monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

鵜河

2010年06月22日 | 日本古典文学-和歌-夏

大井川くだす鵜舟(うぶね)のかず見えてかがり火なびく夕やみの空(夫木抄)

うかひ舟瀬々さしのぼる白波にうつりてくだるかがり火のかげ(続千載和歌集)

大井川いく瀬うぶねの過ぎぬらんほのかになりぬかがり火のかげ(金葉和歌集)

大井川鵜舟はそれと見えわかで山もとめぐるかがり火のかげ(風雅和歌集)

大空にあらぬものから川波に星とぞみゆるかがり火のかげ(夫木抄)

篝火のかげにぞしるき玉川の鮎ふす瀬には光そひつつ(夫木抄)

かひのぼる鵜舟の網のしげければ瀬にふす鮎のゆくかたぞなき(夫木抄)

大井川かがりさしゆく鵜かひ舟いく瀬に夏の夜をあかすらむ(新古今和歌集)

もがみがは鵜舟のかがりもろともにこがれてものを思ふころかな(夫木抄)

(2009年8月8日に掲載した「鵜河」の記事は削除しました。)