンサー合流

2014年08月19日 23時11分25秒 | 日記
いよいよ今週末は、オープンエアシアターの本番!
今日、ダンサーが長野入りし、稽古に合流。

先週のお盆中に毎日午後~夜まで稽古をして
その流れのまま本番までの連日通し稽古に突入。

先週末の土・日曜日は、数人のキャストが不在だったが
三光スタッフさんや演奏隊・声楽隊の皆さんが勢ぞろいして
ほぼ現時点での完成に近い形で通すことができ
これまでのオープンエアシアターの中では
一番不安のない状況である。

ダンサーの振付も前回長野入りした時に
ほぼ確定しているため、後は繰り返し稽古をするのみ。

なのに…なぜこんなに忙しんだ??

余裕があるはずなのになぁ…

時間不足でブログもアップ出来ない状況。

(申し訳ありません。。公演後に綴っています。。。)

仕込みに一抹の不安がある。
明日、搬入作業が始まるが、全ての資材が揃っているのか…
あるはずだ!と思ったものがなかったら、どうする?
倉庫管理者がいないための不安である。
企業ならあり得ないことだが
何しろ人員不足でして…ないものねだりをしても始まらない。

本当は、事前に全てを確認しておきたかった。
が、その時間も取れずじまい。

どうしても必要なものがない場合は…

購入!

という最終手段がある。

予算的に出来るだけ避けたいが
必要なら仕方ないことである。

ダンサーのJ君とNちゃんがお昼過ぎに到着。
駅に迎えに行き、稽古場へ直行。
ダンスの確認をしていたら
あっという間に17:00を回っている。

キャスト陣が次々と稽古場到着。

通し稽古の準備をしていると
演奏隊、声楽隊メンバーも来てくれた。

今年は、例年より演奏隊・声楽隊共に
稽古参加日数が多いように感じる。

2週間前は、若干不安があった音楽隊だけど
いつも現場入りしてから、一気に上昇するので
今年もきっと大丈夫!

バイオリンの牧さんも、海外公演から帰国し
ようやく合流♪

牧さんは、劇団員であり劇団の音楽担当なので
音楽面ではかなり頼りにしているが
何しろ売れっ子で、今年は稽古参加日数が
他の奏者よりも少なめ。
が、必ず本番までに調整してくれる…
そういう信頼感がある。
それに、芝居とのコラボを何回も経験しているので
役者と呼吸を合わせるという点では
何の問題もない。

今年も、私の無茶ぶりは健在(笑)
牧さんに、難題を持ちかけた。

ナント!
不気味な風とバイオリンのコラボを頼んだのでした~

森さんから牧美花編曲の許可をいただいて
「凹凸の国の伝説は」の曲をアレンジしていただくことに。

今日、聞かせていただいたが

 うーむ…

いくつかお願いしたい点を伝え
作り直していただくことに。

ご苦労おかけしますが、よろしくお願いしますm(__)m

ダンサーは、年々安定感が増している。
もちろんスキルもアップしていて
非常に見応えがあるダンスである。

本番が楽しみだ♪

通し稽古―代読み

2014年08月11日 23時43分14秒 | 日記
昨日の午後、演奏隊や声楽隊の皆さんも
参加していただき、通し稽古を行った。

全部通したかったが、演奏シーンのチェックや
きっかけ確認に時間がかかり
最後まで通すことができなかったのが
残念ではあるが―

作曲&キーボード&声楽隊の森さん
フルートの徳嵩さん、バイオリンの牧さん
パーカッションの波田野さん
声楽隊の山辺さんが参加してくださり
今まで音楽がなかったところに
演奏が入って、ようやく舞台の全貌が
見えてきた感じ。

ここに照明・音響が加われば…
そして、現在シンヤ君が製作中の
アレが登場すれば…
うぉ~っ!
考えただけで、ゾクゾクする作品だ♪

みんなの汗と涙(?)と熱き思いの結晶―
むぅ…ちょっと暑苦しいか…(笑)

