日本国語大辞典の「谷陰(たにかげ)」用例よりもさかのぼる用例が複数あります。
みなかみを山にておつるたぎつせのしづくのたえずそゝくたにかげ
(古今和歌六帖)
『和歌文学大系46 古今和歌六帖・上』明治書院、2020年、202ページ
たにかけは-はるめきやらす-かせさえて-きゆれはこほる-ゆきのしたみつ
(御室五十首・00002・守覚~日文研HPより)
はるのひの-ひかりにもるる-たにかけの-いはまのゆきや-わかみなるらむ
(正治初度百首・01011・経家~日文研HPより)
たにかけに-あるもかひなき-うもれきの-しられぬなさへ-くちやはてなむ
(日吉社撰歌合_寛喜四年三月十四日・00089~日文研HPより)