ウマと牛乳かりんとう

2007-05-05 23:59:00 | 

5月5日はこどもの日。この日、スズキランチはお子様無料乗馬dayでした。
もちろんおとなだって楽しみます。

着いてみたら、馬場の脇にテーブルと椅子が置かれ、このとおり。
P5050622
皆さん、他の会員さんが連れてくるお子様の乗馬のお手伝いをしつつ朝からいらしたようです。
P5050629
天気も良くて、馬たちも気持ちよさそう。
ランディ眠そうだしw

冬毛もほとんど抜けてます。ブラッシングしてもらって気持ちよさそう。うっとり♪なジーナさんwww
P5050627

あぁ、なんか良い風景だなぁ♪
外でお茶飲むのが大好きな牛もまぜてもらってゴキゲンです。
P5050619
P5050638_1そしてテーブルの上にあるのは「牛乳かりんとう」。

前日、牛がおみやげに買ってきた一品。
実はこれ、牛の大好きなうーめん屋さん「佐藤清治製麺」の商品なのです。蔵王ハートランドの売店で見つけました。自分チョイスながら、結構おいしかったw
しばらくお茶飲んでたら、「あーモウこのままお茶のみだけして帰ってもいいかなぁ」なんて思えてきましたよ。

とはいえ、せっかく来たので。
ちいさな男の子がお父さんと一緒に馬にのってるその横で、牛は相変わらず他の会員さんにご指導いただきながら、ジーナでお稽古です。

P5050634_1他のみなさんは揃ってベテランのかたばかり。そんな方々にちょっぴりお褒めの言葉をいただいたりして。えへへ。アリガトウゴザイマス。
確かに、いちばん最初の、ろくに馬を動かせなかった頃からしたらちょっとは…上達してないと自分でも悲しいしね。
どうよぉ、ジーナ、ちょっとはジーナの気持ち、わかってあげられてるかなぁ?

「……。」
ええ、牛の気持ちが見透かされてる事だけはわかりますともさ(ーー;)

ゆっくりの並足、速めの並足、ゆっくりの速足、普通の速足と、ちょっとずつ速さを変える。並んで走ってもらって、速さの感覚はわかるんだけど、やっぱコレひとりじゃ難しいのよね(笑)
そして速くなるとやっぱりお尻がはねちゃう。
前回までに教わった事を思い出しつつ自分でも工夫してみるんだけど、なかなか思うようには行かず。そりゃすぐできるワケもないわな、と言い訳しながらももがいてみる。
気づくとやっぱり膝の内側が擦れてるなぁ、右足だけ。お風呂入るとき痛そ。

そしてこちらは、柵の上にアゴ乗っけてたらば、自分で金具にひっかかっちゃって、びっくりして飛びのいたら無口をぶっちぎってしまったハヤテさん。P5050628
モーっ、ハヤテったら~。
うーわっ、留め具を破壊してるじゃんよ。あーあ;
それにしても馬の力ってすごいなぁ。

P5050633_1
そして牛、つくづく思ったんですが。
ウェスタンなファッションって、若いおにーさんが身につけてるのも確かに良いんですが、モウ少し年上の方々のいでたちが妙にはまってたりするんですよ。暑いくらいだったこの日は、みんなストローハットがまた良く似合ってて。
特にこうやって馬を前にしてると、全然キザでもないし浮いてもいない。
「wrangler」のジーンズ、特にUSの13MWZは「本物のカウボーイのジーンズ」だと言われているそうですが、wranglerって馬の世話をする人のことなんですね。へぇぇ。
実に理にかなっててかっちょいいのであります。

P5050660
そして日が暮れて、馬を放して青草をあげて。

こんなにゆるやかに、穏やかに、過ぎていく時間の美しいことと言ったら。
牛は瞳にも心にもたっぷりと陽を浴びて、しけってた体調と気持ちも日干しできたかな。


ウマとカラスも。

2007-05-03 23:57:26 | 

ある晴れた日に、時折うたた寝しながらお客が来るのを待っているお馬様。
名は、ハヤテ(左)とランディーガ(右)。

Oneday001

「なぁハヤテ。」
「何?ランディーガ。」
「あいつまた来たよ。何て言ったっけ、あのヘタクソ。」
「ああ、乗るのも撮るのもヘタクソな『牛』ね。懲りないわねぇ。」
「近頃、何で来るたびにオレらを撮ってんのかな。」
「ヘタだから何回撮ってもうまく撮れないんじゃないの?」
「ったく、しょうがねぇなぁ。」