きっと楽しんでいただけると思いますよ(^_-)-☆
あ、若干怖い触感のシーンもあります。。

衣装さんも、最後の追い込みです。
稽古場で、チクチク縫製作業をして下さっていました。

ご参加いただきました皆さん、お疲れ様でした!
ありがとうございましたm(__)m

稽古自体は、みんな前向きでテンション高く
取り組めたと思うが、一点気になることが(汗)

それは『代読み』

団員が欠席メンバーの代読みをしてくれているのだが…

代読みは、ただ読めば良いというものじゃない。

立って演じている役者が台詞のキャッチボールしやすいように
出来るだけ聞きやすい声で、感情も乗せて読んで欲しいのだ。
そうでないと、本役の役者のテンションが落ちてしまい
ただ「通しました」というだけの
意味のない通し稽古になってしまう。

代読みをするメンバーは
休んだ役者の声色やイントネーション
触感(感情を含む)を真似することに
チャレンジしてもらいたい。

真似して、自分とは異なるセリフ術を修得すれば
自分の引き出しのアイテムを増やすことになる。

すぐには難しいかもしれないが
代読みは、自分が成長できるチャンス!だと
前向きに捉えて取り組んで欲しい。

通し稽古中、ふと窓の外を見るとドシャ降り!
台風が四国・中国・近畿地方を直撃し
長野市にもその影響が。
帰りまでに、少しでも小雨になってくれれば良いが…

稽古修了後、外に出ると雨が小降りになっていて、ホッ。

このまま台風が通り過ぎるかも…と思いつつも
夜のMAは、念のため休講にすることに。

休講のお知らせが遅くなって、申し訳ありませんm(__)m
もっと早めに判断して手を打つ必要あり、ですね。

戦後69年目・・・

2014年08月10日 23時28分01秒 | 日記
8/6、8/9に広島と長崎の原爆投下から69年目を迎えた。
そして8/15は終戦から69年目となる。

平和憲法に守られて来た日本―
来年は終戦から70年目の節目を迎える。

その節目に平和憲法の骨格でもある9条が
改正されようとしている。
集団的自衛権が行使可能になると
一見国民は守られるように思える。

が、本当にそうなのだろうか。

他国からの直接的な侵略があれば
国を守るために戦う必要が生じる。

同盟国が侵略の危機に瀕していれば
その援護に出るべきだというのも理解できる。

しかし…

例えば、ベトナム戦争や湾岸戦争のような場合はどうか。
もしあの戦争に日本が加担していたとしたら…
と考えると恐ろしい。

ベトナム戦争で○国は枯葉剤を散布し
未だに多くの人々が身体の恐ろしい変化で苦しんでいる。

戦争は人を狂わせる。
勝つことがだけが目的になり
いつしか人を殺すことが普通になる。
そして常識や道徳の範囲内だった好奇心のタガが外れ
人体への興味や恐ろしい兵器の開発に
躊躇なく突き進んでいく…

侵略を受けたという理由で戦争に参戦したとしても
敵国の一般市民は、敵国としか思えず
恨みや憎しみだけが、何世代も先まで受け継がれる。

今だってそうだ。
戦後70年を迎え、世代も変わっているにもかかわらず
恨みや憎しみが薄れて行く気配はない。

宣戦布告は国が行い、戦争は国家同士が敵対して行うものだが
国家として戦争を終結させても、それで終わったことにはならない。
家族を殺された国民の怒りや憎しみとして
永遠に受け継がれていくのだ。

それなのに、なぜ人間は戦争を好むのか。

もともと争いが好きなんだから…とも思うが
争いは、スポーツや芸術や学問などで
お互い切磋琢磨しながら競い合うことにより
昇華できないものなのか…と。

今を生きている私たちの決断で
未来に多大な負の遺産を背負わすのはどうなのか。

こんな禅問答を、ずっとしているし
巷でもずっと行われているが、何も変わらず
今は、更に負の遺産を増やす流れになりつつある。

自分が幸せならそれでいい。

うーむ…
それが本当の幸せなら、否定できないよね…

要するに、何を「幸せ」と感じるか…だ。

私にとっての幸せとは?

