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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

贅沢な時間に感謝

2009年01月19日 09時05分55秒 | 今日の出来事
モリスの社員がご指導いただく「芳心会」の初釜が

ありましたので、大徳寺へ出かけてきました。

今年は、和尚さんやご立派なゲストの方々に囲まれ、

素晴らしいひと時でした。

なかでも、芳心会主宰 木村先生と和尚さん、さらに

専門のお道具屋さんが、お茶碗やお茶器、掛け軸を

ご覧になられながらの会話に圧倒されながらも大いに

楽しませていただきました。

時代背景やその時の流行などの専門的な知識は勿論の

こと、木村先生、専門のお道具屋さんが受け応えしな

がら、和尚さんが「これは~の感じがいいね」などと

感想をお聞かせいただけるという、とても贅沢な体験

をしました。

いつか「好きか、嫌いか」で判断できるだけの「厚み」

を養いたいと思いました。

いまから来年が楽しみです。

写真は、弊社でお茶をお出しするときに使っている

古曽部焼のお茶碗です。木村先生に選んでいただいたの

ですが、使っているうちに渋い色になってきました。




モリスのホームページ

2009年01月18日 06時28分57秒 | 今日の出来事
1年近く工事中になっていたモリスのホームページ。

やっとのことでリニューアルできました。

お待ちいただいた皆さん、制作をご担当いただいた

㈱アロンジェの皆さん、ありがとうございました。

ご覧いただきまして、率直なご意見をお聞かせいただ

けますと幸甚です。

www.morisruby.com です。

宜しくお願いいたします。


恩人とは。。。

2009年01月17日 18時05分20秒 | 友人、知人
恥ずかしい話ですが、

2日前のことです。モリスをジュエラーとして育てていただ

いている大切な方とのアポイントメントを時間が過ぎている

のに気付かず他の事に夢中になっていました。

仕事をする人間としては最低です。

「次の日に行って謝るしかない」と出かけました。

頭の中は「いい訳でいっぱいです」

。。。忙しかったしな。。あの状況を説明したらわかってくれる

。。かな。。。

結果は、

「甘いな。まだまだ修行が足らないぞ」と、とても優しい

社長が本気で怒ってくれました。

そして「ハッと」しました。

心のどこかに、「忙しいから、頑張ってるから許されるだろう」

という甘えがあったのです。でも今回、お叱り頂かなければ

気付かずに、どんどんとルーズになっていって大変ことになった

と思います。

もの凄く恥ずかしく、情けないなと、申し訳ないことをしてし

まったという気持ちと同時に手を合わせて拝むような気持ちに

もなりました。

実は、この方、モリスが創業した当時に、原産地で仕入れて

帰って来たそのルビーを見て「森君よ、このルビーは自分自身

で持っていたい宝石か? お前、売るために宝石を買って

きただろ」と怒っていただいた事があります。

「ジュエラーは、自分が欲しい宝石を探すのが仕事だぞ、

絶対それ以外買ってはいけないぞ」とご指導いただいた

ことがあり、そこから、自分で持っていたい宝石

「モリスルビー」が誕生したのです。

それから8年経ち、気が緩んでいたのでしょうか。

また、お教えいただいたのです。

「本当にごめんなさい」

感謝とは、謝ることを感じると書きますが、そんな気持ちになり

ました。私が恵まれているのは、そういう方々に本気で接して

いただけていることです。

ドナルドダックのように歩いてわかったこと

2009年01月16日 06時56分36秒 | 今日の出来事
京都の三条通りを歩いていると突然、ベリッと靴の底

が剥がれてしまいました。この経験をした方は分かると

思いますが、歩き方が、ドナルドダックのようになって

しまいます。座れるところまでやってきて、靴をみると

なんだか靴が「ガオ~!」と吠えているみたいです。

「雨の日も、雪の日も俺があんたの足を守ってやったん

だぜ。。」といわれたような気がしました。

この寒い冬に、靴はありがたいものだな。。ということ

が分かりました。

私は、革底の靴が好きです。ゴムの底よりも早く駄目に

なりますし、雨が降ったら水がしみ込んできますし、

おまけに靴の底に油を塗って磨いてあげないと、すぐに

割れてしまいます。

でも、きちんと足が地面に着いている気がしますし、

すり減っても、そこを新しい革に換えられるのが好きです。

安い靴ですが、私の足をもう8年近く守ってくれています。

靴屋さんに行って治して上げようと思います。

今日からA号はしばらくお休みで、B号が一足で頑張る予定

です。

化学技術を使わない方がいいところもある?