……。
何とでも言ってくれたまえ。
だけどね、今日はキミタチを撮ってるんじゃないんだよーん。
ターゲットはキミらの後ろにいる、「そいつ」だ。
Oneday002

オーナーは以前から気づいていたものの、カメラを手に近づくと飛び去ってしまうため、なかなか現場を押さえることができなかったとのこと。
その現場とは。

Oneday003

このカラス、馬の冬毛が抜け替わる頃に現れて、付近に落ちている馬の毛をくわえては飛び去っていくんだそうです。
おそらく巣を作るために集めていくのでしょう。くちばしにはたくさんの馬毛がモフモフと。

さらに、いちばん右にいたジーナの後ろを通って…
Oneday004

他には落ちてない?
Oneday005

あ、ジーナ。抜け毛だしいいよね、分けてあげても。
カラス、戻って戻って。
Oneday006

へぇ。ずいぶん集めたんじゃない?
Oneday007

左端のハヤテの足元まで逆戻り。
いやいや無理っしょ、もう持てないって。
Oneday008_2

そして、積んであった資材の上で体勢を整えた後、カラスは飛び去って行ったとさ。
Oneday009

さぞかし暖かな巣ができあがる事でしょうね。
オーナーと一緒に、「カラスの子はもしかして馬くさくなるんじゃない?」なんて話しつつ、陽は傾き、5月のある一日は暮れてゆくのでした。

…この日、ハヤテにお相手願った牛だが、シカトされつづけて散々だったというのも、まぁある一日の出来事ではあるな。
                            orz


ウマも牛も

2007-05-01 23:12:12 | 

4月30日。

前の夜、なんだか猛烈に寒くて、全身だるいしハナミズも咳も止まらないし、なんだかゼイゼイしてきて「なーんだか変だなぁ?何となくヤバめな気もするけど、そこは気づかないフリして寝ちゃおうっ!」と元気良く(?)フトンにもぐりこんだ牛。
だってそうでしょう。
こういうのは気づかないフリが一番。自覚したら終わりですよ。
どうせ仕事には行かにゃならんわけですからね、無理するなら仕事も遊びもまんべんなくやってしまえ。
目が覚めたら行く気満々。いざスズキランチへ!…って午後からだけど。

この日もジーナと一緒に。
20070430_gina

一緒に馬場に入った他の会員さんはとても上手で、かっちょいいなぁと惚れ惚れ。
牛はまだよちよち歩き程度なので、おとなしくお馬の稽古ですw

…ってか牛って何でこんなにバランス悪いのだ?(笑)ホント笑っちゃうよ。バイクの免許取るときもそうだったけどさ。
もちろん、やろうと思ってすぐできるとも思ってないけど。体重を均等にとか、かかとを下げてとか、せめて教えてもらったことはできるようにと思いつつ、そこはやっぱり体で覚えないとダメなタチで^^;
その点、時間が決まってるわけではないのは救いだな。

たぶん何も知らない人がハタから見たら、馬場の中をぐるぐる廻ってるだけに見えるんだろうけど、そのぐるぐるの中で、牛は激しく苦悩しているのであります。むしろ悶絶しているのであります。
人生の中で、あらゆるぐるぐるが牛に刺激を与えるのですが、このぐるぐるは本当に深いぐるぐるなのであります。
このぐるぐるの中でひらめいたら、すごく気持ちいいに違いない。

たまに、他の会員さんに声をかけてもらって、いい感じじゃない?とか、上達したんじゃない?といわれると、とても嬉しくて、とても複雑な気分。
自分でも、始めた頃よりはナンボか…と思いつつも、まさに入り口に立ったばかりだという事がよくわかってきた。
きっとこの先も楽しくて、悩ましくて、うれしかったり辛かったり感動したり悲しかったりするんだろうな。

