モーツァルト@宇奈月

湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月
scince2010年秋。毎年9月に音楽祭を開催しております。

ウィーンのアマデウス

2014年12月30日 | 日記
ミュージカル「モーツァルト」に出演する井上芳雄さんが、ウィーンを訪ねる番組がBSフジで放送されていました。
アマデウスの生まれ故郷はザルツブルクですが、憧れ続けてきた街はウィーンかもしれません。終焉の地であることもさることながら、期待にあふれる時間も、失意にもがく時間も、多くの祝福に満ちた時間も、死に向き合う時間も、その多くがこの地にあったとも思えます。
作家の立松和平さんがジョン・レノンの生家を訪ねるラジオ番組を聞いたことがあります。立松さんはどうしてもストロベリー・フィールズに行きたくて、どこにあるかを街の人に訪ねると、道順を教えてくれた後で「だけど、なにもないよ」とどの人からも付け加えられたそうです。しかし、行ってみると、そこには確かに古びた門があっただけなのに、次から次へと湧き上がる涙を止められなかったと話し、土地の霊性について語り始めます。
松尾芭蕉が北の地を訪ねるのは、古来からの歌枕に見えるためでした。風景なのか、そこに立つ自身の心象が引き起こすものなのか、何かが本当にあるのか、それはわかりませんが、そこには人の心を動かすものが、積みあがっているように思える、そんな話だったように記憶しています。
ウィーン、ザルツブルクなどアマデウスの足跡を訪ねると、そこにはいつでも彼の音楽が響きます。その内心の響きに心を委ねると、いつしか風景は情景へと変貌し、多くの時間がその場所に交錯して輝き始めるような瞬間を経験します。
音楽祭も構想から5年が経過しました。時空を超えて、はるか遠い地に生まれ多くの人々の心に響いいてきた音楽を手がかりにたくさんの方と時間を共有する試みは、これからいよいよ新しい音楽の風景を生み、情景を描き出していきます。
2014年の終わりに、黒部峡谷に響くのはどんな音の情景でしょうか。人それぞれにそれぞれの生き方があるように、ひとつひとつがかけがえのない響きとして、峡谷に奏であう音楽祭でまたお会いできることを楽しみにしています。
みなさん、よいお年を。

宇奈月温泉駅前広場が新しくなりました

2014年12月27日 | 日記
富山地方鉄道宇奈月温泉駅の駅前広場が新しくなりました。温泉噴水で知られる場所で、音楽祭でも使わせてもらっている場所です。(今年は、工事の準備で使いませんでした)

こんな感じです。あれって思われる方もあると思います。手前にあったモニュメントがなくなっただけじゃないかと。実は、線路側にあった壁もなくなり、広場をかなり広々と使えるようになりました。地元のあるテレビ局ではここで行えるイベントとして音楽祭の映像を流してくださいました。
広場と線路の間の壁がなくなって電車を背景に演奏する風景がより際立つことになりました。

電車を模したベンチもできました。

案内板も新しくなりました。なかなかかわいいデザインです。

ちょっと拡大してみます。

カモシカとサル。大胆なキャラクターです。

おなじみカボチャ電車を本当にカボチャで描いてあります。

セレネにはモーツァルトが描かれています。こういうつながりができたってことですね。
あ、ここにも。

山彦橋のホルニステンさんたちのえんそうふうけいがはめこまれています。横のイワナがなかなかインパクトを与えますが、こういう常設の場所にも音楽祭が描かれるようになりました。
宇奈月の風景に混ぜてもらえてうれしく思います。
冬は、宇奈月温泉謝恩号や温泉パスポートなどもあって、いよいよ宇奈月らしさが楽しめます。ぜひ、おいでください。
宇奈月スノーパークもおすすめ。スキーをしなくても上山リフトは無料。景色を眺めに行くだけでも楽しそうです。スキー場の利用者は消防署横の駐車場が無料になります。キッズパークも今日からオープン。半日券1020円でよく整備されたゲレンデを楽しんで、後はお風呂で。そんな楽しみ方もできますね。

横島勝人さんが楽しそうにタクトを振る東北支援チャリティ

2014年12月26日 | 日記
六本木ヒルズの森ビルは、東北支援のチャリティを行っていますが、今年のクリスマスはこんなえんそうが行われました。
広場のステージに、そこらにいた人がふと上がり始めて、演奏が何となく始まります。やがて、演奏者が一人増え、二人増え、三人、四人と、そのうちにオーケストラの規模になり、小さな音でえんそうされていたメロディが、第九の響きを奏で始めます。そして、その演奏を見守っていた人々の一部が突然立ち上がり、歓喜の大合唱が始まります。
youtubeで公開されています。
東北支援チャリティでの演奏
「東北支援チャリティ 六本木ヒルズ」で検索できます。
指揮者は、音楽祭でも活躍の横島勝人さん。おなじみのチロル帽です。
外国の映像で、町の音楽家に女の子がちゃりんと寄付をしたらやがてオーケストラが現れるという評判になった映像がありましたが、それを日本の街角でやっちゃったわけです。
指揮者は楽しそうですね。私たちが見ている横島さんの表情です。こういう人が私たちの宇奈月に心を寄せてくださっていることを、心からうれしく思います。
飛び跳ねる子どもの姿に音楽のチカラを見せてもらいました。
こういうこともできるんですね。