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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

異常な暖冬の信州の里山へ。2016年と同じですが、違うのはフィリピンの火山噴火で大冷夏の可能性(妻女山里山通信)

2020-01-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 なかなか行けなかった妻女山山系へ。異常な暖冬で里山がどうなっているのか非常に気になっていました。正月に雪がないというのは、ままあるのですが、中旬過ぎてないのはめったにありません。妻女山駐車場には数台の車が。この時期展望がいい鞍骨城跡に向かったのでしょう。私はこの後に用事が色々あるので車で登りました。ただ四駆で最低地上高が高く、ダートを登りなれている方だけ限定です。徒歩で登っても20〜30分です。

(左)妻女山松代招魂社。戊辰戦争以降の戦没者を祀る神社です。 (右)斎場山(旧妻女山」)。川中島の戦いで上杉謙信が本陣を構えたと伝わる山で、山頂は古代科野国の円墳です。

(左)林道脇にある仲間が作った陣場平の標識。陣場平は前方の落葉松林の向こう側です。拙書にも載せています。(右)陣場平では桐の大木が折れています。

 第四次川中島の戦いで、上杉謙信が陣城を構えたと伝わる陣場平。猪がベンチを壊しています。例年ならば10〜20センチの積雪があります。異常気象ですが、2016年もそうでした。その後積雪がありましたが、春が早く貝母、杏、桜の開花も早かったのが私の画像記録で確認できます。その年の夏は暑かったのですが、今夏はフィリピンの火山噴火で冷夏になる可能性が高い。1993年の夏は、フィリピンのピナツボ山大噴火の影響で異常な冷夏になり、米不足。タイ米や中国米、カリフォルニア米が輸入されました。在京の我が家も米の入手に苦労しました。

(左)山蕗がもう出ています。ただ雨が少ないので枯れかけています。(右)カワラタケ。抗がん作用があり、私は他の菌類や植物と焼酎漬けにしています。

 今は亡き友人のログハウスから望む西山と千曲川。晴れていれば北アルプスの仁科三山が見られます。

(左)堂平大塚古墳。(右)西側の斜面にあるヤマコウバシ。春に若葉が出るまで枯れ葉が残ります。

(左)カンスゲは緑。(右)リョウメンシダも緑。ニホンカモシカの冬の大事な食料です。

 妻女山展望台から見る 戸隠連峰と飯縄山。

 松代方面。菅平が少し見えますが、ゲレンデは滑れるそうですが積雪は少ない様です。春の農業への水不足が心配です。

 千曲川対岸から妻女山山系の展望。川原には昨年秋の台風19号の爪痕が残ります。

(左)帰りに仲間と原木栽培している椎茸を採取。この時期に椎茸が育つなど驚きです。(右)タイのおばさまから頂いたビーフン。美味です。タケノコ、ナス、砂肝、鶏肉のグリーンカレーも美味でした。他の方から頂いたトムヤムクンは、最高に美味しかった。さて、この後、どんな気候になるのでしょう。本当に心配です。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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