もものけ日記

桃とスモモの栽培に明け暮れる農家の嫁のつぶやきブログ。

故郷は秋深く

2012-10-29 16:40:48 | 私の大切なもの

同窓会に参加するために山形へ。飯豊山の麓、中津川の紅葉が優しく迎えてくれました。

長い時を過ぎて、同い年の友の面影はそれぞれに(それなりに)変わっていました。

が、すぐに時間の壁は取り払われ、交わす言葉はその頃に戻ります。

関東や関西に住む人も、子供の頃の故郷の言葉で思い出を語り合いました。

山形新幹線が出来て、山形(米沢)まで2時間と少しの時間で行ける様になりました。

近くなっても遠い場所。故郷を訪れる機会は少なくなっています。

景色全体が小さくなったように感じ、少し淋しい気持で歩いてきました。

「故郷は遠きにありて想うもの」幼い頃の思い出が駆け巡り、自分の居場所では無いと納得。

少し記憶が壊れて施設に暮らす大好きな人。「誰?」と問いかけられて戸惑い哀しく。

変わらない優しい微笑がなおさら切なく。私の名前を何度も口にして思い出そうとしてくれました。

それだけで十分。「元気にしてでくろな、また来っからな。」文字では表せない故郷言葉です。

行く先々で「これもたがってげ!車だもの、なんぼでもたがってえがれっごで!」

お米やら乾燥した山菜、塩押しした山菜、野菜など、トランクいっぱい積んで帰ってきました。

故郷の余韻が残る今日です。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする