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モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

豪華!ズワイガニのおだまき蒸し

2005-12-26 | 男の料理・グルメ
 ズワイガニが届きました。わーカニだあカニだあ!ということで半分はそのままいただきましたが、あと半分をどう食べようかということになりました。カニグラタン、カニクリームコロッケ、カニ焼売、カニワンタンと色々でたのですが、最終的に苧環蒸しを作ろうということになりました。関西の方はご存じですよね。関東ではちょっと馴染みが薄いかもしれません。

「冷たい!」「痛い!」と言いながら次男とカニ肉を取り出しました。うどんは、柄木田製粉の「オレゴン」と地粉「ゆめせいき」のブレンドで手打ち。11歳の次男がせっせとうどんを打ちました。

「苧環蒸し」は、「小田巻き蒸し」とも書きますが、うどん入りの茶碗蒸しのことで、大阪の船場あたりでよく食べられていたちょっと豪華な料理です。昔、卵は高級食材だったのですから、その卵をたくさん使う苧環蒸しが高級料理だったのもうなずけますね。巨人・大鵬・卵焼き…。なんだか遠い言葉ですね。
 保育園の頃、弁当のご飯の上に一面に甘い卵焼きを敷いてもらうのがお気に入りでした。

 丼の底で渦を巻くうどんの様子が、紡いだ麻糸を玉のように巻いた苧環(おだまき)に似ていることから「おだまき蒸し」の名がついたと言われています。ちなみに花にもオダマキというものがありますが、それも同じ理由で命名されたものだそうです。山梨の奈良倉山で私が撮ったキバナノヤマオダマキの写真があるのでご覧になってください。

 コツは、うどんを柔らかめに茹でること。コシがありすぎると卵となじみません。うどんや卵と合わせるだし汁は、冷ましておく必要があります。作り方は、茶碗蒸しとほぼ同じ、茶碗蒸しにうどんが入ったものと思えばいいわけです。具はお好みで。
 今回はカニがあるので、他に具は小松菜と長ネギのみです。本当に豪華で美味しい苧環蒸しでした。お試しください。
コメント (1)
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