2009年01月15日 21時35分04秒 | ルビー
世の中に流通しているルビーのほとんどが「加熱処理」

が行われたルビーであるということは意外と知られて

いません。もとは色が悪くて宝石としては使えない

原石を現代の技術で宝石として販売できる品質まで

見た目を改良することが可能になりました。

鑑別機関が発行する鑑別所にも「ルビーは一般的に

加熱による色の改良が行われている」と明記されています。

加熱処理をして美しさを改良したルビーも

きちんと情報開示をして販売すれば良い。。。という方も

いらっしゃいますが、そのジュエラーが加熱処理とは

何なのかをご存知なのか? はいささか疑問です。

私たちモリスは、無処理で美しいルビーこそ「宝石」

だと思います。

。。というわけで、私たちモリスは、無処理で美しいルビー

を専門にした時から、美しさに欠けるルビーの原石を

自分たちで加熱して、その加熱前、後のデータを集めて

います。自分の眼で確かめられないのに、これは無処理

(非加熱)で美しいルビーです。。というのはおかしい

と思うからです。

私たちの実験の結果では、ルビーはポケットに入れていても

シャワーを浴びても色の変化はありません。

しかし、600度の温度で5時間加熱すれば、ルビーを含め

コランダムの59%の結晶の色が目視でも、分光器の数値でも

変化することが分かりました。

400度以下ではほとんど変化はありません。

写真は、600度で5時間ルビーの原石を加熱した時の内包物

の変化です。左側は加熱前、右側は加熱後です。

高温で加熱されて内包物が少し痛そうです。

色も変わったのですが、内包物も確実に変化しています。

ここからは、蛇足。。

別に加熱していても美しければ良いじゃないか、と

おっしゃる方には、同じ鉱物で同じ化学組成をもつ人工合成

ルビーか添加物を加えて加工した、加熱処理ルビーでいいと

思います。

私には、宝石としての魅力は感じられませんが。。

宝石を持つ時の姿勢としては、限りあって数が少なくても、

あるものをありがたく崇めながら楽しむ方が、化学技術に

任せて宝石見えるものを作るよりも良いのでは?と思います。

「かけがえのないもの」とは、失うと代わりがないから、かけがえの

無いものだと思います。

宝石以外の宝物といえば、子宝などといいます。

子供は、かけがえのない宝ものだからだと思います。

失うと同じものは、作れないし、自分の命よりも長く残って欲しい

もの。だから宝だと。。。

大きくて加熱処理したルビーよりも、小さくても無処理で美しい

ルビーがいいなと思うのは、子供がありのままの姿で

いてほしいのと良く似た感覚かも知れません。

化学技術は、素晴らしいと思いますが、使わない方がいいところ

もあるのではないでしょうか。

キルティング Quilting は女性の根気強さのたまもの

2009年01月14日 17時50分54秒 | 今日の出来事
キルティング。。。パッチワークともいうみたいですね。

マイワイフの趣味で、時々、おせっかいアドバイザーに。。。

二枚の布の間に綿などの材料を挟んで、サンドイッチにした

状態で縫い合わせていくものです。

パッチワークの材料屋さんで、柄あわせ、色合わせの手伝い

をしたのですが、チンプンカンプン。

生地と生地の色合わせ、柄あわせは意外と難しいものだと、

実感しました。

選ぶだけでも大変なのに、作っていくのはもっと大変です。

こういう手芸を見ていると女性(女性が多いと思います)の

根気の強さに脱帽です。

写真は、手伝った柄と色のコンビネーションです。

如何でしょうか?

ペローケース(枕カバー)になる予定です。

高額なイメージは何が原因なのか?

2009年01月14日 06時40分37秒 | 宝物
宝石ジュエリーは、なぜそんなに高いのか?

と感じた方々も多いのではないでしょうか。

私もジュエラーになる前は、そう思っていました。

いまは、宝石ルビーの原産地に会社もできて、鉱山

まで行って、カット研磨工房で研磨し、京都で

ジュエリーを作るようになって分かりました。

同じように見えても、本当にお高いのは何千個にひとつ。

なのです。ちょっとした差で、何千個にひとつの希少価値

の高いものか、10個にひとつの珍しいものなのか?そして、

それ以外なのか?が決まります。

一つづつの個性を把握していくと、人間と同じだなと思います。

ハリウッド有名俳優クラスの人とハリウッドのチョイ役俳優クラス

(チョイ役が悪いと言っているのではありません)の違いと

同じようなものです。

欲しい方がいらっしゃって、その人がどのクラスのルビー、

ジュエリーが欲しい方がいらして、初めて価値が出ます。

要は、チョイ役クラスのルビーや宝石を宝石ジュエリーを良く

ご存じない方にハリウッドの有名俳優クラスのようにご紹介

すれば、なぜそんなにお値段が高いのか?

