牛母、金魚を飼う。

2006-02-13 23:48:00 | 金魚・AQA

「あぁ牛?おかんが金魚ちゃん欲しいんだって。オマエ詳しいだろ?相談のってやってよ。」
牛兄から連絡が来たのは、土曜日の夜のことでした。

その日牛は、パソコンに触らない、気分転換する、の2つを達成するために、おじゃるまるを連れて蔵王までお出かけしてラクロネットを食らい、たまご舎で「若鶏がはじめて産んだ卵(24時間以内)」とたまごプリンを買ってきてたんです。
おじゃるをお家まで送り届け、無事帰ってきたところだったんです。

金魚…牛母は以前、勢いで金魚を飼い始めたところ、あっという間に死んでしまい「おかーさんもう金魚はいい。すぐ死んじゃうんだもん」と仰せになったのを最後に、水槽はオブジェケースとしての役割を果たすことになっていたはず。今更なぜ。
「なんでもテレビ見てたら、セットの金魚水槽がキラキラでふわふらの金魚が泳いでいてすごくキレイだったらしい。で、欲しくなったと。」
気持ちはわかる。
「そんで、ポッキーが死んで日中一人なもんだから寂しいんだけど、犬猫は情が移りすぎて飼う気になれないし、金魚ならサカナだしいいんじゃないかと。」
たいていそう言うんだよね。

まあいい。イロイロ譲って割り引いて良しとしよう。しかし。

牛:どんなのがいいの?
牛母:とにかく空気のカーテンが全面にプクプクしてて、ふわーっとした丸っこい赤とか白とかの金魚が泳いでるの。
牛:…フナ金じゃないんだ。丸金がいいんだ?
牛母:うん、赤いのとね、赤と白のとね、シルバーっぽいのと…

!!
ちょっとまて。それって。

牛母:細かい空気のアワが水槽一面にワーってなってて…

そ。

それって。

牛の金魚水槽そのまんまですわよ奥様。( ̄Д ̄;)

牛は昨年末、愛するフナ金を全滅させてから後、のこされた丸金魚をそれなりに大切に育ててきました。飼い始めて何年になるかなぁ。丹頂、琉金、羽衣の3尾です。
赤と白、オレンジ、ベージュですが、ほぼ金魚らしい代表でしょう。
しかも全滅させたほうの60cm水槽は空いてるし。
「いいよ。牛の水槽一つあげるよ。」
「あんたの黒いふちのやつでしょ?おかーさんキレイな水槽がいい。」
…………………。
か。買うつもりかよ。新しく。在るってのに。
こうなったらやりすぎるか?!フチ無しガラス水槽でADAづくしでメタハラでっ!?
いっそCO2も添加して水草天国をっ…!!(←だいぶ毒され済み)

翌日の日曜。牛はとりあえず、蔵王の卵でたまごごはんを食らい。
20060212_egg
ほぅらおいしそうでしょう♪

…で、実家へ向かい牛母を連れてアクア系を扱っている某大型ペットショップへ。
(もうどうとでもすればいいさ。。。)
2件見てまわって、水槽はコトブキの60cmの曲げガラスフレーム無し。
コレ牛も欲しかったんだけどなぁ。
リビングでの配置からすると、水槽を置く専用のキャビネットも必要なので、これもコトブキの強化ガラス使用の水槽専用の台を。た、高いよこれ?!…って言っても止まらないんだろうなぁ。。。
「余計なものを入れたくない」という理由でベアタンク状態にしそうな牛母を、何もないと金魚が落ち着かないよ、と説得し、床材は扱いやすさと「明るさ」を求めてセラミック材のグリーン系のものをチョイス。金魚も適度に落ち着くし、赤が映えるので牛も使ってました。
水草もあまり入れたくないようなので問題ないでしょう。
エアレーションはもちろんステキエアカーテンにしたいので60cmのエアーストーンを。アクアシェルのタイニーバブル。これはお約束でしょうw セラミックのよりお手軽で牛も使ってます。
問題はろ過装置。当初、牛が使ってる上部ろ過装置を使わせようとしたのですが、キラキラ水槽を目指す牛母は、水槽周りにゴタゴタと置きたくないようです。
だったらテトラの外掛け?一番大きいサイズでぎりぎり60cm用があるけど、金魚だし水汚れるだろうしなぁ。
店員さんに相談しても「金魚だと水汚れますからねぇ。ダブルにすればなんとかなりますけど…」うーむ。そですよねぇ。
「外掛けをダブルでつける」「ホース2本入るけど外部ろ過にする」で悩みましたが、結局、牛が使用中の外部ろ過装置をとりあえず使ってみる、ということに。
ライトもだいぶ悩みつつ、牛の手持ちを使いつつ、お好みのものを将来的にそろえることに。
あとはテトラのコントラコロラインとアクアセイフ。れ師匠にご教授いただき牛は併用してます。たまにバクテリアも添加しますが。
「金魚は水つくってからだからね」「えー。だってカルキ抜き使うんでしょ?」「そうだけど水できてからじゃないと」

