ウマとカラスも。

2007-05-03 23:57:26 | 

ある晴れた日に、時折うたた寝しながらお客が来るのを待っているお馬様。
名は、ハヤテ(左)とランディーガ(右)。

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「なぁハヤテ。」
「何?ランディーガ。」
「あいつまた来たよ。何て言ったっけ、あのヘタクソ。」
「ああ、乗るのも撮るのもヘタクソな『牛』ね。懲りないわねぇ。」
「近頃、何で来るたびにオレらを撮ってんのかな。」
「ヘタだから何回撮ってもうまく撮れないんじゃないの?」
「ったく、しょうがねぇなぁ。」

……。
何とでも言ってくれたまえ。
だけどね、今日はキミタチを撮ってるんじゃないんだよーん。
ターゲットはキミらの後ろにいる、「そいつ」だ。
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オーナーは以前から気づいていたものの、カメラを手に近づくと飛び去ってしまうため、なかなか現場を押さえることができなかったとのこと。
その現場とは。

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このカラス、馬の冬毛が抜け替わる頃に現れて、付近に落ちている馬の毛をくわえては飛び去っていくんだそうです。
おそらく巣を作るために集めていくのでしょう。くちばしにはたくさんの馬毛がモフモフと。

さらに、いちばん右にいたジーナの後ろを通って…
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他には落ちてない?
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あ、ジーナ。抜け毛だしいいよね、分けてあげても。
カラス、戻って戻って。
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へぇ。ずいぶん集めたんじゃない?
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左端のハヤテの足元まで逆戻り。
いやいや無理っしょ、もう持てないって。
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そして、積んであった資材の上で体勢を整えた後、カラスは飛び去って行ったとさ。
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さぞかし暖かな巣ができあがる事でしょうね。
オーナーと一緒に、「カラスの子はもしかして馬くさくなるんじゃない?」なんて話しつつ、陽は傾き、5月のある一日は暮れてゆくのでした。

…この日、ハヤテにお相手願った牛だが、シカトされつづけて散々だったというのも、まぁある一日の出来事ではあるな。
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