モーツァルト@宇奈月

湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月
scince2010年秋。毎年9月に音楽祭を開催しております。

ワンコインチャリティーは103回目

2014年08月17日 | 日記

今日は、ホテルニューオータニで「ワンコインチャリティー・コンサート」が行われています。
ホテルのラウンジを使った小さなコンサートですが、ソフトドリンク付きで本物の演奏会を楽しんで、500円。それが、慈善団体を通じて寄付として使われる。そういうフォーマットをいち早く導入して、今回が103回目だそうです。ホテルと杉本音楽スタジオさんの協力で続けられてきたこの企画は、実は、音楽祭のロビーコンサートのフォーマットになりました。
今では、こうしたロビーコンサートも多くの旅館・ホテルで行われるようになりましたが、宇奈月温泉ではここが草分けです。

それにしても103回はすごいですね。ホテルの考え方がこういうところに反映されていますね。

会場はこんな感じ。ロビーから山彦はしが見渡せるポイントでもあります。窓全体の景色がまるでおおきな動く背景で、音楽の楽しみを広げています。
ついでに、これも。

評判の珈琲ソフトクリーム。珈琲の香料を使うのではなく、本物の珈琲を練りこんでいます。少し苦味のある味わいはなかなかのもの。普通サイズと、あんまりこういうものが得意でない方やたくさん召し上がれない方のために、ミニサイズもあります。写真はミニサイズです。ちょうどいいっていったらいいかもね。


いよいよプログラムの詳細が明らかに

2014年08月17日 | 音楽祭について
宇奈月は、雨の朝になりました。雨の黒部峡谷はこの場所がなぜ特別な場所なのかをよく教えてくれます。急峻な崖のいたるところで水が流れ落ち岩肌を削いでいきます。川から湧き上がる風が山に当たり、雲になり谷を埋めていく様子は、この場所が今も生きて動いている場所だと気づかされます。黒部の厳しい自然では、多くの場合にあまりに長過ぎて人の一生の中では気づかないものさえ、時間を凝縮して瞬く間に私たちの前に現れてきます。
あと1カ月で、季節は急速に移ろい秋の深まりを感じさせると、5回目の音楽祭が始まります。
今年の日程は、9月20日(土)21日(日)です。宇奈月温泉がモーツァルトに彩られる音楽風景をお楽しみください。
モーツァルトの生まれ故郷、オーストリアのザルツブルクに似た宇奈月温泉の風景に心を寄せて始まった音楽祭は、少しずつ、そして、しっかりと宇奈月に音楽の風景を作ってきました。ここだけの音楽風景も生み出しながら、5回目の音楽祭には、いよいよ宇奈月アマデウス祝祭合唱団が生まれます。昨年結成された宇奈月アマデウス祝祭管弦楽団とともに、レクイエムを上演します。
今年の音楽祭にもたくさんの方が参加を申し込まれています。演奏する人、演奏を楽しむ人、通りがかりの人、この音楽祭を気にかけてくださる人、音楽祭を励まし、お手伝いいただいている人などなど、多くの皆さんの心や姿が形になって生み出される音楽風景はここだけのもの。どうぞいっしょに今年の音楽祭をさまざまな形で味わってください。
いくつかのチラシを画像で掲載します。よみにくいのですが、ご勘弁ください。詳細は順次アップします。


こちらは、新着情報です。

宇奈月でお会いしましょう。

おわらカルテット

2014年08月17日 | 関連イベント
昨晩、セレネ美術館で行われたコンサートは、ロシア音楽に影響したろしあ民謡をテーマにしていました。私たちの地元にも、来月1日に始まる風の盆や、こきりこ、麦屋など、全国的にも大変よく知られた伝統芸能があります。コンサートのアンコールは、まさかのおわらの調べ。
それで、こんな写真もリクエスト。

越中おわらのプロローグは、8月25日から宇奈月温泉で始まります。何で、おわらを宇奈月で?ということをたまに聞きます。地元富山県のだいひょうてきな芸能ということもありますし、実は、宇奈月温泉ではしばしばおわらの上演が行われていて風物詩として親しまれてきた歴史があるんです。駅前で街流しをしている写真も残っています。
8月25日から31日までが前夜祭。9月10日から16日までが仲秋編になります。一般のお客さんもかんたんなレクチャーを受けて参加できます。
くわしくは、宇奈月温泉旅館組合のサイトをご覧ください。

セレネ美術館でのコンサート

2014年08月16日 | 関連イベント
音楽祭まで1カ月。音楽祭にも出演いただいているみなさんによる弦楽四重奏の演奏会が、セレネ美術館の展示室で行われました。
セレネ美術館には、黒部峡谷の特有の風景を日本画家の手で描いた作品が飾られています。音楽祭でもここで演奏を行ったことがありましたが、今回のコンサートはかなり本格的なもので、しかも、コンセプトがなかなかユニークでした。

