暖かくなったのもつかの間、寒の戻りで白雪も舞う北信濃です。今回は上雪で、長野市よりも上田市の方が積もった様です。里山も南へ行くほど白い。「真田丸」効果か妻女山展望台へ訪れた人達も寒そうでした。ここのところ時間が許すかぎり登山道整備や山の手入れをしているのですが、寒いと腰痛が辛いです。今年から国民の祝日「山の日」も始まります。里山ブームが来るでしょう。妻女山山系も最近は県外からのハイカーが本当に増えました。
蝶の研究をしている友人から、ボケた(信州の方言で瑞々しくなくなった)リンゴを樹の枝に刺しておくと野鳥がいっぱい寄ってくるという話を聞いたので、早速軒下にS字フックに刺してみました。早速訪れたのはヒヨドリでした。「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴くのが名前の由来だとか。主に日本中心に生息する鳥なので、海外で人気。人に慣れやすいのか、平安時代は貴族がよく飼っていたそうです。
万葉集には呼子鳥(よぶこどり)として詠われていますが、カッコウという説もあり、はっきりしない様です。
「神なびの 石瀬(いはせ)の社(もり)の 呼子鳥 いたくな鳴きそ 我が恋まさる」
切ない恋心を更に切なくさせる様な鳴き声ということでしょう。
林道の真ん中にモグラが死んでいました(左)。まだ子供です。アズマモグラですかね。頭の皮が食いちぎられていました。縄張り争いに負けたのでしょうか。モグラは大食漢で、12時間胃の中に何もないと餓死するそうです。太陽に当たると死ぬというのは迷信です。
その林道から山林にオフロードバイクの轍が(中)。里山というのは全て私有地です。勝手にバイクで乗り入れるのは、他人の家の敷地や畑に乗り入れるのと同じ違法行為。犯罪です。
貝母(編笠百合)が芽生え始めた陣馬平(右)。林道から外れているので知らない人がほとんど。拙書「信州の里山トレッキング 東北信編」では地形図と共に満開の貝母も紹介しています。なんと不届き者はここにもバイクで乗り入れていました。その後分かったのですが、斎場山古墳にまで。これは警察に通報するしかありません。希少な植物の群生地や遺跡が荒らされてしまいます。ひとりの大馬鹿者のせいで、バイクは林道の通行も禁止されるかもしれません。
薄雪の中の貝母(左)。満開になるのは4月下旬頃(中)。すでに蕾が形成されています(右)。スプリング・エフェメラル。春の妖精、春の儚い命。
万葉集に「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」(丈部真麻呂)という句があるのですが、この「母とふ花」が貝母であるという説があります。
その後、今は亡き友人のログハウスへ(左)。紅梅に続き堂平大塚古墳脇の白梅も咲きました(中)。西向きの日当たりの良い斜面では、ダンコウバイ(檀香梅)もほころび始めました。
堂平大塚古墳から見下ろす千曲川。手前から上信越自動車道、国道18号、しなの鉄道、北陸新幹線。今年は鴨や雁などの冬鳥の飛来が非常に少ないと感じました。何が原因なのでしょう。気がかりです。
妻女山(旧赤坂山)へ戻り、松代方面を撮影。春の兆しが見えたとはいえ、まだまだ寒い信州です。帰りに蕗の群生地に寄り採取。信州名物?スギヨのビタミン竹輪とのかき揚げと蕗味噌を作りました。SOEKS 01Mで地上の放射能を測ってみましたが、0.01μSv/hだったので、まあ大丈夫ですかね。0.3以上でアラームが鳴りますが、今まで信州では鳴ったことはありません。福島はもちろん関東や東京でもアラームが鳴るところはあるそうです。
このところ、ハイキングの季節到来もあってか、『真田丸』効果か、妻女山山系で拙書を持っていますという方に既に10人以上遭遇しています。著者ということを言わずに拙書の地図を説明していて、これいい本ですね欲しいと言われると非常に嬉しいです。付箋紙をたくさん付けている方もいました。標高差順に低い方から登っているそうです。男性も多いですが、女性も同じくらい多いですね。山好きに加えて歴女や花好き、野鳥目当て、サイクリストと目的が様々なのも面白いですね。色々興味深い話が聞けます。里山での出合いは、非常に刺激的で面白い。妻女山で首から一眼レフを下げている私を見かけたら遠慮無く話しかけて下さい。ブログへのコメントも大歓迎。非公開希望の方は、その旨記していただくか、お問い合わせから直接メールをください。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。講座や講演、フォトエッセイなど記事の執筆、写真の使用のご依頼もお待ちしております。村上春樹さんのノーベル賞騒ぎの件で、東京キー局のインタビューも何回も受けたのでテレビ出演もOKです。できれば若い人対象に里山講座をやってみたいですね。お気軽にお問い合わせ下さい。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左上のメッセージを送るから直接メールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
