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モーツァルト@宇奈月

湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月
scince2010年秋。毎年9月に音楽祭を開催しております。

ザルツァッハ川が塩なら黒部は?

2013年09月28日 | 日記
ザルツブルクの市街地を貫くように流れるザルツァッハ川は、岩塩の取引値だったザルツブルクの公益の大動脈だったそうで、「ザルツ」(塩)にちなんだ名前が付いています。
じゃあ、黒部川は、ってなると、これが諸説あります。
黒部峡谷鉄道トロッコ電車では女優の室井滋さんのナレーションで、そのうちの一説を紹介しています。アイヌ語でクルベツというのが「魔の川」という意味だそうで、古来幾多の氾濫を繰り返してきた黒部川をそのように読んだというのですね。クルベツ、クロベツ、クロベという音の変化でしょうか。
なるほど、近くにある泊という地名は、北海道にもありますし、トマムも同じ意味の言葉らしいのでアイヌの言葉が影響していたという考えもわからないわけではありません。
ただ気になるのは、今は、黒部川は下流まで1本の流れですが、かつて下流部は四十八学生瀬と呼ばれるように幾多の筋に別れていて、今の洪水にイメージされるような堤防を越流する感じではありませんし、上流部は、河口からたかだが15kmまでしか人が住んでいませんから、日常的に川の脅威にさらされるわけでもなく、流木などの恵みも多かったわけです。
他の説も紹介しましょう。

これは今日、黒部川で撮影したものです。何でしょうね。オニグルミの実です。果肉の中には、みなさんがよくご存知の胡桃が入っています。胡桃のことをこの土地では「クロベ」と言います。こういうのは、学者さんたちにはあんまり知られていないようですね。川沿いには、たくさんのクロベの木があります。こんな感じ。

この場所100mくらいの間にこのくらいのが7、8本自生していますね。これが、語源という方もあります。
また、土地ではネズコと呼ばれている黒檜もクロベと言いますし、黒部峡谷の険しい谷の中に見かけますので、これが語源という説もあります。現在は、国立公園のため伐採できませんが、かつては盗伐が問題になるくらい豊富な森林資源として活用されていたようです。生活と結びついている点では、クルミが好きですが。
宇奈月温泉では、他にもトチノキなどもたくさんあります。地元の人は見慣れているんですが、そういうのを探し歩くのも楽しいですね。
ちなみに、クルミは割ってみると中に白い実があります。生で食べられますし、甘みがあって、乾燥したものよりもずいぶん美味しいですよ。石で割れます。ぜひ、味わってみてください。正真正銘、クロベの味です。

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