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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

幻の少納言小豆で銅鑼焼き(どらやき):新信州郷土料理(妻女山里山通信)

2009-02-14 | 男の料理・グルメ
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 我が家は今や幻といわれる少納言を作っています。もちろん無農薬。小豆といえば大粒の大納言ばかりです。収量が多いとか大粒で扱いやすいとか実割れがしないとかで大納言ばかりになり、少納言はいつのまにか市場から姿を消しました。しかし、その緻密でコクのある大味ではない独特の風味は、和菓子ファンなら垂涎の小豆だと思います。今回は、あんこを作ったので、銅鑼焼きを作ってみました。

 銅鑼焼きというからには、銅鑼のように大きくなければなりません。よく巷では大判どら焼きなんていって売っていますが、本来どら焼きは大判が当たり前。そうでなければ舌鼓ならぬ舌銅鑼も打てないというものです。というわけで直径15センチの銅鑼焼きができました。皮には黒糖が入っているので、ちょっと色黒です。あんこはこれでもかとはみ出るほど入れて。味は、添加物も一切無しで莫迦旨でした。

■つぶあん
少納言・・・300g
砂糖・・・・300g
塩・・・・・小さじ1

●ひと晩水に浸した小豆を柔らかくなるまで煮ます。アクと余分な煮汁は捨てますが、残りの煮汁はそのまま使います。よく煮汁を捨てて取り替えるというレシピを見ますが、それでは小豆の味がなくなってしまいます。よほどアクの強い質の悪い小豆なら仕方ありませんが。
●好みで茹であがった小豆の1/3から1/2をミキサーにかけて鍋に入れ、砂糖、塩を加えて煮ます。とろ火でひたすらかき回しながら、美味しくなれ美味しくなれと呪文を称えながら水分を飛ばしていきます。すると艶がでてきます。好みの固さの一歩手前で火を止めます。(その後も水分が蒸発するので)

■銅鑼焼き(大判3個分)
卵・・・・・2個
黒砂糖・・・20g
砂糖・・・・30g
サラダ油・・大さじ1
重曹・・・・小さじ1/3~1/2
味醂・・・・大さじ1
小麦粉・・・150g
水・・・・・80~100cc

●上から順に混ぜて少量の油を敷いてフタをして弱中火で焼く。ひっくり返してフタをせずに反対側も焼く。あら熱がとれたら、あんこを挟んでできあがり。ハチミツ入れてもいいし、バナナとか苺とか、邪道ですがバタークリームとか挟んでもいいですよ。小麦粉は普通薄力粉ですが、私は味のある地粉(中力粉)を使いました。フワフワの食感より、力強い味を優先させたわけです。
ところで庭の福寿草が咲きました。異常です。

 新信州郷土料理は、MORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)をご覧ください。山菜・キノコ料理、内臓料理、ブラジル料理、エスニック、中華の込み入った料理などの「男の料理レシピ集」です。特に本格的なアンチョビーの作り方を載せているのは、当サイトだけだと思います。手作りオイルサーディン、手作りベーコンもお薦めです。
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