少なくとも「この先」に何があるのかを見に行きたいと思っている、この気持ちは覚えておこう。牛にもまだ、そんな希望みたいな想いを抱く力が残ってたのだな。

Eye
降りてから、馬場をぐるりと歩む。
「空が青いね、田植えが始まるね、気持ちいいよねぇ」とジーナに話しかけながら。

…えと、あのぅ、ジーナさん。齧らないでくださる?;


ウマもクルマも

2007-05-01 00:27:59 | 

そんなわけで29日。

鼻炎の持続薬を服用し、洗濯を終えてからランチへ。
着いたら、ジーナさんがヒヅメのお手入れ中でした。
20070429_gina
こういう作業を見るの大好きな牛は、邪魔しないように見学。
20070429_gina02
オーナーが、「ハイ、足上げて」みたいに足にトントンと触れると、1本ずつ足を上げるジーナさん。ヒヅメの裏をキレイにするんですよね。
さすがに牛、馬の後ろ足はちと怖くて近づけない。素人だし、そういう恐怖感は大事にしようと思いつつも、オーナーが後ろ足を持って作業してるのを見てると、そうだよなぁ、馬もかたっぱしから蹴るわけじゃないもんなぁ、大事なのはインフォームドコンセントだよなぁ…とつれづれに思い。何するにせよ、急な動作は人も馬もびっくりするのだな。
そして、こうやってオーナーがお手入れしてあげてるおかげで、牛は気軽に乗馬を楽しむことができるんだなぁ。

そしてこの日のお相手は、ジーナに次いでお世話になってるハヤテさん。
いつもジーナの乗り心地の良さに甘やかされてるので、ちょっと鍛えてもらいたいところ。
…と思ってはじめたら、最初はよかったんだけど…途中からダラダラになっちゃった。ひとつ思うように行かなくて牛が迷ってるうちに、馬も飽きちゃうのだ。
見ててくれたKさんにアドバイスをいただきつつ、お手本を見せてもらったんだけど、ハヤテの動きが牛が乗ってるときと全然違ーう!笑っちゃう位にキビキビサクサク。
適切な指示がちゃんと馬に伝われば、どの馬もしっかり動いてくれるんだ。んんん、すごい。
いくつかアドバイスをもらった中で、特に牛が理解すべきと思ったのは、「乗り手が乗りやすいペースで」って事。速さを最初っからコントロールするのはまだまだできないから、出た速さをどう調節するのか、っていうことだ。

そう。速さのコントロールができないのよ。
「速足も速けりゃいいってもんじゃない」って、インプレッサwで走る時と似てる。
「車は速く走ればいいってもんじゃない。ロングドライブならなおさら。付近の環境、天候、路面状況、景色、自分の集中力や体調、車の状態と目標とするエリアまでの距離、他の車の挙動とドライバーの力量、交通量。それらを総合的に考えた上で、さらにどう楽しめるか」というのが、牛の持論であり常に自分に課すものなんだけど。。

インプレッサwはいきものじゃないけど、向き合い方は決して遠くない。
馬はいきものだから、自分が楽しむだけじゃなくて馬も一緒に楽しめないとね。
…それがとても難しくて、おもしろくて、一筋縄ではいかないのだ。

その後、日がだいぶ傾いて、馬は放牧。
ハヤテが砂浴びするところを撮りたかったんだけど、してくれなかった^^;
しゃがみこんでたら、鼻を押し付けてきたジーナさんを撮らせていただこう。

「うーん、草が食べたいのよぅ…」
20070429_gina03

「届いたっ!ウマ~っw」
20070429_gina04
…ジーナさん。夢中になってるところスマンのですが、後ろ足、水溜りにつっこんでドロドロですぜ。
せっかくキレイにしてもらったばっかりなのにぃ。あーあ;

馬達の微笑ましい姿を見て、牛は「よかったポイント」獲得w 良き事哉。
…そしてこの日の晩、気合の入った寒気とハナミズ大放出と、上気道の炎症悪化で一晩くたばってた牛なのでした。
そうかぁ、寒かったんじゃなくて悪寒だったんだ。。。

ジーナもハヤテもランディーガも、牛の風邪うつらないようにねぇ。
あ、もちろんオーナーも(汗)