モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

三瀧から沢登りして鏡台山へ(妻女山里山通信)

2009-02-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
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★このトレッキングは、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】にアップしました。ご高覧ください。

 前回ルート探索をした、千曲市倉科三滝から鏡台山へのルートを辿りました。奇しくも狩猟最終日。林道入口の通行止めチェーンの前で支度をしていると、地元の方が犬の散歩から帰って来られて、心配そうな表情で「どこへ行くの?」と。鏡台山へというと、今日は狩猟最終日で山中に猟師が入っているよと忠告してくれました。前回もそうでしたし、どの沢で狩猟をするかも見当がついているので、ありがとうございます。気を付けます。といって出発。

 前々日夜に大雨が降ったので沢の雪はありません。前回と同じように薄暗い沢をひたすら登り詰めました。前回は急登で林道へ出てしまった最後の大きな堰堤も乗り越え、多少ヤブに手間どる箇所もあったものの、わりとスムーズに林道芝平樽滝線に乗りました。

 完全に氷の林道を恐る恐る歩いてすぐに百瀬に続く県有林の作業道へ。ものの5分で鏡台山登山口へ。そして道は思った通り百瀬の県有林の檜林に沿って登っています。これは登山道ではなく、県有林の間伐作業のために作られた作業道でしょう。あとは林道へ出て標識通りに進むと大峯山からの登山ルートに合流して鏡台山へ。

 合流点でひとり下山中の方と出合い、北峯で坂城の和平から登ってきた方と出合い、一緒に南峯まで歩き色々話をしました。なんでも坂城から鏡台山、戸神山脈経由で妻女山へ下ったことがあるとか。相当の健脚です。私もいつか歩いてみたいルートですが、ループを組めないのでアクセスが大変ですが。

 その方が去ると、今度は笹平からひとり登ってこられました。ここへ来る前に、屋代城跡のある一重山と鷲尾城跡に登ってこられたとか。鷲尾城跡からは天城山経由で鞍骨城跡往復ができますよと情報を伝授しました。ついでに運動会が開かれた北峯もご存じなかったので、教えて差し上げると、その後そちらへ向かわれました。北峯は本当に広いところで驚きます。

 私は、ひとりでたっぷりと快晴の北アルプス大パノラマを堪能し、息子にメールなどして再び同じコースを戻りました。そして、気になっていた三滝山へのルートがないかどうかを見に行きました。やはりありました。帰りは林道をショートカットするコースを選択。林道芝平樽滝線に下りました。帰りは沢ではなく、1980年の地形図に破線で描かれている三滝への尾根ルートを下ります。ついでに、これも同地形図に載っている縄文の名水西から尾根に続く作業道の確認もしました。これも今の地形図には記載がありませんが、しっかりと残っていました。

 三滝へ下りる尾根は、県の松茸試験林でしたが現在は間伐作業中。しかも、結構な急斜面です。下り口は、前回確認しておいたのですが、これが計算違い。間伐で木が覆い被さり、カヤの痛い葉先に難儀しながら転げ落ちるように登山道へ下りました。昔の登山道は、間伐作業中で、分からなくなっていました。そのうち整備されるかもしれませんが、現在は避けた方がいいかもしれません。

 いずれにしても今回のルートは、標識があるとはいえ、まだ未整備状態。1/25000の地形図では心許ないので、googleマップから1/10000のものをプリントアウトし、尚かつまだ地図に反映されていない道などを航空写真で確認して書き込み携帯しました。それとコンパスは必携です。林業用のビニールテープもたくさんあるので、誰が何のためにつけたか分からないビニールテープを頼りに地形図も持たずに登るような方は、非常に危険です。また、立ち入り禁止の箇所もあります。林道が複雑に入り組んでいる山なので、一度方向感覚や現在地を見失うと厄介です。自信のない方は整備されるまで待ちましょう。

 ウリハダカエデの冬芽が少しずつ膨らんでいました。暖かくはなりましたが、本当の春が待ち遠しいこの頃です。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
コメント
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