牛、ちょっと考えてたんですが。
牛が今丸型金魚を飼育している水槽は、ソイルを使って水槽と流木を設置して、トランスルーセントを混泳させてるんですが。
そろそろソイルが劣化してきてるので、リセットを考えてたんです。水槽一つ空いたし。
でも、本当に牛が一緒に暮らしたいのは、本当は。フナ型金魚なんです。
だったら。金魚の種類的には牛母が欲しがっているものそのまんま。しかもすぐ欲しい。それならショップの金魚を連れて帰ってまだできてない水に入れるよりも、既にある牛水槽から、飼育水ごと移動させたほうが、死なせる率はだいぶ低いはず。。。。
「わかった。牛の金魚あげるよ。」
牛にしちゃ思い切りましたよ。
いくらフナ金好きって言っても、今まで一緒に暮らしてきた大切なコ達ですからね。でもそれほど情がうつってるわけではないと…

…ですが、そこからが大変でした。
実家に戻って、牛兄に台の設置と床材の水洗い、水張りまでを指示。
牛はその足でアパートに戻り、ライトと外部ろ過装置と…金魚を連れてくることに。
もちろん外部ろ過装置をはずすので、上部ろ過を取り付けないと。
先だっての全滅はウィルスか細菌かの原因も不明なままなので、以前使っていたろ材は全交換。飼育水は生態と一緒に多めに抜くけど、60cm水槽の量なら通常の換水より少ない位だし。なんとかなるでしょう。
そうだ、サーモヒーターも。換水用のチューブとパイプも。今まで与えてたフードも。すくいアミも。
あれもこれもそれもインプレッサwに積み込んで。
金魚さん達はモウVIP扱いですよ。スチロール容器にジップロック。飼育水もペットボトルに詰めて。寒いので極端に水温が下がらないよう、足元の温風が程よく容器あたるように。あたりすぎないように。さー急げっ!

その頃既に21時半すぎ。4号線は程よく空いてます。インプレッサwには「鮮魚配送中」いや、「活魚輸送中」のプレートでもつけたい気分。
でも…まわりの車の様子がなんか変。これはと思いちょいとスピードを控えていたのですが。
気づくと先ほど牛を追い越していったマーチが覆面にとっつかまっていたのでしたwww

そんなワナにもはまらず、実家に到着し速攻で金魚をバケツに。同時に新しい水槽の水質調整。ヒーターを投げ込み、水温を上げつつ、ろ過装置を取り付け。エアレーション始動。水槽の水をチューブでバケツにひいて水合わせを。
ちなみにろ過装置はニッソーのプライムパワー10。はい、エーハイムじゃありません。そういえばコレ昔、諸事情により牛母と牛兄が買ってきたヤツだ…

自慢しますが牛の金魚はかわいいですよ♪プリっプリのフワフワ~ですから♪
牛母も気に入ってくれたようで一安心。
最後に金魚さん達を新しい水槽に移して引越し完了。
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今までソイルと水草の中だったので、急に明るい住まいはちょっとストレスかな。
ほとぼりが冷めたら適当に水草買って来ちゃおう。ヤマトヌマエビとオトシンクルスもね。
微妙に羽衣が調子悪そう…急ごしらえの水槽には違いないので負担になっているのは確か。持ちこたえてくれるといいなぁ。

ま。とりあえず無事引越しはできたので、数日様子を見てもらいましょう。
落ち着くまで水温は要注意。餌は数日経ってから。ライトは夜は消す。
このコはこういうクセがあるから。コイツは体小さいから体調気をつけて。それと…と、いろいろと小姑のように牛母に説明しながら、ふと気づきました。
わ、別れが辛いよ;;そりゃねぇ。ずっとかわいがってきたもんさ。誰だよ、情うつってないとか言ったヤツでて来い。…牛だよ;

そのうちもう2匹くらい追加したい様子。60cmだと過密気味かな。
はてさて牛母の金魚ライフ、どうなることやら。
そうそう、以前hamから教わった「金魚入門 知っておきたい、泳ぐ宝石たちの秘密」2枚組DVD、結局あれ買っちゃったんですが(笑)なかなか良い入門編なので、牛母にあずけてきましたよw
今は肉瘤かわいくないとからんちゅう何がいいのとか言ってるけど、そのうちホレボレしちゃったりするんだなきっと。
とかなんとか考えながら、牛がアパートに戻ったのは日付を超えてからでしたとさ。

…牛も水槽はやくリセットしたいよ~;
なんかこのパターン、最近多いなぁ。。