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monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

時雨

2011年10月11日 | 日本古典文学-和歌-冬

神無月ふりみふらずみさだめなき時雨ぞ冬のはじめなりける(後撰和歌集)

ふるときはなほ雨なれど神無月しぐれぞ山の色は染めける(貫之集)

冬来れば散りしく庭の楢の葉にしぐれおとなふみ山べのさと(元永元年十月二日内大臣忠通歌合)

千々(ちぢ)の色にうつりし秋はすぎにけり今日のしぐれに何を染めまし(古今和歌六帖)

染めのこす秋のもみぢの色そへてたえずしぐるる冬の空かな(藤葉和歌集)

峰わたる嵐の山のうき雲にふりもさだめぬむら時雨かな(明題和歌集)

たちかへる尾の上の雲にさそはれてまた山めぐる夕しぐれかな(新続古今和歌集)

ふりはへて人もとひこぬ山里はしぐればかりぞ過ぎがてにする(千載和歌集)

もの思ふこころのうちを知りがほにたえぬ時雨の音ぞかなしき(風葉和歌集)

山里の槙(まき)の板屋に寝覚めしてもらぬ時雨に袖ぞぬれける(太皇太后宮亮経盛歌合)

過ぐるかと思へばなほもめぐりきて同じねざめにふる時雨かな(新後拾遺和歌集)

寝覚めしてたれか聞くらむこのごろの木の葉にかかる夜半の時雨を(千載和歌集)

ながき夜の寝覚めの窓におとづるる時雨は老いの友にぞありける(玉葉和歌集)

(2009年11月15日の「時雨」の記事は削除しました。)


初時雨

2011年10月10日 | 日本古典文学-和歌-冬

初時雨ふれば山べぞ思はゆるいづ れの方(かた)かまづ もみづ らむ(古今和歌六帖)

秋ははやすぎの板屋の初しぐれおと聞くしもぞ冬はさびしき(新続古今和歌集)

いつしかと冬をや告ぐるはつしぐれ庭の木の葉におとづ れてゆく(新拾遺和歌集)

夕づ く日いるさの山の高ねよりはるかにめぐる初時雨かな(新勅撰和歌集)

初しぐれまたこの冬もめぐり来てふりゆく身こそさらに知らるれ(新千載和歌集)

うきものと思ひなれたる暁(あかつき)のまくらに過ぐる初時雨かな(新続古今和歌集)

袖ぬらす小夜のねざめの初時雨おなじ枕に聞く人もがな(続古今和歌集)

(2009年11月15日の「初時雨」の記事は削除しました。)


水辺落葉

2011年10月09日 | 日本古典文学-和歌-冬

木枯らしの吹きそめしより吉野川もみぢ落ち来(こ)ぬ滝の瀬ぞなき(夫木抄)

大井川ゐせきに秋の色とめてくれなゐくくる瀬々の岩波(続拾遺和歌集)

山川や秋のなごりをなほとめて氷にすけるそこのもみぢ葉(延文百首)

大井川秋のなごりをたづぬれば入り江の水にしづ むもみぢ葉(玉葉和歌集)


落葉

2011年10月06日 | 日本古典文学-和歌-冬

ますかがみ南淵山は今日もかも白露置きてもみぢ散るらし(古今和歌六帖)

ひとしほの色や染むると見るほどに時雨とつれてふる紅葉(もみぢ)かな(竹むきが記)

神奈備の山のこがらし吹かぬ日も時雨にもろく散るもみぢかな(弘長百首)

神無月吹くや嵐の山高み雲にしぐれて散る木の葉かな(続千載和歌集)

神無月しぐれにあへるもみぢ葉の吹かば散りなむ風のまにまに(新勅撰和歌集)

神無月しぐれとともに神奈備のもりの木の葉はふりにこそふれ(後撰和歌集)

つゆばかり袖だもぬれず神無月もみぢは雨と降りに降れども(好忠集)

ねやの上に降るは木の葉と聞きつるを袖ばかりにはもる時雨かな(御室五十首)

ふるおとも袖のぬるるもかはらぬを木の葉時雨とたれ名付けけむ(万代集)

かれつもるもとの落ち葉の上にまたさらに色にて散るもみぢかな(玉葉和歌集)

山里の風すさまじき夕暮れに木の葉みだれてものぞかなしき(新古今和歌集)

ふみわけてさらにたづるぬ人もなし霜に朽ちぬる庭のもみぢ葉(続後撰和歌集)


守護仏像

2011年10月04日 | 雑日記

 自分の生まれの干支ごとに、守り本尊がいるって知ってましたか? 人生の吉祥を招き、災厄消除、福徳延命の御利益があるのだそうですよ。

子歳生まれ~千手観音
丑歳・寅年生まれ~虚空蔵菩薩
卯歳生まれ~文殊菩薩
辰歳・巳歳生まれ~普賢菩薩
午歳生まれ~勢至菩薩
未歳・申歳生まれ~大日如来
酉歳生まれ~不動明王
戌歳・亥歳生まれ~阿弥陀如来