■『国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんの国分寺「ピーター・キャット」の想い出。はてなブログに移動しました。
蝶の研究をしている友人から、ボケた(信州の方言で瑞々しくなくなった)リンゴを樹の枝に刺しておくと野鳥がいっぱい寄ってくるという話を聞いたので、早速軒下にS字フックに刺してみました。早速訪れたのはヒヨドリでした。「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴くのが名前の由来だとか。主に日本中心に生息する鳥なので、海外で人気。人に慣れやすいのか、平安時代は貴族がよく飼っていたそうです。
万葉集には呼子鳥(よぶこどり)として詠われていますが、カッコウという説もあり、はっきりしない様です。
「神なびの 石瀬(いはせ)の社(もり)の 呼子鳥 いたくな鳴きそ 我が恋まさる」
切ない恋心を更に切なくさせる様な鳴き声ということでしょう。
林道の真ん中にモグラが死んでいました(左)。まだ子供です。アズマモグラですかね。頭の皮が食いちぎられていました。縄張り争いに負けたのでしょうか。モグラは大食漢で、12時間胃の中に何もないと餓死するそうです。太陽に当たると死ぬというのは迷信です。
その林道から山林にオフロードバイクの轍が(中)。里山というのは全て私有地です。勝手にバイクで乗り入れるのは、他人の家の敷地や畑に乗り入れるのと同じ違法行為。犯罪です。
貝母(編笠百合)が芽生え始めた陣馬平(右)。林道から外れているので知らない人がほとんど。拙書「信州の里山トレッキング 東北信編」では地形図と共に満開の貝母も紹介しています。なんと不届き者はここにもバイクで乗り入れていました。その後分かったのですが、斎場山古墳にまで。これは警察に通報するしかありません。希少な植物の群生地や遺跡が荒らされてしまいます。ひとりの大馬鹿者のせいで、バイクは林道の通行も禁止されるかもしれません。
薄雪の中の貝母(左)。満開になるのは4月下旬頃(中)。すでに蕾が形成されています(右)。スプリング・エフェメラル。春の妖精、春の儚い命。
万葉集に「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」(丈部真麻呂)という句があるのですが、この「母とふ花」が貝母であるという説があります。
その後、今は亡き友人のログハウスへ(左)。紅梅に続き堂平大塚古墳脇の白梅も咲きました(中)。西向きの日当たりの良い斜面では、ダンコウバイ(檀香梅)もほころび始めました。
堂平大塚古墳から見下ろす千曲川。手前から上信越自動車道、国道18号、しなの鉄道、北陸新幹線。今年は鴨や雁などの冬鳥の飛来が非常に少ないと感じました。何が原因なのでしょう。気がかりです。
妻女山(旧赤坂山)へ戻り、松代方面を撮影。春の兆しが見えたとはいえ、まだまだ寒い信州です。帰りに蕗の群生地に寄り採取。信州名物?スギヨのビタミン竹輪とのかき揚げと蕗味噌を作りました。SOEKS 01Mで地上の放射能を測ってみましたが、0.01μSv/hだったので、まあ大丈夫ですかね。0.3以上でアラームが鳴りますが、今まで信州では鳴ったことはありません。福島はもちろん関東や東京でもアラームが鳴るところはあるそうです。
このところ、ハイキングの季節到来もあってか、『真田丸』効果か、妻女山山系で拙書を持っていますという方に既に10人以上遭遇しています。著者ということを言わずに拙書の地図を説明していて、これいい本ですね欲しいと言われると非常に嬉しいです。付箋紙をたくさん付けている方もいました。標高差順に低い方から登っているそうです。男性も多いですが、女性も同じくらい多いですね。山好きに加えて歴女や花好き、野鳥目当て、サイクリストと目的が様々なのも面白いですね。色々興味深い話が聞けます。里山での出合いは、非常に刺激的で面白い。妻女山で首から一眼レフを下げている私を見かけたら遠慮無く話しかけて下さい。ブログへのコメントも大歓迎。非公開希望の方は、その旨記していただくか、お問い合わせから直接メールをください。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。講座や講演、フォトエッセイなど記事の執筆、写真の使用のご依頼もお待ちしております。村上春樹さんのノーベル賞騒ぎの件で、東京キー局のインタビューも何回も受けたのでテレビ出演もOKです。できれば若い人対象に里山講座をやってみたいですね。お気軽にお問い合わせ下さい。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左上のメッセージを送るから直接メールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
■『国分寺・国立70Sグラフィティ』村上春樹さんの国分寺「ピーター・キャット」の想い出。はてなブログに移動しました。