背景が日本画、しかも、屏風立て。左が黒部ダム、右が冠松次郎が黒部川完全遡行の時に発見した十字峡です。こうした演奏場所も独特でしたが、演目も興味深いもので、バッハとモーツァルトのつながり、ロシア民謡とチャイコフスキーとのかかわりなど、大変興味深い構成でした。
チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番の第2楽章は、ウクライナの民謡から着想されたとのことですが、この曲を聴いたトルストイが泣いたという逸話が残るものです。実際、ウクライナの穀倉地帯に広がる小麦と薄く水色がかった独特の青空がまざまざと浮かび上がるようなものでした。

アンコールは何と、富山県の民謡。ヴィオラで再現する三味線はちょっとした驚きでした。私たちの音楽的な素地にはこうした響きがあることを教えられました。さらに、バッハで締めくくり。
つい、さきほど終了しました。送り盆の夕べを堪能しました。

演奏されたみなさんです。左の内山隆達さんと右から2番目の渋谷優花さんは、9月20日午後にセレネ小ホールで行われる弦楽五重奏と、9月21日夜の延対寺荘さんでの夜のロビーコンサートに参加されます。いずれも入場無料です。
日本画の屏風の前で、素敵なお二人の写真を撮らせていただきました。

音楽家のみなさんはどうしてこんなに柔らかな表情をされるんだろう。日本画の色調にもよくにあうので驚きました。
ついでに、展示作品の中に、フライフィッシングを描いたものがあるんですが、コンサートにそのモデルになった方がいらっしゃいました。当時、地元の小学校に勤務されていたそうです。

1階のロビーには、黒部市美術館との共同企画の展示もありました。

あふれるほどに、いろいろな風景に出会った夜になりました。
宇奈月は、感性を昂らせる場所ですね。

8月16日弦楽四重奏コンサート続報

2014年08月15日 | 関連イベント
明日は、セレネ美術館の展示室で行われるコンサートは、ちょっと興味深いものなんです。
「フーガとの出会い」「歌い継がれる旋律」というタイトルがついていて、ただ美術館の中で生演奏するというだけでないテーマがあるんです。
第1部は、「フーガとの出会い」と名付けられ、J.S.バッハの「フーガの技法BWV1080よりに続いて、モーツァルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲変ロ長調K.424が演奏されます。
チラシの解説には、モーツァルトmeetsJ.S.バッハと書かれています。モーツァルト音楽祭にも深い関わりがありそうなので、要約します。
1782年、アマデウスはウィーンであるコンサートに招待されたそうです。プログラムはバロックの巨匠バッハとヘンデルの作品のみだったそうですが、アマデウスはこの時初めてバッハの音楽に触れます。
アマデウスの時代には、バッハの作曲法(対位法)はあまり受け入れられていなかったのですが、アマデウスはバッハの素晴らしさに目覚め、フーガの研究に没頭し始めるそうです。
アマデウスは、音楽通にも、一般の人にも、だれが聴いても満足できる曲作りを目指し、バッハから学んだフーガの技法と、彼自身の豊かな完成を融合させることで数々の傑作を生み、今も多くの人に親しまれています。
今回は、こうしたことに注目して、バッハ晩年の傑作と、アマデウスがバッハ研究を行った翌年の作品が演奏されます。
と、いうことなんです。
興味深いですね。
先日、ある番組で音楽の歴史について解説していましたが、ジャズなどはだれの音楽に近いかと言われると、バッハなんだと説明していました。そういえば、ジャズ・ピアニストでバッハを弾く人もいらっしゃいます。
音楽は、どこかの1点で現れるわけではなく、必ず何かとつながって流れとして登場するわけですから、今回の演奏会はそうした部分をよく感じられるものになりそうです。
第2部は、西欧音楽とロシア民謡がゆうごうして発展したロシアのクラシック音楽を描きます。ロシア民謡の響きは、哀切を感じさせ、日本でも多くのファンを持っていますよね。グラズノフ、リムスキー=コルサコフら10人が合作した「ろしあ民謡による変奏曲」とトルストイが涙を流したという「アンダンテ・カンタービレ」が演奏されます。
演奏者のうち、内山さんと渋谷さんの似顔絵を描いてみました。よけいだったかな(笑)

お二人とも、モーツァルト音楽祭にも何度もご出演いただいています。

山の花火「響宴」は、8月18日です

2014年08月15日 | 日記
送り盆になりましたね。
毎年、お盆の後のお楽しみは、宇奈月温泉の花火です。今年は、開湯90周年ってこともあるので、いつもよりたくさん打ち上げるようです。
いろいろな場所の花火がありますが、宇奈月の魅力は峡谷に打ち上がる花火です。黒い山の塊が一瞬輝いて、音が谷に次々にこだまします。花火「響宴」としてあるのも、そういう意味ですね。
午後8時30分が開始。旅館でお食事を済まされた方もご覧いただけるようにという配慮です。小雨決行。午後6時には最終決定ということですので、夕方からゆっくり湯の街でほろ酔いを楽しんでというやり方もありそうですね。
駐車場がたくさんありませんので、できれば、手前の駅から地鉄電車をご利用ください。
ビュースポットは実はたくさんあります。お風呂から見える場所もあるんですよ。打ち上げ場所は、宇奈月温泉スキー場に向かう林道の途中。あのへんならと少し想像しながらじぶんが見たい風景を探してみてください。
電車のご案内と、問い合わせ先を掲載します。