あなたにとっての幸せとは?

国民にとっての幸せとは?

世界中に人々にとっての幸せとは?

こんな堂々巡りを繰り返しながら
また終戦の日を迎えようとしている。

ダンサー来たる☆

2014年08月08日 13時34分45秒 | 日記
今週月曜日から水曜日の三日間
ダンサーのNちゃんとJ君が長野入り。



連日昼夜にかけてずっと、振り付け創作をしつつ
役者と絡みのあるシーンの稽古を行い
最終日の水曜夜に、ダンサー中心の通し稽古を行った。

月曜日12:00少し前、Nちゃんが新幹線で到着。
J君は、日曜日に中学生の頃からお世話になった
ホームとも言えるバレエ団の発表会に
ゲスト出演させていただいた関係で
既に長野に来ていた。

Nちゃん、J君、ケンジ君、私の4人は
ササッとランチを食べ、稽古場へ向かう。

特別出演のクボちゃんとケンタロウ君も稽古に参加。
夕方までかかって、役どころの演技シーンを一気に仕上げる。

17:00過ぎ、他のキャスト陣が続々と現れて
18:30から民衆とダンサーが絡むシーンや
子どもたちとダンサーが絡むシーンの稽古。

皆さんの協力で、予定メニューをクリア♪

火曜日は、午後一から稽古場入り。
この日は、ダンサーが踊る曲の振付を行った。
全部で…6曲!
なんと!一日で全ての振付を完了!
しかも、完成度が高い!!
二人の成長を目の当たりした日―

バレエのスキルも明らかに上昇している。
益々安定して来て、美しくなった。
日々の鍛錬の結果だね。

夜は、キャスト陣が来てくれて、群衆シーンの稽古。
通常稽古以外の稽古日だけど
大勢のキャストが足を運んでくれて、感謝!

水曜日は、私がコミュニケーションWS講師の仕事で不在。
ケンジ君にダンサーの稽古に参加してもらい
二日間の復習とダンスの練習を行ってもらった。

通常コミュニケーションWS講師のサブ講師を
ケンジ君に頼んでいるが、この日は代理講師として
ガンちゃんに同行してもらった。
ガンちゃんの代理講師は、これで二度目。
少しは慣れて来たかな?
ガンちゃん、ありがとうございましたm(__)m

17:00頃、稽古場到着。
早速、振り付けを再度確認して、夕飯休憩。
その後、続々とキャスト陣が稽古場に到着。
ダンサー中心の通し稽古をしたいので
可能なメンバーは参加してくれるように
事前に頼んでおいたのでした。

積極的に参加してくれているメンバーに心から感謝!

この日は、特別出演の吉江さん、恭子ちゃん、ズバットさん、マナちゃん
そして二胡奏者の賢人君、声楽隊の杏子ちゃんも参加してくれた。
皆さん、ありがとうございました。

まだ粗削りなシーンはあるが、この段階で
これだけ通せる状態というのは初めて。
ダンサーも、早い仕上がりに驚いていました。

皆さんのご協力のおかげです。
ありがとうございますm(__)m

あとは、ひたすら完成度を上げていく作業。

私は、キャスト&スタッフの皆さんのテンションが
上昇するように心がけつつ
危険な状況にならないように配慮して
みんなが笑顔で終えられるよう支えていきます。

今回のダンサー来長では
二人のプロ意識の高さに触れ
プロのあるべき姿を見せていただいた。

自分の目指す目標に向かって真摯に鍛錬を重ねる。
やみくもにではなく、研究と創意工夫を凝らしながら―

とても大切なことだと思う。

こんな素敵なメンバーと共に舞台を創作できる私は
本当に幸せ者です♪

今日は、公演パンフレットデータの修正と
舞台図修正、台本修正などの修正作業に追われてます。

修正を重ね、より良い舞台に…

さて、これから三光スタッフさんとの打ち合わせです(^_-)-☆
三光スタッフの皆さん、今年もよろしくお願いしますm(__)m