monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

樗(あふち)

2011年05月25日 | 日本古典文学-和歌-夏

名にしおへばたのまれぞする我が恋ふる人にあふちの花咲きにけり(好忠集)

たちかへり見てこそゆかめこの里に咲けるあふちの花の梢を(為村集)

夏草のしげみの花とかつ見えて野中の杜(もり)にちる樗(あふち)かな(草根集)

片岡のあふちの木ずゑ雨はれて露ふく風に花ぞ散りゆく(三十番歌合)

明日も来(こ)む木陰(こかげ)すずしき片岡に咲けるあふちの花散りぬとも(百首歌合)