レオナルド デ カプリオとデートしたい人は(お値段がある

としたら)覚悟されるのと同じです。

それを、「高い!」という方はいらっしゃらないでしょう。

この様に、高額(お高い)イメージは、ほんのちょっとした

違いで、大きく違うお値段の説明が上手くできていないこと、

そして、販売する方もほんのちょっとした違いだから無視して

いことが原因だと思います。

ミャンマー産の無処理のルビーが価値があるのではありません。

ミャンマー産の無処理で美しいルビーだから価値が高いのです。

価値が高いから、結果的にお高くなるのです。






ルビーの色

2009年01月13日 19時38分09秒 | ルビー
これは、ミャンマーのモゴック鉱山から産出された

無処理で美しいルビーです。

色はこの様に、すこし紫色が強いのが一般的です。

大雨が降るような日に日陰で見るととても美しく

光るのがこの色のルビーです。

皆さんの想像していたルビーはもっと真っ赤なもの

かも知れませんが、この色のルビーが圧倒的に多数

です。

真っ赤なルビーは、「鳩の血の色」と呼ばれますが、

無処理でその色のルビーは、普通では手に入らない

かも知れません。

モリスには、創設以来4~5個やってきましたが。。。

そのくらい少ないものです。

写真のような色は「無処理で美しいルビー」に多い

色です。覚えておかれると宜しいかと。

忘れられない一瞬

2009年01月13日 06時44分12秒 | 友人、知人
昨日のチョーミンナイ君のブログを書いているとミンカイ

先生の事を思い出しました。

チョーミンナイ君の大学生の時の先生であり、

モリスミャンマーのルビー研究所を設立いただいた、

元ヤンゴン大学教授である先生はルビーの産地、

モゴック出身でした。

昨年、永眠されましたが、後継ぎをしっかりと育ててくれ

最後まで、研究所と一緒にいてくれました。

帰国するときに、ミンカイ先生と「先生お大事に!」と

握手した時に「体調崩してすまないね。。。」とニコッと

されたお顔を思い出します。

モリスの仲間は、先生のことをいつまでも忘れないのです。

感謝するばかりです。

チョーミンナイ君

2009年01月12日 18時47分49秒 | ルビー
Mori's Myanmar Co.,Ltd. モリスミャンマーのルビーの研究員

とても気の優しい「チョーミンナイ君」。

元ヤンゴン大学教授で、今は亡きミンカイ教授のもとで、

ルビーの研究を始めて、はや4年が経ちました。

頻繁にモゴック鉱山、ナヤン鉱山へ出向いては、鉱区で熱心に

調査を続けてくれています。

つい先日、長男が生まれた「新米パパ」ですが、近い将来

「世界で最もルビーに詳しい男」になるかも知れません。

京都の長楽館

2009年01月12日 10時28分32秒 | 料理
京都四条の東の突き当たりにある八坂神社。

その裏手にある円山公園の隣に「長楽館」があります。

たばこ王が100年前に建てた立派な建物で、おいしい料理が

いただけます。

アンティークがご専門のお友達と食事に行って。。

やはり美味しかったです。ので、ご紹介いたします。

http://www.chourakukan.co.jp/ 

女将さんである綺麗な土手さんは元スチュアーデスの国際派。

海外からのお客様をお連れした際にもとても好評です。

そして、何よりも、ソムリエの佐橋さん。

出していただける料理とそしてゲストにぴったりなワインを

チョイスしていただけます。お話も面白いのです。

妻のメリッサも大ファンです。

お近くに行かれた時はぜひ、気軽な雰囲気のカフェに立ち寄られ

ては如何でしょうか?

ひょうきんな形

2009年01月11日 06時37分47秒 | ルビー
ルビーの内包物「インクルージョン」を撮影したもの

ですが、時にこのようにかわいらしいモノがあります。

おそらく、アパタイトの崩れた結晶だと思いますが、

鮮やかな色やひょうきんな形がいいなと。。。

素晴らしい景色を見て「撮影しておきたい」と感じる

写真家の方の気持ちも同じようなモノなのでしょうか?

もう少し掘り下げて考えると

素晴らしい景色は、自然に存在するもので、人が写真を

目的に創ったものではないわけですから、感じたこと、

自分が受け取った印象を楽しんでいるということです。

「こんなかわいい結晶がありましたよ!皆さん見てく

ださい!」と誰かと感動を共有したいだけなのかも知れ

ません。小さい子供が、新しいもの(子供にとっては)を

発見しては、いちいち感動して報告に来るのも同じ感覚

なのでしょうか?

などなど、変なアプローチですが、ルビーの結晶の形を

見ていると感じる力が磨かれているような。

というか、余計な雑音で見えなくなっている大人的センサー

をクリアーだった子供センサーに戻してくれるような気がします。

クッションカットのルビー

2009年01月10日 18時07分26秒 | ルビー
ルビーのカット研磨は、人が散髪屋さん、もしくは

美容院で髪をカットするようなものです。

せっかく素晴らしい原石だったのに、職人さんが失敗

すると「パー」になってしまいます。

とても責任の重い仕事ですね。

ところで、ルビーはどのようなカットがいちばん綺麗

なのでしょうか?

私はクッションカットだと思います。

もちろん、原石の形に左右されますので、無理やりその

形にはできませんが。。。

冬は新鮮な感じの東福寺 「モリス発祥の地」

2009年01月10日 06時42分17秒 | 今日の出来事
京都東山区の紅葉で有名な「東福寺」。

その「中門」の隣で誕生したモリスにとって

東福寺は発祥の地です。

紅葉の季節には、歩くのもままならないぐらい

多くの観光客がお越しになります。

初詣も一段落した今は人も少なく、それが

かえって新鮮だったりします。

すれ違う方々は、皆さん知り合いの方ばかり。

少し懐かしくもあり、いまもモリスを育てて

くれているいる気がして。。。ありがたい気が

しました。