袖を引っ張られるのが好きで、
左後ろからそっと呼びかけられるのも好き。
でも振り返るとそれは輪郭を残してオーロラみたいに
"実体"を薄く、剥ぎ取って…。
ゆったりとした暗く暖かな色に包まれて、手を振られる。
そのあまりにきれいな光景のためか、それともただただひたすら悲しいからか、
手を振り返すことさえできずに、左手を伸ばしていた。
(鳥を自然に帰す手は、きっと左手で行うものなのだ。)
振り向かなければ笑顔は見られない。振り向けば笑顔が消える。
でも石にはなれない。石の王子様が泣く。ごめんな… いい燕を見つけてくれ。
時を止めるスタンド(幽波紋)を使えたなら、
振り向いて、ずっと笑顔を眺めていようと思う。
そうしたら、もっとよく憶えていられたかな…
そんなわけで、オルフェウスを決して笑うことはできない。
左後ろからそっと呼びかけられるのも好き。
でも振り返るとそれは輪郭を残してオーロラみたいに
"実体"を薄く、剥ぎ取って…。
ゆったりとした暗く暖かな色に包まれて、手を振られる。
そのあまりにきれいな光景のためか、それともただただひたすら悲しいからか、
手を振り返すことさえできずに、左手を伸ばしていた。
(鳥を自然に帰す手は、きっと左手で行うものなのだ。)
振り向かなければ笑顔は見られない。振り向けば笑顔が消える。
でも石にはなれない。石の王子様が泣く。ごめんな… いい燕を見つけてくれ。
時を止めるスタンド(幽波紋)を使えたなら、
振り向いて、ずっと笑顔を眺めていようと思う。
そうしたら、もっとよく憶えていられたかな…
そんなわけで、オルフェウスを決して笑うことはできない。