★富山地方鉄道電車のご案内★
【行き】
普通 電鉄黒部発 19:10 ⇒ 宇奈月温泉着 19:48
普通 電鉄黒部発 19:35 ⇒ 宇奈月温泉着 20:01 (花火大会臨時便)

普通 電鉄黒部発 19:47 ⇒ 宇奈月温泉着 20:17

【帰り】
普通 宇奈月温泉発 20:44 ⇒ 電鉄富山着 22:19
普通 宇奈月温泉発 21:15 ⇒ 新魚津着  21:52止 (花火大会臨時便)

普通 宇奈月温泉発 21:45 ⇒ 電鉄富山着 23:14 (花火大会臨時便) 

お問い合わせ
宇奈月温泉峡谷花火響宴実行委員会
「(一社)黒部・宇奈月温泉観光局内)TEL:0765-65-0022



セレネ美術館でのコンサート8月16日

2014年08月15日 | 関連イベント
音楽会まであと1ヶ月ちょっと。ファンの皆様に大変うれしいお知らせです。
音楽祭にも参加してくださっているメンバーを含む弦楽四重奏の演奏会が、セレネ美術館の中で開催されます。黒部峡谷の自然を描いた作品の中での生演奏をお楽しみください。
アマデウスがバッハの音楽に惹かれ大きな影響を受けたことはよく知られていますが、今回は、そうした部分により注目して演目を選定しています。音楽祭ファンには、いよいよ聞き逃せないコンサートです。ティータイムも含めておもしろい企画になっています。
以下は、セレネHPより転記した情報です。1部が、バッハとアマデウスのつながりを深く印象付ける趣向です。
ーーーーーーーーーーーーーー
セレネ美術館の展示室において「弦楽四重奏コンサート」を開催いたします。

第1部 「フーガとの出会い」
     (休憩・ティータイム)
第2部 「歌い継がれる旋律」

出演
ヴァイオリン・土井 奏(どい かなで)
ヴィオラ・内山隆達(うちやま たかみち)
ヴァイオリン・渋谷優花(しぶや ゆか)
チェロ・西牧佳奈子(にしまき かなこ)

夏の一夜。セレネ美術館の絵画に囲まれた空間で、バッハやモーツァルト、
そしてチャイコフスキーの名曲をお楽しみください。

日時 2014年 8月16日(土)
午後6時30分開演
料金 一般1500円、高校生以下1000円(ティータイムつき、全席自由、当日500円アップ)

お問合せ
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000

ミラノを離れます

2014年08月03日 | アルプスを越えて
アマデウナヅキンです。
つい、ミラノに長居しました。いい街ですね。アマデウスはこの街で音楽家として暮らしたかったというのはよくわかります。スカラ座で実際に演奏できる機会があったら、音楽の歴史が変わっていたかもしれませんね。

街にれきしがあるのはいいですね。宇奈月も100年ほどの歴史ですが、歴史にも始まりがあります。ひとつひとつ大切に積み上げて行きたいですね。
あ、路面電車だ。

人の目線に近く、振り返ればおいつけそうなこの乗り物に人気があるのは、人の気配が伝わるからでしょうか。宇奈月温泉の電気バスEMUもそんな乗り物ですね。ゆっくりとした時間を過ごせること、それは今、何よりの宝物かもしれません。

ザルツブルクからアルプスを越えて、スイス、イタリアへの旅もこれで終わりです。
いよいよ、宇奈月に帰ります。9月には、また、みなさんにお会いできますね。楽しみにしています。たくさんの人が音楽祭への参加申し込みをしてくださったと聞いています。ありがとうございます。
では、みなさん、宇奈月でお会いしましょう!

暑いですね トロッコ電車はいかがでしょう

2014年08月03日 | 日記
暑いですね。
こういうときこそ、宇奈月温泉。トロッコ電車は、山に穿たれた隧道や川を吹き渡る風が涼しさを届けてくれます。
黒部峡谷は、険しい山々を切り裂く独特の形状から、実は、終点の欅平でも600mそこそこの標高なんです。でも、黒部川の水は、10度くらいしかないくらいに思えるほどの冷たさ。山々に蓄えられた雪はまだまだ消え残り、雪解け水が流れに混じります。
昨日、欅平は一時的に小さな雨になりましたが、すぐに谷には水が流れに、まるで天空から流れ落ちて来るみたいに山肌を白く流れ落ちてきました。変化の激しさも、ここからではのものですね。
ぜひ、夏のトロッコをお楽しみください。
キャラクターも暑さにめげず頑張っています。励ましてやってください。