アンティークのある暮らし  DORIS

ハウステンボス在住のネットショップ「DORIS」店長のブログです。http://mttaki.shop-pro.jp/

イギリス&パリ買付日記~ロンドンで「難民(移民)」問題を考える・・・

2016年02月21日 | 買い付け旅行記
昨日の続きです・・・

チェルトナムからパディントン駅に到着した後、地下鉄でキングスクロス駅へ・・・


いつものホテル(コンフォートイン)に行き荷物を預けた後、オックスフォードサーカスへ・・・


両替商でポンドに両替した後、リバティへ・・・





エレベーターで3階にあるタナローンのコーナーへ・・・



(この重厚な木彫りの作りが歴史を感じるので好き!)

タナローンで作られたパッチワークが素敵!「でも、これだけ作ろうと思ったら一体どれだけお金がかかる
かしら?と貧乏性な私はすぐに金額を考えてしまう)





このワンピースの布地が変わっていて可愛い・・・





今回は気に入ったタナローンがなかったのと、すでに在庫はたくさんあるので何も買わずにお店を出た。


一旦、ホテルに戻り夕方7時にTさんのお宅へ・・・

Tさんたちは偶然にも私の宿泊しているホテルからは10分もかからない所に住んでいた(ということは、キングスクロス駅からはすぐという利便の良さ)。


2LDKのかなり広いアパートで、Tさんの好みでモダンなインテリア・・・


「アンティークは好きじゃないの。だって、誰が使ったかわからないし、汚いでしょ」とのこと。

その割には「ドイツで買ったのよ。可愛いでしょ?」とアンティーク(ヴィンテージ)のカップを見せて
くれた。


カップ類は洗えばきれいになるから良いということかしら?


Tさんのお連れ合いさんはイギリス人で、雰囲気がピカソに似た(?)感じの良い人だった。



Tさんは一切アルコールを飲まないが、私の為にワインと軽いおつまみを用意してくれた。


ちょうどテレビからシリアからの難民のニュースが流れたので、「私の連れ合いはいつも彼らのニュースを見ては涙を流している」と言うと、Tさんが「彼らはちっとも可哀想じゃない。だって、例の子どもが亡くなったあの男性は嘘をついていたのよ」と反論してきた。

私は「もし、自分が彼らの立場だったら、と考えると他人事とは思えない」と言うと彼女は「だからといって彼らは甘えている・・・」と厳しい口調・・・

以前からTさんが「保守的」な考えの持ち主であることはわかっていたが、ここまで頑なに「難民」に対して厳しいとは・・・

とても難しい問題だし、それにお互いに母国語で話しているわけではないので、お互いの気持ちがうまく表現できないのは仕方ないと思い、それ以上は話すのを止めて旅行の話題に切り替えた。

ホテルに戻ってからも、なぜTさんはあんなにも「難民」に対して厳しい意見を言うのだろうか、同じような体験をしてきたから、もっと同情するのかと思っていたのだが、とずっと考えた。


そして、私なりに結論を出したのは、「彼女は日本にいた時も必死で働いて来た。イギリスに来てからも
不法滞在ではなかったが、朝昼晩と必死で働き、家族に仕送りをしてきた(今も続けているとのこと)。
だから、「何もしないでただ嘆き悲しんでいる人を見るのが耐えられない」のではないだろうかということ。


逆境にも負けずに自分の力で生き抜いてきた彼女だからこそ、あのような考えを持つようになったのだろうと思う。


政治的な意見は違うが、彼女とは良い友人として長くお付き合いしたいと思っている。


続く~

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