ラリージャパンDay1はなんと!我らがペターソルベルグがトップに立って終えたようです!
やりやがったあの男!ああ、サービスパークで彼の走りを讃えたかった!
…と思ってたら実はすごく体調悪いんだって。ええぇ?!それでトップって。
でもPWRCではインプレッサを駆る新井選手が…速報のメールを受け取って「立ち木にクラッシュ、ロールオーバー、競技は一時中断」を読んだ瞬間泣きそうになったけど、クルーは無事ってことでホッ。
映像を見る限りではバンプで車体が大きくはねた後、姿勢の制御ができないまま木に突っ込んだみたいだった。
スーパーラリーでDay2の再出走は…ダメかぁ…無念だ…はぁぁぁ。
と、一喜一憂している牛ですが全く別の話題に変わりまして。
話は先週土曜日に遡ります。
牛の友人Tが結婚するというので、その日は挙式に参列と披露宴に出席予定。
服、服は何着よう。いつものロングタイトのドレスでいいよね。
昼間だし、上に鮮やかなロイヤルブルーの薄手長袖を羽織って、アースカラーの琥珀のチョーカーと、例のアイヌ文様のかんざしで髪を結って、と。
昔買ったバックが古くて崩壊してたので、前日にタイの小さなアタバックを入手。
朝からバッタバタで準備。
友人Tは高校時代の大切な友人。
彼女のさっぱりとした性格、思慮深く聡明、それでいて女性らしいおちゃめさも持ち合わせている、牛の友人の中ではかなり正統派でまっとうなヒトなのです。(他がどれだけ…とかは置いておく。)
よく晴れた土曜日の午後を建物の中で過ごすのはもったいないけど、大切な友人のためだからせいいっぱいお祝いしに行こう、と。
挙式の賛美歌は何だろう。2曲かな。知ってる曲だったらいいな。
そして今日はPitts見にいけないから、明日はスカイパークに行こう。
週末に飛行機を一機も見ないで来週を迎えたら、たぶんヒコウキ欠乏症で水曜日あたりに死んじゃうだろうし。
とか何とか考えてたら、PittsのMikeさんからメールが届きます。
「仙台空港にアントノフが来てますよ」
え。そうだったの?!知らなかった!見に行きたいけど無理だなぁ。
(それよりPittsを見ていたいのが本心w)
残念ながら行けませんメールを送信しつつ、アイラインOK、マスカラOK、口紅OK!
とりあえず離陸可能な状態にはなりました!
普段着で会場まで行って、現地でドレスに着替えればいいやと思い荷物を持ったら、うわ!時間ギリギリだよ!急がなきゃ!受付も頼まれてるのに!
急げ~!こうなったら、必殺、お金で解決!
「タクシー!」
…このとき、既に事件は起きていた事に牛は気づかなかったのです。
そう。事件。
牛がその渦中に居るという事を知ったのは、どのタイミングだったんでしょうか。
さぁさぁ、早く着替えなきゃ。更衣室どこだろ?
フロントのおねえさんに聞い…ん?
なんだか雰囲気が違う。
普通、結婚式の披露宴があるっていったらもっとこう、華やかな雰囲気とか人通りとか、せわしなくもおめでたい空気が漂うもんじゃないかい?
会場を間違えた?と一瞬思ったけど、そんなはずない。3回くらい確認したし、タクシーに乗ってすぐにも確認したはず。
と、言う事は…もしか、し、て。
(ここで何となく気づくならもっと早くに気づく事ができたんじゃないかと。)
牛は一頭でこの事態を飲み込まなきゃいけないのか?
いやいや、こういう時のツッコミ役…それがフロントのおねぇさんだ、きっと。
牛:「あのぅ、XX家の披露宴に出席するんですが…」
フロントのおねぇさん:「ハイ!XX家…です…か?」
ああやっぱり。(泣)
おねぇさん:「お客様、招待状はお持ちですか?」
牛:「これです。」(←バックの中にあるソレに視線は移さずに差し出す牛)
おねぇさん:「拝見いたします…お客様w」
ハイ来た!(笑)
おねぇさん:「明日になっておりますね!」
よく晴れた土曜日、おねぇさんの笑顔がまぶしかった。
だから牛も負けずににっこり笑って言ったんだ。
牛:「過ぎてから気づくよりよっぽどいいですよねっ!」(注)
おねぇさん:「そうですねっ!!」
ああ、さわやかだ。
9月初めの風のようにさわやかだ。
注:こういうのを「ポリアンナ症候群」といいます。何があっても「なぁんて素敵なんでしょう!」で受け流す。仕方ありません、実世界は可能なすべての世界の中で最善のものなんです。神様のベストチョイスって事にしといたらいいんです。究極に無敵で最悪にタチの悪い考え方とも言えますね。
さて、ホテルから出た瞬間、牛はその事件に気づいてしまったんです。
そう。事件ですよ。
むしろここからが事件の本質ですよ。
<牛の予定>
今日土曜日:結婚式出席 (←今ココ)
明日日曜日:飛行機見に行く
<牛の現実>
今日土曜日:結婚式じゃなかったからフリー (←今ココ)
明日日曜日:結婚式出席…つまり飛行機見に行ケナイ
来週水曜日:ヒコウキ欠乏症により死亡(←事件)
来週木曜日:通夜
来週金曜日:告別式
来週土曜日:みんなサヨナラ、無限と混沌の世界へ出発
…!
どうしよう!死んじゃう!牛、死んじゃうよ!!(涙)
はっ。病院行こう病院。予約の電話入れなきゃ!!
トゥルルルルル。
牛:「あのぅ、Mike Whiskyさんですか?牛ですが…えぇと、今日、飛びますか?」
事の次第を説明するにあたって「ちょっと、牛ってすごくないですか?自分がこんなに面白いヤツだったなんて知りませんでした!いやぁ、でもホント、前の日でよかったぁ!過ぎちゃってから気づいたら大変ですよねぇ♪」という論調だった牛に、
「…それはすごいね」
と言ってくれたMikeさんはとても優しいヒトなのだと思う。
(意味が違うとか解釈がとかはこの際捨て置く。)
翌日、挙式で賛美歌「慈しみ深き」(What a Friend We Have in Jesus)を歌う時、牛は今までに無く本当に大切に歌いました。
おめでとう、T。
牛は前日からこんなに祝う気満々だったんだよ(笑)
牛のヒコウキ欠乏症?
Mikeさんのおかげで未然に予防することができましたとさ。
どっとはらい。